農業技術センター情報
平成10年9月分 155号

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試験研究情報
  新形質米に関心集まる 〜農地高度利用を目指した新規課題へ向けて〜(水田利用部)
  ピオーネ優良系統の選定検討会を開催(果樹部)
  現地実証試験用の葉ねぎの育苗を開始(野菜部)
  キャベツ根ごぶ病軽減対策技術の確立(高原農業部)

トピックス
  第32回九州茶品評会の審査結果(茶業特産部)
  消費者を招いて「さつまいも試食会」を開催(畑地利用部)
  試験研究機関合同発表会が開催される

9、10月の主な試験事項・見ごろ案内
10月6日 水稲の不耕起直播立毛品評会(農村計画部)
10月上旬 チェリモヤの収穫及び品種調査による優良品種の選定(果樹部)
10月中旬 いちごの高設栽培技術研修会(野菜部)
10月中旬 弱毒ウイルス保毒カンショの現地調査:三重町(生物工学部)
10月中〜下旬 晩三吉黒アザ症発生要因解明のための収穫、貯蔵試験(果樹部)
10月下旬 スクミリンゴガイの天敵に関する試験:鯉の摂食量(植物防疫部)
11月22日 「農業ふれあい広場イン赤嶺」の開催(農業技術センター三重)


試験研究情報
新形質米に関心集まる・・・・農地高度利用を目指した新規課題へ向けて
 有色素米等の新形質米を用いた加工の用途開発に関心が集まっている。8月に開催し た生活関係普及員のプロジェクト研修で新形質米を紹介した結果、関心を持った生活担当と生産者等が来所し、場内で育成している有色素米等の5品種の稲株を持ち帰り加工品(リース、しめなわ等)の試作をすることになった。加工原料としては、茎葉や穂の色が緑色以外の品種である「ベニロマン」、「緑米」、 「紫稲」に関心が高く、「農業技術センターふれあい広場」(10月3日開催)や「県農業祭」(10月16日〜18日開催)で展示・紹介する。(水田利用部)

ピオーネ優良系統の選定検討会を開催
平成9年度からピオーネのウイルスフリー優良系統の探索を開始しており、県下各地から12系統が優良候補として選定された。これら優良系統の絞り込みと新規の優良候補を選定するため、9月8日に関係者約30名(県ぶどう研究会、関係JA、県果技協、果樹専技、流通園芸課、果樹部)が出席し、当センターで選定検討会が開催された。果樹部の各種調査データーや食味、外観等から12系統を2系統に絞り込み、新たに3系統を優良候補として選定した。今後、これら5系統について、品種調査やウイルス検定を進めながら1〜2年以内に最終選定する予定である。(果樹部)

現地実証試験用の葉ねぎの育苗を開始
宇佐地域では、産地化が進んでいる「小ねぎ」、「白ねぎ」や「たまねぎ」に加え、「葉ねぎ」を導入し、ねぎの総合産地化を目指している。当部では、平成8年から葉ねぎの省力周年栽培技術の試験を実施しており、その成果をもとに、宇佐農業改良普及センターと共同で現地実証試験を行う計画である。本年は転作田で、チェーンポット苗とセル苗を用いて、移植の方法、畦づくりの方法や栽培管理の機械化作業体系について検討する。その実証試験用の育苗を9月14日に開始した。(野菜部)

キャベツ根ごぶ病軽減対策技術の確立
キャベツの根こぶ病の軽減対策として、優良品種(抵抗性)の選定と微生物資材の効果について試験を実施している。6月29日に場内圃場、6月30日に現地に定植し、 9月2日から収穫調査を開始した。根こぶ病の現地での発生状況は、「嵯峨緑2号」は半数以上が発生したが、他の品種や微生物資材を処理した「秋徳」では、軽度の根こぶ病が1〜2割発生したにとどまった。特に、微生物資材を処理した「秋徳」は、場内、現地とも無処理と比べ1球重が1〜 2割重く、殺菌剤を散布していないにもかかわらず病気の発生も比較的少なく、有望と思われた。なお、次年度も引き続き検討する計画である。(高原農業部)


トピックス
第32回九州茶品評会の審査結果
上記品評会の審査会が9月8日〜10日に三重町の農村改善センターで開催された。 当部を含め各県から17名の審査員が470点の出品茶について審査を行った。県内から煎茶107点、蒸し製玉緑茶3点、かまいり製玉緑茶33点の出品があり、かまいり 茶の部で大分市の阿南俊広氏が農林水産大臣賞を受賞し、大分市は産地賞を獲得した。 また、他の茶種の部でも3等までに多数の入賞茶があり、今後本県茶の品質向上につながるものと期待される。(茶業特産部)
詳細情報

消費者を招いて「さつまいも試食会」を開催
9月22日に「さつまいも試食会」を消費者を招いて当部で開催した。消費者の嗜好を調査し、カンショの品種選定の参考にするもので、有望視している4系統について試食してもらった。消費者については、6月に開催した「さつまいも体験農園」の参加者の中から無作為に選出して参加を依頼した。関係者を含め34名が参加した。調理方法はてんぷらと蒸しいもの2種類で、結果は外観、粉質では「九州129号」 が高く、甘さでは「九州118号」が高かったが、総合的に評価が高かったのは「ベニアズマ」であった。詳しい結果については、農業技術センターのホームページで紹介する。(畑地利用部)

試験研究機関合同発表会が開催される
県内の10試験研究機関で構成する「大分県試験研究機関連絡会議」の合同発表会が9月4日大分市で開催された。本連絡会議は、平成7年度から異分野の試験研究機関と共同研究に取り組んでおり、今回、10課題について発表があった。当センターは、産業科学技術センター、農水産物加工指導センター及び民間研究所と共同で研究している「焼酎及び味噌原料用大麦の高品質生産技術の開発」の試験で得られた焼酎原料用大麦として収量性及び醸造適性等に優れる「ニシノホシ」の特性等について水田利用部から発表した。今後、焼酎醸造メーカー及び製粉業者との契約栽培による栽培面積の拡大が期待されている。