妖怪画と臼杵


その1  書庫に残る妖怪絵本

2年前、臼杵図書館の書庫に北斎漫画が発見されたとき、我々も一度見てみたいと思って見に行った。 北斎漫画を見たついでに何万とある本の中からミワリーの資料になるものはないかと探してみた。昔版の動物植物図鑑といった類の棚の中に「和漢三才図会」70冊を見つけて大喜びした。この本は実際に存在する動物植物の中に三つ目の人間や手長足長などの妖怪っぽいものたちも含まれている変わった図鑑である。満足してそろそろ帰ろうと、北斎漫画を江戸時代の絵本の棚にもどそうとした時、きれいにならんだ本たちとは別にボロ雑巾のように置かれている3冊の本が気になった。手に取ってみると保存状態が悪いために「ボロボロッ」と紙片が落ちた。開いてビックリ!鳥山石燕の「続百鬼」、竹原春泉の「絵本百物語」、作者不明の「化け物大評判」だった。石燕は江戸時代の人で、それ以前に描かれた「百鬼夜行絵巻」「化物づくし」「妖怪図鑑」「和漢三才図会」の妖怪たちにをひとつずつ抜き出し名前をつけて「画図百鬼夜行」シリーズ(全四集)を作り上げた。今ではこのシリーズは妖怪カタログとも妖怪バイブルとも言われるほど有名なものになっていて、私も一度でいいから本物を見てみたいと思っていたが、意外に早く、しかも臼杵で出会えた。

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