平成15年4月  これしかできなくて                         


街は、すっかり花盛り、境内の桜も、三日見ぬまの桜かな、の、諺のように、威勢良く楽しませてくれています、

桜は一気に咲き、そして潔く散ってゆきます、惜しまれながら、四月八日は、お釈迦様が生誕されました、所謂 誕生日です

その一日前に、生まれられた浄土宗の御開祖「法然上人」のことに少し触れたいと思います、

千百十三年の四月七日に誕生され、お念仏を修行とする、浄土宗を開かれた

法然上人(ほうねん しょうにん)の思想を、ひと口で表す言葉に「還愚(愚痴に還る)」という言葉があります

これは、私たち自ら、なんて愚かしい人間なのかと、自分自身の罪深さを反省し、そのような私達にできる修行として最もやさしい行である「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることを、すすめるものでした、

お経を上げに参りますと、ロオソク立てや香炉に顔が映るほど、ピカピカに磨いているお宅が有ります「おじいさん、いつも、こんなにキレイにされて、偉いですね」と私が誉めると

「いやいや、私には、これしかできなくて・・・・・」と答えられました、

私は、ふと、法然上人の愚痴に還るという言葉を思い出しました。

答えの返しようは「これだけ、磨くのは大変なのですよ」といって自慢する人もいるでしょう、けれど、このお年寄りは「私には、これしかできなくて」といって、自分を抑えておいでになります

「これしか」の「これ」さえ、できないのが、実は、当たり前の中、謙虚な、お年よりの言葉には、実に、美さが溢れているのでした。

花祭りの次は 子供の日   五月五日は当山に於いて 

当山 (かい)(そう)記念大法要 午前十一時  内法要

午後一時   (さい)(とう)(だい)()() 大法要  ()(わた)り行 当山山伏 総出仕

午前中御来山の方には 軽食「昼食弁当」のお接待があります