工藤直子講演会を聴く
別府・絵本とおはなしの会記念講演会
くどうなおこ講演会
−詩がうまれるとき−
2002.5.19 大分県ニューライフプラザ
工藤直子さんの講演会に行きました。工藤直子さんでもっとも有名なのが「のはらうた」です。国語の教科書などでも取り上げられていますが、野原のちいさないきものたちを主人公にして語るという楽しい詩集です。
工藤さんは66歳、元気いっぱいなおばちゃんです。
http://www.ehon.info/whoswho/NaokoKudou.html

真っ金金の髪で登場した工藤さんですが、まずはその弁明から始まりました。いつも黒に染めているのがわずらわしく、総白髪のきれいな友人をまねて、いっそ全部真っ白にしてしまおうと色を抜いたそうです。でもそれが大失敗で中途半端な茶髪(金髪??)になってしまった。だからこれは期間限定だそうです。

工藤さんは、作品は読者のものだといいます。作品を読んで、あ、これ私の思ってることとぴったりだ。そう思った瞬間作品は読者のものになる。だからどう読んでもいいし、どのように使ってもかまわない。おおらかな気性が垣間見られる話です。また、工藤さん自身の朗読からは、ことばの楽しさが感じられ、「詩で遊ぶ」とはこういうことだとわかったような気がしました。

もっとも印象に残ったのは「一番大切なこと、言いたいことはなかなか言葉でうまく表現できない。うまく言えるのは2番目や、3番目に大切なことだ」という内容のお話です。また、本当に感動したことは、説明がつかない。理路整然と説明の付く感動は2番目か3番目だというのにも頷かされました。
ことばは感動を与えるけれど、ことばではその感動を説明することはできないということでしょうか。

工藤さんの笑顔と気さくなお話はとどまることを知らず、予定時間30分オーバーで名残惜しく幕を閉じました。
やっぱりありましたサイン会。またサイン本コレクションが増えました。では、上のサイン本から、表題作の「あいたくて」を紹介しましょう。
あいたくて

だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた
そんな気がするのだけれど

それが だれなのか なになのか
あえるのは いつなのか

おつかいの とちゅうで
迷ってしまった子どもみたい
とほうに くれている

それでも 手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような気がするから
それを手わたさなくちゃ
だから

あいたくて
reported by miyashu
風に吹かれて大分コアラ