〜わが輩はジュンである〜
不思議なことに、
ツクツク法師の声を聞かぬまま
秋のお彼岸が巡ってきた。
秋の夜長を、コオロギや鈴虫の三重奏
四重奏に、日中の疲れが癒される。

和尚さんに教わって、
お彼岸の修行のうち
布施、持戒、忍辱の勉強をしてきた。

この世の中の今の生活を、
少しでも心穏やかな、明るく、
皆と楽しく過ごす為に、
優しい言葉や、暖かい言葉の掛け合い、
相互扶助という布施が大切。
自分だけよければよいとか、すぐ腹を立てたり
愚痴をこぼすことは
やめようと、
自分をいましめる
持戒の心。

目標達成の為に喜んで
辛抱する忍辱の精神が
大切なことを学んできた。


ジュンちゃんの
エッチ

←夢で逢うしかできないんだワン
恋人を作ったり、
恋人と仲良く過ごす為に
一生大切な心構えだと思う。
僕には残念ながら、
和尚さんの眼がうるさくて、
恋人が出来そうにない。
PM5:00
和尚さんと
散歩に行く時間がきた。
「和尚さん 時間ですヨ〜
早くウ〜」

いつもの習わしなのダ

臨済寺のある 南部方面
お寺の裏山の急坂を登って
市営の墓地を一巡する。
ここから海も見えれば、
大分市街が一望できる。

海の見える 中央部方面
大パノラマだ。
僕たちの好きな場所なのダ。
功なり名をあげた人も、
貧乏の苦しい一生であった人も
子供から大事にされた人も
見放された人も
病気で苦しんで亡くなった人
事故で早く逝ってしまった人
浮気をして奥さんを苦しめた人
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
いろんな人生を歩いて、
ここにたどり着いているんダ。
お墓を眺めていると
いろんな声が聞こえてくるようダ

「声なき声を 
心の耳で聞くんだヨ」
と和尚さんが
お兄ちゃんに言った。
お兄ちゃんは「・・・・・・・・・・・。」
戦後の暗く沈んだ世の中で
サトウハチローさん作詞の
「リンゴの歌」がある。
並木路子さんが、美しくそして
まことに明るい声で歌っていた。

この歌に、当時の
打ちひしがれた日本人が
、どれだけ勇気と希望を持って
立ち上がったことか・・・・・。

♪ ♪   ♭

♪  ♭
愛する人や恋人を、
リンゴに見立てたり、
リンゴに懐かしい故郷を
しのんで歌い、
皆で立ち上がろうよと
勇気を鼓舞した歌でしょう。
リンゴを粗雑に扱って、
取り落とせば痛いと言って泣く。
リンゴをよしよしと、
頬をなでさすれば
嬉しいと喜ぶ・・・・・。
物言わぬリンゴの
訴える気持ちを汲んで、
可愛がろうヨ。

こんなやさしい暖かい気持ちを大切にしようヨ
と呼びかけている。
お墓におまいりして、
冷たい石のお墓の
呼びかける言葉を聞こうヨ
親父が「あまり無理するなヨ
夫婦仲良くナ」
と言っているヨ

オフクロさんが
「お爺ちゃんを看てくれて
ありがとう。皆 仲良くネ」
死んだ兄貴が
「俺の分までも頑張ってくれ
車 あまり飛ばせるなヨ」
・・・・・・・・・・・
いろんな声を聴こうヨ。
日照り続きの時に、
庭木に水をあげれば
庭木が喜んで「ありがとう」

パソコンを修理して
大事に使えば
喜んで「ありがとう」

境内を掃除して美しくすれば
仏さんが「ありがとう」

こんな声なき声を
沢山聴けるようになれば
修行が出来てきた
ということになるんダ。
こざかしいことを考えながら
帰りを急いでいたら、
急にもよおしてきた。
京都の準之助さんのメールに
「ジュンはなんか芸をしますか」
のお尋ねがあったが、
その一つをご披露しますワン。
電柱でもブロック塀でも
何でもとっつかまえて
立ち上がればいいのダ。

すると・・・・・・・。
「運地」ができるのダ。
「厄よけ開運地」
と名付けられている。
こんなことは、
並のものには
出来難いと思うゼ。


←わかるかナ?
PM6:00
くたびれて
尊勝院に帰り着いた。
飛び交う赤トンボに
秋の深まりを感じタ。
穏やかなお彼岸の夕暮れ。
アメリカで起こった
大惨事を思うにつけても
平穏な世の中を願う
僕なのダ。

明日から彼岸法要に頑張ろう

          おわり