夜になって、山本の別れ際の言葉を思い出した。
『土曜日にバンビで待ってる』
あれ以来、男としても山本には会っていない。山本の居場所を知らないから、バイトに来たときしか会えないのだ。
ふつうの神経だったら会いに行くなんて事は考えられないのだが、会いたいのだ。恋いこがれていると言った表現が正しいのかもしれない。
あの薬のせいで、仁美とうまく行ったのに、副作用が出ている。女として、もう一度山本に抱かれたい。そんな気持ちがぼくの心を占めていた。
ダメだ、ダメだと思えば思うほど、山本に会いたくなる。