1997年12月 : 日本の遊び ・ おしくらまんじゅう

永野美恵子 : 大分市

風が吹き始めました。でも「子供は風の子」とっても元気です。さざんかの赤い花がいっぱい咲いた庭の日だまりに近所の子供が大勢集まってきました。誰からともなく「おしくらまんじゅ、押されて泣くな!」と歌いながらおダンゴになって遊び始めました。そのおダンゴはだんだんに膨らんで、そして大きな子も小さな子も一緒になって歌っています。寒くて背中を丸めていた子供も、いつしか、夢中になるうちに体もポカポカと暖まってきました。

大人になって当時を思い返しますと、今は見かけなくなった遊びがたくさんあることに気がつきます。大きな子供は小さな子供を庇いながら遊んでいました。小さな子供は大きなお兄さん、お姉さんのように早くなりたいと精一杯、くっついて遊んでいたように思います。周りの大人はそんな子供たちを暖かく見守ってくれていたように思います。時には叱ったり、注意をしたりよその子、自分の子の区別なく見守ってくれていたように思います。

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