「たまには浮気 -ハマチ編-」


 これはかなりハードなスポーツである。基本的にはロングキャスト、超ファーストリトリーブの繰り返しの単純な作業。だから釣れなくてもめげずに繰り返す体力と根気が必要。
 しかし体力と根気がない僕にもなぜか出来る、摩訶不思議な世界。

 「なんでだろう?」

 なにはともあれ、さあ、始めましょう。ハマチのルアーフィシング。

 いよいよ始まります。覚悟を決めてください。そして思い切って、全精力を込めて力一杯のキャスト。思い残すことなのない、もうこれ以上は出来ないと言う目一杯のロング、アンド、フルキャスト。
 さぁ、みなさん一緒に! 「いち、にぃっ、、さぁん!!」

   「ダァー!!!」

 そして、、、あなたも、私も、、、

(筒井康隆風に書けば。。。)

 10分もキャストすれば呼吸が乱れ出す。
 20分キャストすれば手首が痛み出し、
 30分キャストすれば指がつったりし、
 40分キャストすれば腕がしびれだし感覚が麻痺してくる。
 50分キャストすれば足腰も痛くなりふらふらし、
 60分キャストすればだんだん目がかすんできて一点ををボーと見つめだす。
 120分キャストすれば体中が痺れあまり痛みも感じなくなり、ひたすらリトリーブを繰り返すばかりとなる。
 180分キャストすれば目の焦点は完全に合わなくなり、体中に恍惚感が襲ってくる。
 240分キャストすれば、、、

 ひょっとして本当に昇天するかもしれない。

 まぁ、普通はこうなる前に休憩するし、やめたりしますが。
 当然です。


 なんといっても青物の魅力は強い引き、スピード感。
 ルアーはやはりメタルがメインで、またそれがベスト。20〜60gで細身でロングキャストが可能な物がいい。もちろんミノーやソフトルアーでもいいけど、なかなかそれらのルアーで出来る場所は、波止場からはない。ハマチが目の前を回遊するなどというチャンスはめったいにないから。

 まずはフルキャストで着水してからすぐにリトリーブ開始。とにかく出来る限りのファーストリトリーブ。早すぎるってことは絶対ないので安心して?出来る限りのファーストリトリーブ。どんなに早くリトリーブしても、ハマチのスピードには追いつかない。魚って人が思うよりめちゃくちゃ泳ぐの早い。信じられないほど早い。

 何回か行って魚信がなければ着水後からカウントダウンしていろんな層をさぐりながやってみる。それでも魚信がなければリトリーブ中にポーズを取ったりして変化をつける。ポーズをとった瞬間にヒットってことが結構ある。

 とくに最初から深い層を攻めるのはよくない。ターゲットのハマチが活性化していて表層にいた場合、せっかく浮いていたのを沈めることになるのでまずは表層から。
 また、なぶらが見えたら超チャンス。なぶらの向こう側にキャストしなぶらの脇を通るようにひく。なぶらをめがけてのキャストはよくない。なぶらの中心をひくとなぶらを壊すことになるし、「はまち」はなぶらの外からなぶらを外れた小魚を待ってるはずだから。

 これで、めでたく「ハマチ、ゲット!」て、なるはずだけど、世の中そう甘くない。そんなに簡単には行かない。普通は釣れない。釣れないのが普通だ。いや普通のはずである。釣れないのが普通であるべきである。そうでないと僕がこまる。たつせがない。
 運がよければゲットくらいの気持ちで望みましょう。

 このハマチ狙いは、もうずっとやってないが、やりたい気持ちは常に頭のどこかに潜んでいる。ただ体力の衰えか、なかなか行動を起こすまでに至らなくなってしまった。それにどちらかといえば朝マヅメ中心の釣りだから、「早起き!をしなくてはならい!!」ってのも、大きな壁になっている。なにせ、イカとは正反対の時間帯だから両立させるのはなかなか難しい。
 見方を変えれば、時間帯が重ならないと言うことは両方出来て大変都合がいいんだが、
そうなると今度は寝る時間がなくなってしまう。「覚醒剤」でも打てばがんばれるかもしれないが、それはちょっとまずい。いや、大変まずい。普通のひとは誰でもまずいと思うと思う。だいたいそんな物持ってる人嫌いだし、付き合いたくもない。もちろん知り合いにそんな人いません。

 今のところ思いついてる方法は会社を辞めること位だが、これも現実的ではない。会社を辞めてしまうとローンを抱え路頭に迷うのは目に見えている。この時勢、凡人を雇ってくれる会社などないし、自分で何かを始めるような才能はない。その前に会社を辞める度胸もない。
 あぁ、、、考えただけでも、ぞっとしてきた。

 やはり不眠不休でも元気なスーパー人間に変身することが一番いい方法である。しかしどうしたらなれるのかは、もちろんわからない。もし、知ってる人いたら教えて下さい。
お便り、待ってます。

 そしていつかスーパー人間になれら曉には、さらにハードなディープジギングに挑戦し、さらには、ブルーマリンを追って大海原を駆けめぐりたい。
 、、、なんて、ちょっと思ってる。

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