〜わが輩はジュンである〜


11月6日 晴れ

霜月を迎え、明日は早や立冬。
今年は冷え込みがないままに
11月に入り、暦の上の
「霜」や「冬」の字を見て、
寒い季節が巡ってきたことを
感じる。

散りしきし 柿の落葉や 裏表
              -雅一郎

鐘楼門の前の柿の葉が色づき
裏や表を見せて落ちてゆく様に
寒くなる予感を見る。

白い山茶花は今が満開
赤い山茶花はまだつぼみ。
開花が近い。

小さな毛虫(チャドクガの幼虫)がついて
和尚さんは、まけて発疹が沢山出る。
和尚さんの天敵ダ。
丸山さんは何ともなくて消毒係。

            さざんか
境内に植えられた「山茶花」が
咲きほころび始めた。

山茶花の 
   散りもし咲くも 久しかり

                -木竹居


山茶花は「茶梅」とも書く。ツバキ科。
「山の茶の花」と書いて、
サザンカと読むなんて
誰がこんなことを決めたのか?
テイノウのお兄ちゃんが愚痴っていた。
晩秋から冬にかけて咲く。
白色或いは淡紅色で花シンは真黄色。
山茶花は大分市花で県花は豊後梅だ。


お寺の庭の白い山茶花がまっ盛り
「山茶花と椿の花はよく似ているけど、
どこが違うか知ってるかい?」

信者さんへ新年の厄払いのご案内の
準備をしている橋本のお嬢に
(オバンと言ったら俺をニランだ)、
三時のオヤツを喰っている時に
ワザと質問したんダ。
このお嬢は時々ケタタマシくて、
カラアゲに似た処がある。
コーヒーを飲みかけていたが、
頭を二、三度コネコネ動かして、
目ン玉を上下左右していた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
で、テイバナをヒクヒク動かして、
俺様が教えてやった。

「椿の花は、落ちるときにポロリと
全部一緒に落ちるのヨ。
この花の落ち方から首切りを連想し、
昔のサムライはこの花を嫌って、
床にいけたりしなかったんだ。

ところが、山茶花という奴は、
花びらが一枚一枚バラバラに散るんだ。
ワカッタカ!!」
昔「山茶花」という歌があった
「ヤマチャバナ」なんて読んでいた。

山茶花

作詞 高原光子
作曲 高原蘭堂

 冬は寂しく夕暮れ時 山茶花だけが映えて
 季節外れの夢を見て 心抱きしめ佇む
 素直に咲いても寒い風に吹き散らされ
 それでもひたすら咲いて咲いて咲き続ける
 独りぼっちと知りながら 嘆くことさえ忘れ
 夢のかけらを一つ拾って また激しく舞い踊るよ
 
 こんな季節の厳しさを 山茶花だけが耐えて
 窓を開ければ鮮やかな色をちりばめ香るよ(ニオウヨ)
 季節が違えばもっと楽に生きられよう
 生きてる証と咲いて咲いて咲き続ける
 これが私(ワタシ)の生き方と疑うことも知らず
 白い夜明けに色をこさえてただ心を遊ばせるよ
 
 自然の慰め色を添えるその姿に
 心を隠して咲いて咲いて咲き続ける
 冬の花なら強くあれ 風と戯れ遊べ
 いつも優しく いつも激しく ただ自然の歌唄えよ








哀愁を内に秘めた
男一匹 ジュン様ヨ


素直に咲いても寒い風に吹き散らされるって
ひにくれて、咲く花もあるのかなア?
いえいえ、これは人の世の生き様を歌っているので、
俺様みたいにマッ正直に生きていても
世間の冷たい風にさらされる時もある。
けれどもわが道を、どんなにつらくても、
独りボッチでも頑張るゼ、
いつか彼女が振り向いてくれると信じて
夢を追うゼ・・・・・・俺様の心の底を歌ってくれている。
男の淋しくもシンの強いロマンを感じるゼ。




なだ万本店 山茶花荘
山茶花の名前を使った有名なお店がある。
東京の千代田区にあるホテルニューオータニの
広大な庭園の一隅にある
「なだ万本店 山茶花荘」。
故村野藤吾という日本建築の第一人者が
設計した数寄屋造の洒落た建物だ。

源氏物語にちなんだ名前の付けられた
紫や葵とか藤とかの部屋で、
本格的な懐石料理が喰えるそうだ。
僕は覗いたこともなければ、喰ったこともない。
○○さんが喰ったことがあると自慢話していた。
(無論、他人様の財布のおかげダと思う。
この○○さんはニギリだから・・・・・。)


「和尚さんの御苦労も考えずに
つまらないことを書いてゴメンネ」て、
寺務所で誰に言うともなくつぶやく僕です。

和尚さんと、比叡山修業時代に
共に苦楽を分かち合った
山形の宗福院の
和尚さんが届けてくれた酒。

「限定 手作り 大吟醸
    ゆきまんまん
出羽桜 ”雪漫々”


八千枚が終わったら飲むゼ〜と
和尚さんが言った。
白秋さんとは違って騒がしく、
気ぜわしく飲むんダ
うまい料理に銘酒がつきもの。
近頃、新聞で知ったんだが
10月1日が「日本酒の日」
11月1日が「本格 焼酎の日」
なんて 定められたそうだ。

酒のうまい 季節が巡ってきた。

白玉の 歯にしみとほる
   秋の夜の 酒は しずかに 
         飲むべかりけり


福岡県筑後の、舌にとろけるような
まろやかさと芳香な風味が自慢の、
城島の銘酒を飲みながら
詩人 北原白秋が詠んだ。


焼酎は「ロク ヨン」、
酒は熱燗がよくなる
季節が巡ってきた。
こんなことを書いていては不謹慎ダ。
和尚さんは八千枚護摩の前行中、
精進料理喰って一日三座(三度)の
おつとめに気ぜわしい毎日。

和尚さん ご気分は如何ですか?
ご機嫌うかがいダ
まずは握手

黒ごまのすったのが効くと
三食とも大さじ2杯をお湯に入れて
飲んでいる。
活力源かな?
三度の食事は、
本道の裏側の和尚さんの部屋に
龍現ネエが運ぶんダ。
皆の喰ってるおかずを
喰いたくなるので、別室だ。
塩、醤油で味付けしてない
野菜のオカズ。
主食は、そば粉か
薩摩芋とかジャガイモ。
信者さんの差し入れの柿やリンゴを
よく喰っている。

独りで お食事の和尚さんが
お可哀想で、陣中見舞いダ
本当は トキ婆の目を盗んでおねだり。
「不動立印供」とかいう
ややこしい修法を、午前4時頃から
尊勝院で毎朝 行う。
一時間の休憩後 6時から 本堂で
お護摩の修法。イモの朝飯を喰ってから
信者さんの相手をしながら、再び
いろんな おつとめをする毎日だから
大変だと思う。

福岡のゆきだるまちゃんの言うように、
尊勝院の内は、昼なお暗くて、
何か出てきそうで僕はキライだ。
和尚さんに言わせれば、
心が落ち着いていい雰囲気だと。
やっぱり少し変わってる・・・・・。
お寺の境内の方は、開山堂の
改修工事が行われている。
鐘楼門の廃材を利用して
東門のそばに七福神様を
おまつりできるように、
祭壇の準備がされている。

和尚さんと 30余年の
お付き合いの鶴原さん。
臨済寺専属の大工さん
いつも来ている。
八千枚護摩の結願日に
ご加勢に来られた若い人たちの
休憩所が尊勝院の裏堂に
増設されている。
期日が迫っているので突貫工事。
鶴原住建の社長さんが、
今秋も和尚さんに振り回されている。
お寺内の皆が一人の和尚さんに
振り回されてテンテコ舞いダ。
こんな日誌をつけるとニラマレル。

天高し ガイドブックを めくるだけ
               -大岸田

何処にも遊びに行けないし、
連れて行ってもくれない、
僕の気持ちをよく詠んでるゼ。

あさっては八千枚結願日。
俺様も頑張るゼ。

             おわり