性行為感染症 | 福岡市中央区の婦人科 イリスMORIウイメンズ 女性のプライマリーケアの専門医を目指して


性行為感染症

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尖圭コンジローマ

現在、尖圭コンジローマ(Condyloma Acuminatum 以下CA)は、それが子宮頚がんの原因になることで非常に注目されています。CAは性感染症であるヒトパピロ−マウイルス(HPV)の感染であることはご承知のとおりです。

最近は、その感染率が異常に高くなっていることが非常に問題です。最近のデータでは20歳代の膣CA感染率は70〜80%以上といわれていますが、その大部分は自然に治癒し、この中で子宮がんになるのは0.1%以内です。しかし、子宮がんにまではならなくても、いろいろ問題がある疾患です。

 CAといえば、会陰部や小陰唇に出来る硬い「いぼいぼ」のことを想像している人が多いのですが(信じられないことですが、まだ婦人科専門医でもそう思っているDrがいるようです)、今問題になっているのは、膣や子宮膣部にできるCAです。頻度も膣のCAが圧倒的に多いのです。

診断について

  1. 視診
    これが最も大切です。熟練すれば診るだけで99%の精度で診断できます。
  2. 細胞疹
    このCAが異型細胞になってないかどうかをみます。
  3. 病理組織検査
    最も安価で確実な検査です。但し病理医の眼力が必要です。また場合によって免疫染色による確定検査をすることもあります。
  4. DNA検査
    CAのウイルスの型判定をします。細胞疹で異型細胞がでたときにそれががんになりやすいかどうかを判断する根拠になります。ハイブリッドキャプチャー法という簡易法があります。

治療について

  1. 薬物療法(抗ウイルス剤の内服、外用)
    現在使用されている薬物は効果が弱いようです。
  2. 手術療法
    電気凝固、高周波凝固、炭酸ガスレーザーによる蒸散。
  3. ワクチン
    豪州、英国ではこのワクチン接種により子宮ガン撲滅に非常に効果がみられています。
    いよいよわが国でも2009年末にHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンが発売になりました。ワクチンですから予防が基本ですが治療にも応用ができます。今回は2価ワクチン(HPV16,18)ですが近いうちに4価ワクチン(HPV6,11,16,18)も認可予定です。現在当院ではこれらのワクチンを治療にも応用できるよう研究中です。詳細は当院にお問い合わせ下さい。

若い女性の殆どの人が、一回は罹っているといわれているCAの治療対象として、私は次のように考えます。

  1. 細胞疹で異型細胞がでた場合。
    IIIaは積極的に治療したほうがいいと考えます。IIIb以上やDNA検査でハイリスクがでたときは、更に精査して当院で治療、またはしかるべき病院を紹介いたします。当院のIIIa・IIIb治療実績は現在追跡調査中です。
  2. 異型細胞はでなくても膣CAが広範囲に発生して子宮にまで達している場合。
  3. 膣から小陰唇、大陰唇、会陰にできて外見上問題が著しい場合。
    それほど著しくなくても本人が強く手術を希望するとき。
  4. 細菌性膣炎(後述)やカンジダ膣炎を何度も繰り返したり慢性の外陰部の皮膚炎を起こしている場合。CAと後述の子宮膣部びらんを合併している(殆ど合併している)と細菌膣症(後述)やカンジダ膣炎(後述)に罹りやすいのです。

以上の場合を治療したほうがいいと考えます。

当院は高周波凝固(下平式)による手術を行っています。高周波凝固法は組織の焼却温度が100度以上には上昇しないので余分な組織の損傷を防ぎ予後がとても良いのです。一般に治療してもCAは再発しやすいといわれていますが当院の再発率は3%以内です。

診療手術治療の実際

それではCAの術前術後の写真(下記写真 症例1〜6)をご覧ください。これらの写真はすべて患者様の同意を得て供覧させていただいています。

症例1-1 術前

▲症例1-1 術前

症例1-2 術後

▲症例1-2 術後

症例2-1 術前

▲症例2-1 術前

症例2-2 術後

▲症例2-2 術後

症例3-1 術前

▲症例3-1 術前

症例3-2 術後

▲症例3-2 術後

症例4-1 術前

▲症例4-1 術前

症例4-2 術後

▲症例4-2 術後

症例5-1 術前

▲症例5-1 術前

症例5-2 術前

▲症例5-2 術前

症例5-3 術後

▲症例5-3 術後

症例5-4 術後

▲症例5-4 術後

症例6-1 術前

▲症例6-1 術前

症例6-2 術後

▲症例6-2 術後

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