奥様の手記

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1995年、ご夫婦での北海道旅行にて


退職後はコアラに入会させて頂き、パソコン通信、インターネットと自分の楽しい時間を過ごしていると思っていました主人が亡くなって、松村さんのご好意ではじめて「被爆の話」を読む機会を得、今はただ胸をつかれる思いでいっぱいです。

私共家族は、主人が学生時代を広島で過ごし被爆したことは勿論知って居りましたが、50年経った今も、主人の忘れることの出来ない、振り払うことの出来ない生々しい体験は1度も聞いたことはありませんでした。
今この発言を読み、「県下に教員多しと云えども、自分程素晴らしい教え子に恵まれた教員は数少ないと思う」とか、「在職中は先輩後輩に恵まれ、家族にも恵まれ幸せだった」とか幸せそうに云っていた言葉は、すべてこのような過去をひきずり乍ら、人生の後半50年と宝物のように思うからこそ云えたのかもしれません。
今改めて主人の心の叫びをきいたように思います。
家族は勿論のこと、年令を問わず、一人でも多くの方達が平和の尊さを考える一時をもって頂けましたら、主人も今度こそきっと心穏やかになれると信じます。

  平成8年7月

                         寺尾 保子


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