今年の夏の天候は?

企画情報部

 農業に関係する者にとっては、その年の夏の天候は非常に気になるものです。特に、農家の方々にとっては天候の良し悪しがそのまま作柄に影響する訳ですからなおさらでしょう。
さて、今年の夏の天候はどうでしょうか?
今月は福岡管区気象台が5月に発表した「3か月予報」を参考にして書いてみました。

《  予想される6・7・8月の天候  》

 この期間の平均気温は平年より低いでしょう。
6月、7月の合計降水量は平年より多いでしょう。
 予報期間の前半は梅雨前線や低気圧の影響を受け易いでしょう。期間の後半には太平洋高気圧に覆われる日が多くなる見込みですが、太平洋高気圧が安定せず上層寒気や前線の影響を受け易いでしょう。

6月:
 梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。

7月:
 梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多いでしょう。

8月:
 太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多い見込みですが、上層寒気や前線の影響を受けてにわか雨や雷雨が発生し易い時期があるでしょう。

なお、夏(6月から8月)平均の平均気温の予想される各階級の確率(%)は次の通りです。

 低い     40
 平年並み   30
 高い     30

<要素別予報>(九州北部全域、山口県を含む)
要素6月7月8月
気温平年並 低い平年並
降水量平年並多い平年並
日照時間平年並少ない平年並

[予報の根拠]

 予報の根拠として以下のような項目をあげています。

1 これまでの気象経過をもとにした統計的な関係からは、7月の気温が低く降水量が多い他は平年並と予想される。

2 太平洋高気圧の動向を示す指標の1つには約2か月程度の周期があって、7月から8月にかけては、太平洋高気圧が安定しない時期があると考えられる。

3 東部太平洋赤道付近の海面水温は、3月には+0.1℃、4月には+0.4℃と正偏差が大きくなり、これまで続いたラニーニャ傾向の状況は終わった。ただし、エルニーニョの基準になるかどうかはまだわからない。

図 エルニーニョ監視海域の月平均海面水温平年偏差の推移(単位℃)
※陰影部分がエルニーニョ現象の発生期間

[九州北部地方の最近10年の夏]

 九州北部地方の最近10年の夏(6〜8月)の気候を下の表にまとめました。

特徴平均気温偏差(℃)降水量平年比(%)日照時間平年比(%)
1987並温多雨少照-0.114390
1988並温並雨並照-0.18794
1989低温少雨並照-0.472103
1990高温並雨多照1.583125
1991並温多雨少照0.213171
1992低温少雨少照-0.68089
1993低温多雨少照-1.019169
1994高温少雨多照-1.542134
1995高温並雨多照0.4106108
1996高温並雨少照0.710293

さて、今年の夏の気候はどうでしょうか?災害のない夏であって欲しいものです。