11月15日(土)

 「ありがとうございます。1万2400円になります」
 レジスターの表示を見ながら、女性従業員がぼくに向かってにっこりと微笑んだ。
 「あれっ、消費税はいいの?」
 財布を出しながら、ぼくは尋ねてみる。言葉を出したあと、言わなきゃ得したのかもとちょっと後悔していた。ところが、従業員の口から予想と違った言葉が出た。
 「本日は、消費税サ−ビスデイになってございます」
 「へえ、そうなの。知らなかった。何か得した感じだね」
 これはぼくの率直な意見だ。
 「毎月5の付く日は、サービスデイですので、どうぞご利用ください」
 「じゃあ、また寄らせて貰うよ。はい、1万と3000円」
 財布の中から、お札を取り出して渡した。
 「1万3000円からお預かりいたします。領収証はいかが致しましょうか?」
 領収書がいりそうには見えないだろうと思ったけれど、いらないと簡単に答えた。
 「それでは、600円のお返しになります。どうぞまたお越しください」
 「ありがとう、美味しかったよ」
 従業員に挨拶して小銭を財布に戻すと、店の扉を押しながら頭の中で計算した。随分散財したけれど、消費税サービスのお蔭で、六百二十円得したことになる。バイト学生にとっては六百二十円は大きい。財布をポケットに収めながら店を出ると、店の外で仁美が待っていた。
 「美味しかったわね。どこでこの店のこと聞いたの?」
 食事のあと塗り直した真っ赤な口紅が艶めかしいなとぼくは思った。
 「隣の部屋の篠田ってやつに聞いたんだ。値段の割にお洒落な料理が出て、ボリュームもあって、うまいってね。女の子を連れて行くには最適だって」
 「そうなの。篠田君って言う人は趣味がいいわね。はい、わたしの分。6200円」
 仁美は5000円札と100円札の上に100円玉を2個乗せてぼくに差し出した。
 「いいよ。奢るよ」
 「無理しなくてもいいわよ。初めてのデートだからって。わたしは収入があるけど、あなたは、バイトで暮らしているんでしょう? 遠慮しないで」
 「いいったら」
 ぼくは断固拒否の姿勢なのだが、仁美は差し出したお金を引っ込めようとしない。
 「だめ。受け取らなかったら、もう二度と付き合ってあげないわよ」
 「うーん」
 やっとデートに漕ぎ着けたのに、もうつき合ってくれないとなると・・・・。
 「さあ、早く受け取って。レジではあなたの顔を立ててあげようと思って、あなたに支払って貰ったんだから。もういいでしょう」
 「分かった。ありがたく受け取っとくよ」
 実のところ、仁美の申し出はすごく嬉しかった。バイト代は月一回まとめて支払われる。それが入るのは三日後だ。財布の中身は620円のお釣りを入れても3000円を切っていたから、ぼくとしてはほっとした感じなのだ。仁美から受け取ったお札と硬貨を財布に入れようとしたら、仁美に財布の中身を見られた。
 「ほら、やっぱりピンチだったんじゃないの。見栄張らないで、もっと安いところにしておけば良かったのに」
 「そういう訳にはいかないよ」
 「どうして?」
 「初めてのデートで、あんまり安いところにも行けないじゃないか」
 ぼくはちょっと口をとがらせて、仁美を見つめた。
 「それを見栄というのよ。今度からは財布に合わせて、安いところにしましょう。いいわね」
 母親が子供を諭すように言われた。
 「分かったよ」
 「割り勘でよ」
 「う、うん」
 ぼくの立つ瀬がないじゃないかと思いながら、貧乏学生にリッチなOLの組み合わせだから、仁美の意見に従うしかない。彼女の方が少しだけ年上だし、彼女に全額出させるわけじゃないからと自分を慰めた。
 「次はどこ行くの?」
 ハンドバッグを両手で後ろ手に持ってぼくに尋ねた。そのしぐさが可愛いとぼくは思った。
 「どこへ行こう・・・・」
 「ホテルでも行こうか? でも、そんな懐具合じゃあ、ちょっと無理ね」
 悪戯っぽい目でぼくの目を覗き込んできた。
 「ホ、ホテルって。冗談だろう」
 「あら、誘ってくれないの?」
 慌てふためくぼくに追い打ちをかけてくる。
 「い、いや。初めてのデートで、ホテルになんか誘えないよ」
 「ケイは、意外とうぶなのね」
 「そ、そんなことないけど、誘ったら行くの?」
 上目遣いに聞いてみた。
 「そうねえ」
 そう言うと、仁美はゆっくりと表通りに向かって歩き始めた。五十メートルほど歩いて、突然立ち止まると、しばらく考え込んでいるようだ。それから、ぼくの方を振り向いて言った。
 「今日は止めた。その気がなくなったわ」
 仁美は表通りに向かって再び歩き始めた。ぼくは仁美の後を追った。ほっとしたような、残念なような、複雑な気持ちだ。長い付き合いのようで、実際に会うのは二度目だし、デートらしいデートとしては初めてだ。いくらなんでもホテルには誘えない。仁美だって、誘ってすぐに付いてくるような女には見えなかった。そんな女じゃなかった筈だ。
 (ホテル代さえあったらなあ、冗談でも誘ってみたのに。出掛けに隣の篠田に金を借りとけばよかったなあ)
 後悔の念が沸いた。そもそもバイト代が入ってからデートすれば良かったのだ。失敗だった。
 「どこ行くんだよう」
 「今日はもうお終い。じゃあね」
 「えっ、帰っちゃうの?」
 仁美は返事をせずに歩いて行く。ぼくは呆然としてその場に立ちつくした。
 (仁美はぼくがホテルに誘うのを期待していたんだ。そんなことも分からないなんて、ぼくは何て馬鹿な男だ)
 後悔したけど、もう遅かった。何とか引き留めようと、走って仁美の後を追ったけれど、追いついた時には仁美はタクシーに乗り込んでいた。ぼくの方を振り向きもしなかった。振られてしまった。走り去っていくタクシーを力を落として眺めていた。
 (もう会ってくれないだろうなあ)
 とぼとぼとアパートに向かって歩いて帰った。どこをどう通って帰ったのか覚えていない。気がついたら、部屋のドアの前だった。
               *
 仁美と初めて出会ったのは、インターネットのチャットルームだ。ぼくは某大学の修士課程の学生で、バイオ関係の研究をしている。ゆくゆくは博士号を取って大学に残り、研究と教育に携わるつもりだ。ただ、今はしがない学生だから、研究と論文作成の合間を縫ってバイトに精を出す日々が続いている。
 大学の研究室は、学内ネットを通じて、インターネットに接続できるので、金のない学生は、研究室から研究用の検索をしている振りをして、こっそりチャットなどを楽しんでいる。ぼくもその一人だ。
 そんなある日、ネットで知り合った友人とチャットしていると、割り込んできたのが仁美だった。仁美はJinというハンドルを使っていた。発言の内容も、言葉遣いもまるで男のようだったから、初めて会うまでは、男とばかり思っていた。
 仁美とのチャットは一年ばかり続いた。何だかすごく気があって、まるで昔からの親友のように感じ始めていたある日、仁美から電子メールが届いた。

 >KEI ひさしぶり!
 >JJに聞いたんだけど、KEIは、同じ市内に住んでいるんだね。一度会わないか?
 >今度の土曜日、暇なんだけど、どうだい?
 >13時に中央町のバンビっていう喫茶店はどうだろう。
 >隣が大きなCD屋さんだから、すぐに分かると思う。返事待ってる。
 >From Jin

 JJは、陣之内順次という経済学部の大学生で、よくチャットするやつだ。ぼくもそうなんだが、Jinは自己紹介欄に、本名や住所などを何も記載していないので、チャットで知ること以外には、Jinのことはまったく何も分からない。JJにはぼくがこの市内に住んでいることを話した覚えがあるので、話しのついでに聞いたのだろう。Jinには一度会って、直接話しをしてみたかったから、すぐに返事を出した。

 >土曜の十三時、中央町のバンビですね。OKです。
 >目印に、日経クリックを持っていきますので、声を掛けてください。
 >KEI

 指定された土曜日は、バイトも休みだったし、研究室も指導教官が学会に行って不在で、敢えて行く必要がなかった。
 午前十時くらいに起き出して着替えると、バイクに乗って中央町にあるコンピューターショップに顔を出した。このショップには、週に二度ほど顔を出している。店長とは顔見知りだ。ただ、MOのディスクなどの消耗品以外に、高い買い物はしたことがない。
 「こんにちわ、店長。何か、いい掘り出し物はないかなあ」
 「中山君の予算じゃあ、ろくなものはないよ」
 「貧乏学生だからね。そんなに出せないよ。ほんとにいいやつないの?」
 「デスクトップなら、まあ使えるのがあるんだけどね」
 「ノートが欲しいんだよね。自宅と研究室の両方は置けないから、持ち運びできないとね」
 「自宅にデスクトップ置いておけばいいじゃないの?」
 「データの移動が出来ないよ。フロッピーベースではもう入りきらないんだ。MOなんて買う金はないし」
 「通信で送ったら?」
 「モデムを買う金がない。それに電話代が勿体ない」
 「モデム内蔵のデスクトップもあるんだが、通信費が勿体ないって言うのなら、しょうがないなあ。中古の出物があったら置いててやるよ。MMXでなくてもいいだろう?」
 「贅沢言わない。ペンティアムの100メガ以上で、ハードが1ギガもあれば充分さ。モデムがあればもっといい」*この当時はこれでもすごいスペックでした。
 「あれ? 通信費が勿体ないって言わなかったっけ」
 「内緒だよ。大学からするんだよ」
 ぼくは頭をかきながら告白した。
 「そうか、そうか。分かった」
 「よろしく! 店長、悪いんだけど、バイク、預かってもらえないかなあ」
 「あれかい?」
 「そうだよ」
 「でかいのに乗ってんだな。ナナハンかい?」
 「そうだよ」
 「へえ、やっぱり。でかいと思ったよ。自分で買ったのかい?」
 「まさか。親父のだよ。親父は今は車だから、取り上げたんだ」
 「いいよ。店の前に置いときな。ただし、鍵掛けとけよ。こっそり持っていかれても責任持てないからな」
 「わっかりました。じゃあ、頼んます」
 ぼくは、バイクをショップの前に置いて、Jinに指定された喫茶店に向かった。

 バンビという、その喫茶店はすぐに見つかった。通が好みそうな暗くて小さな店で、土曜日の昼下がりだというのに、あんまり客が入っていない。聞いたこともないジャズピアノの曲が小さな音でかかっていた。
 従業員すらいない感じだったけれど、きょろきょろしていると、髭面の丸顔の店員がひょいと顔を出した。
 「いらっしゃい。なんにしましょう?」
 時計を見ると、まだ12時25分だ。約束に時間までだいぶあるし、お腹も減ったので、腹ごしらえしておくことにした。
 「ランチセットをください」
 「少し時間がかかるよ」
 「かまいません」
 ぼくはバッグから日経クリックを取り出して読み始めた。

 記事を読むのに没頭していて、人が近づくのに気がつかなかった。
 「あのう、ケイさんですよね」
 そんな問いかけに顔を上げると、痩せて背の高い、ブルージーンズに白のTシャツを着た髪の短い人物が立っていた。
 時計はちょうど午後一時を刺していた。
 「そうですけど、どなたですか?」
 「あ、わたし、ジンです」
 「ええっ! あなたがジンさんなんですか!」
 初めて来た店で、見知らぬ人物に声をかけられれば、その人物は会う約束をしていたJinだと考えるのがふつうだろう。しかし、ぼくの思い描いていたイメージでは、Jinはがっしりしたスポーツマンだった。だから、目の前に立っている人物がJinだとは思えなかったのだ。
 「ケイさんって、男の方・・・・だったんですね? わたし、てっきり女の方だとばかり思っていました」
 ぼくとしてはちょっと心外だった。けど、チャットでのぼくの言葉遣いを思い浮かべると、そんなふうに誤解されてもおかしくはない。現に、JJだって、ぼくを女だと思っていたからだ。
 「いや、ぼくの方こそ、ジンさんは男だと思っていたから、ちょっとビックリしましたよ」
 ぼくの抱いていたイメージからかけ離れていたばかりではなく、一見すると男性のようにも見えるけれど、よく見ると胸に膨らみがあってブラジャーの線が見えていた。それに言葉遣いも声も女性だった。
 「胸がないって、言いたいんでしょう」
 ぼくの視線を感じてか、仁美はちょっと口を尖らせて言った。大女だけど、そんなところは、ずいぶん可愛らしい。
 「そんな訳じゃなくて、チャットではいつも男みたいな書き込みしてたから」
 「ああ、その事。女だと、あとからあとから男が声を掛けてきて、なかなか抜けられないし、無視して抜けたら、女のくせに生意気だと言われていやがらせされるのよ。きちんとした発言をしても、女だと馬鹿にされることが多いし、あとで猥褻な内容のメールが来たりするの。だからプロバイダーを変えたのを機会に、男みたいにしてたの」
 「なるほど、そう言えば、ぼくのメールボックスに卑猥なメールが来ることがあったなあ」
 「呑気なのね、あなたは。ケイさんは女の子みたいな文章を書くんですもの。わたしは絶対女の子だと思ってたのに・・・・。座ってもいい?」
 「ああ、どうぞ、どうぞ」
 ぼくはテーブルの上にトレーを引き寄せた。
 「すみませーん、マスター。コーヒーください。ホットで」
 「いつものやつでいいね」
 「お願いします。この店、汚いけど、コーヒーはおいしいのよ」
 仁美は声を落として、ぼくにそう囁いた。
 「へえ、そう。ジンさんは、ここによく来るの?」
 「たまにね」
 そう言う割には、いつものやつでいいねとの返事。結構来ているみたいだなとぼくは思っていた。
 「食事はしてきたの?」
 「ダイエット中よ」
 「女は大変だね」
 「女と認めてくれてありがとう。いつも男だと思われるのよ。町を歩いていると、お兄さん、お兄さんって声を掛けられることがしばしばよ」
 「見えないことはないね」
 率直な意見を述べたのに、仁美はちょっとむくれた表情を見せた。
 「やっぱり、胸がないって言いたいんでしょう。気にしているのよ」
 「そんなに小さいと思わないけど」
 ぼくはブラジャーに視線を移動させる。
 「そんなに見ないでよ。恥ずかしいじゃないの」
 「髪を伸ばしたら? そうすればいいんじゃないの」
 「前は伸ばしていたけど、だめね。わたし、でかいから」
 「そうだね。いくらあるの?」
 「・・・・171よ」
 「そりゃ、女としてはでかすぎる。おかまと間違われないかい?」
 おかまという言葉に仁美はマジに機嫌を悪くして、逆襲してきた。
 「失礼ね。いくらなんでもそれはないわ。あなたの方こそ、おかまみたいだわよ」
 「そんなことないよ。れっきとした男だよ」
 「わたし、ここに来たとき、座っているあなたを見て女だと思ったわ。クリック読んでるから、ケイさんに違いないと思って近寄ってきたら、足は広げて座っているし、化粧はしてないし、どうも男みたいじゃないの。この店の中にはほかにはクリック読んでる人いなかったから、思い切って声掛けたのよ」
 「女に見えるかなあ」
 ぼくは鏡のように反射している窓に目を向けた。
 「見えるわよ。そんなに髪の毛長くしてたら」
 「好きで伸ばしてるんじゃないよ」
 「じゃあ、どうして?」
 「いいじゃないか、そんなこと」
 女の子を前にして、散髪する金がないなどと格好悪いことは言い出せなかった。金がないだけではなく、散髪屋で待たされるのがいやだった。あの時間は、本当に無駄だと思う。高校時代は月に一度、近所の散髪屋に行っていたけれど、大学に入ってからは帰省したときだけ。院に進んでからは、散髪屋に行ったことがない。研究室の女の子に、みっともないからと二回ほど切って貰ってそのままだ。今では、肩を通り越して伸びているから、後ろから見たら完全に女と間違われる。女と間違われてナンパされそうになったことは一度や二度ではない。それは分かっている。
 「それに、なにそれ。女の子が着るようなTシャツに、ベージュのスラックスなんか穿いて。ネットでの言葉遣いといい、あなたの方がよっぽどおかしいわよ」
 「おかしいかなあ、この服。うーん、そう言われれば、そうだね。髪の毛はともかく、今度からは服装だけは男らしくしよう」
 「ケイさん。あなた、身長はいくらあるの?」
 「・・・・言いたくない」
 ぼくは目を伏せた。
 「わたしには言わせといて、酷いんじゃない?」
 「・・・・言うよ。・・・・165だよ」
 「ちっちゃいのね」
 「君に比べればね」
 「いま時の男は、みんな170以上でしょう」
 強力なストレートをかまされて、ぼくはダウン寸前だ。
 「気にしてんだから、虐めないでくれよ」
 「虐めてなんかいないけど、・・・・もう話題にしないわ。あなたもわたしの身長とバストの話しはしないこと。いいわね」
 「・・・・分かったよ」
 「反対だったら良かったのにね」
 「身長のこと?」
 「そう」
 「そうだね。もう、話題にしないんじゃなかったの?」
 「ごめん。あ、そうそう。わたしの名前、君原仁美です。よろしくね」
 さっと差し出された手をぼくは握った。冷たい手だった。手が冷たい女性は心が温かいなんてぼくは思っていた。
 「ぼくは、中山恵一だよ」
 「だから、KEIなのね」
 「そうだけど、君はどうしてJinなんだい?」
 「仁美は、仁義の仁に、美しいって書くの。だから、Jin」
 「なるほど。仁義の仁だから、Jinか」
 一年あまりチャットしていたせいか、仁美とは初めて会っているという感じがしなかった。まるで昔からの恋人同士のように夕方までバンビでだべっていた。

 仁美はあるコンピューターソフト関連のベンチャー企業に籍を置くOLで、ホームページの作成などをやっているらしい。自宅で仕事をやっていて、会社に顔を出すことは殆どないと言っても過言ではないという。連絡はすべて電子メールでやっているとのことだ。そのうち独立して自分の会社を持つつもりだという。
 ぼくは大学院生で、バイトで暮らしていると言ったら、そうでしょうねと言われた。何故って聞いたら、男でそんなロンゲしている人は、プータロウか学生しかいないでしょうと言われた。まったくその通りだ。
 年齢はぼくと同じ二十四歳。ただ、彼女の方が三ヶ月ほど年上だ。話していて、すごく気が合う。何かを予感させる雰囲気だった。夕食を一緒にと誘ったが、その日は友人と約束があるからと言われて、今度夕食をと約束して別れた。

 その後も何度かチャットした。言葉遣いは相変わらずで、仁美は男風。ぼくは女風だった。
 (約束を果たすために、今日のデートになったのに、何て事だ。ぼくは女の気持ちが分かっていなかった。2度目が2度目じゃなかったんだ)
 ガックリ来て、帰りに自販機で缶ビールを買って帰って、5本も飲んでしまった。