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九州にツキノワグマはいるか?
![]() ツキノワグマ |
目撃情報相次ぎ調査行われる 九州では絶滅したとされるツキノワグマを見たという目撃情報があいついだ傾山山系で4月16日(日),大分県山岳連盟はクマの生息痕跡調査を実施した。約50人が参加し,クマを目撃したという地点で木の幹に引っかき傷を見つけたほか,上流部の谷でクマのものによく似た足跡やフンを発見した。ツキノワグマは1941年に捕獲例がある。また,87年には笠松山でクマが捕獲されたが野生のものかどうかは確認できなかった。足跡やフンは広島クマ研究所や九州大学理学部生理学教室で鑑定される。 1987年11月24日,緒方町上畑,祖母傾山系の笠松山のふもとで地元猟師がイノシシと間違えてツキノワグマを射殺,捕獲した。この事件で地元緒方町はもちろん大分県でテレビ放送されるなど大ニュースとなった。 捕らえられたツキノワグマは大分市で解剖された。 ・体長 141センチ ・体重 74キログラム ・性別 オス 寄生虫もおらず,皮下脂肪が厚く冬ごもり直前の非常に健康状態のよいクマであった。胃の内容物はカシ類のドングリやツガの葉など自然のもの。飼育のクマによく見られる構成物質による耐性菌は検出されなかったという。頭蓋骨の大きさは本州産のものに近かった。しかし,結論は「野生のツキノワグマであろう」という歯切れの悪いものだった。 |
上畑にある捕獲禁止の立看板 |
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![]() 原生林から頂上を望む ![]() 傾8合目から祖母を望む |
その後12年にわたって多くの情報が飛び交ったが確実な証拠になるものがなく,この話は立ち消え状態であった。ところが,今年3月17日,緒方町九折(つづら)の豊栄林道の砂防ダム工事現場で複数の作業員がクマの親子を目撃した。 これまでも目撃情報が多く寄せられていたため,県山岳連盟は4月16日,クマの生息痕跡調査を実施した。約50名の参加者が午前8時より,三つ尾根と傾山林道をはさんだ東西1.5キロ,南北2キロの範囲を調査した。 その結果,足跡,爪痕らしいひっかき傷,フンの発見が報告された。このうち,千間谷上流部の足跡は杉林の土の上に二カ所,立横約10〜15センチで,二つの足跡の間隔は約60センチ。爪の形の下に,おしつぶしたような平らな部分があったという。 また,複数の爪痕は古いために不鮮明で,クマのものか判断は難しいという。 山岳連盟は足跡の写真を米田一彦(広島クマ研究所長)に送る。フンは九州大学理学部生理学教室に鑑定を依頼する。 さて,みなさん九州にツキノワグマはいるのか?どう思われますか?だれが証拠写真をとるか楽しみです。 |
このページは大分合同新聞2000/4/14「祖母・傾の自然を歩く」(藤沢信一氏執筆)と2000/4/17の記事を引用してつくりました。
大分合同新聞 URL http://www.oita-press.co.jp/