15年3月 ひ な 祭 り
風邪など、ひかれていませんか、
三月三日は、ひなまつり、桃の節句です、
女の子の祭りとされるこの日にちなみ、今日は「女らしさ」について佛教の述べるところを、お話しきしょう、
『源氏物語』の時代にはすでに始まっていたとされる幼い子の「ひいなあそび」は、江戸時代半ばの
享保以後、ひな壇もしつらえて、現在と同じような形に、整ったとされています、
いわば、幾百年の昔から、女の子の幸福を祈る親の気持ちは、その内容こそ異なれども、同じと言っていいでしょう、
昔の歌に、このような歌がありました、
『親は子といふて尋ねもするが 親を尋ねる子は稀な』
親と子の相互関係はいつの世も、このようなものでしょう 嘆く親もかっては子だったのです
子供の成長と共に世間の中で生じる様々な欲により、こんな未来に、将来にと、より願いは現実的に
具体性を帯びてくるでしょう、
しかし、また、親自身、その子の性格すら、不確かなものと思っている、幼い時分には、健やかで
「女らしい子」といった、抽象的な希望が凡そではないでしょうか、
では、その 「女らしい子」とは、どんなことをいうのでしょう、
男と比べると、体力的に弱い点が、逆に、長所になる点、やさしくて、清らかで、思いやりのある、ということで「女らしい」といわれるものでしょう、
やさしさ、清らかさ、思いやり、これらはみな同時に、お釈迦様が、私達に説き明かされた、人間の心の底にある、仏と成りうる性質、仏性という言葉で、表現されることに気づかされます 、
ひな祭りに、子供の成長を祈って、健やかに、女らしくと願うことは、清らかな清浄な仏としての性質が、世間で汚されるこのない智恵が、具わりますようにと、祈ることと等しいのです
同時に、御先祖があったから今日の自分がある、ことも同時に教えたいものです、父、母 お祖父さん、おばあさん、その祖父,祖母をこの世に出した、お方、連綿と続くご先祖があり、また今の自分が
子孫を作る、
三月は 彼岸の月であります 『今日彼岸 菩提の種を まく日かな』
当山では三月二十一日午前十一時より 本堂に於いて 諸霊供養のための法要 大施餓鬼法要を執行いたします、御先祖、水子様 諸霊供養のため、是非ご参拝ください受付午前十時より