定例記者会見
日時:平成14年6月16日(日)午後9時10分
場所:大分全日空ホテルオアシスタワー「花の間」



■ワールドカップ大分開催の3日間を振り返って
 今日で大分における3つの試合が終わりました。どうも皆さんありがとうございました。
 この3試合を通じて、グッドウェザー、いい天気。それからビッグゲーム、3試合とも素晴らしい試合。そして、ビッグデイ、感動の日を県民皆さんがいただいたと思っております。
 先ほどのレセプションでJAWOCの遠藤事務総長が全体を総括して挨拶をされましたけれども、そのなかで日本の10会場の中で大分が一番運営がうまくいっていたということを言っていただきました。
 
 私が三原則を申し上げたうちの第一番目、「安心・安全なワールドカップサッカー」は、輸送関係におきましても、治安の問題にいたしましても、非常にスムーズにいきました。フーリガン等、いろいろ心配されたことも起こらず、安心・安全なワールドカップサッカーができたということで、第一原則は完全に満たされて喜んでおります。
 
 第二番目の温かく世界中の人をお迎えする「ホスピタリティー」。これはもうカメルーンの中津江村でわかりますように、今やこのワールドカップのチームを迎えたホスピタリティーの代表的な村として日本中でマスコミの話題になり、日本で東京を知らなくても中津江村を知らない人はいないというくらいになりました。
 この中津江村の村民あげてのホスピタリティーと同じように、佐伯市の人たちもチュニジアチームを温かくお迎えし、また大分で試合をしたチュニジア、ベルギー、イタリア、メキシコ、今日のセネガルとスウェーデンそれぞれの選手や関係者の皆さん方を温かくお迎えしてくれて、「大分のホスピタリティーは非常に素晴らしい」と、レセプションの挨拶で大使の皆さん方から言っていただきました。
 メキシコやイタリアなどの多くのサポーターの方も大分の町を訪れて、そして大分県民との交流ができ、ホストシティ大分市の「KONNICHIWA! FESTA」をはじめ、各市町村それぞれのところでウェルカムビレッジを作ったり、いろいろ歓迎イベントをやっていただいて、ビッグアイに入れなかった人たちについても、それぞれの地域で大変温かい交流が行われました。県民あげてのホスピタリティーという点においても大変良かった思っております。
 本日、ビッグアイを設計した黒川紀章さん(黒川紀章建築都市設計事務所)と建設をした竹中工務店、さとうベネック、高山總合工業の方々に感謝状を差し上げました。今日、スウェーデンの大使も挨拶の中で言われましたが、「ビッグアイの設計は非常に素晴らしい。このアーキテクトは誰だったか」ということを言われました。またFIFAのコミッショナーもメキシコ−イタリア戦の時に大分に来られて、「10会場の中で大分のビッグアイの設計が一番素晴らしかった」ということを言われました。非常に素晴らしいスタジアムだという評価を皆さんから承ったビッグアイで、皆さんをお迎えできたことも私は大変うれしく、ホスピタリティーにビッグアイも一役かってもらったと思っております。
 
 第三番目の原則である「アフターワールドカップ」、「ワールドカップをきっかけに国際交流をいろいろやっていこう」ということですが、イタリアの大使が大分に来られ、中田の入ってるセリエAのプロサッカーチームと大分トリニータとで、これから定期的な試合をやろうという話が進んでおりますし、また今日、FIFA副会長であるカメルーン共和国のイッサ・ハヤトウ氏が県庁にこられ、カメルーンの皆さんが大分県のホスピタリティーに非常に感激をされており、「これからカメルーンのサッカーチームと大分のチームとでいろいろ交流しましょう。
またカメルーン国と大分県との間で地域おこしの交流や特産品の交流をしましょう」と言っていただきました。これからまたそういう交流も考えていきたいと思っておりますし、先日の記者会見で私から発表いたしましたように、「カメルーンを愛する会」「不屈のライオンを愛する会」というのを立ち上げて、このワールドカップが一段落したらフレンドシップデレゲーション(友好訪問団)をカメルーンに派遣したいということを提案しております。
 また、ウェルカムビレッジでベルギーのビールやチョコレートなどいろんなものを紹介いたしましたが、ベルギー−チュニジア戦の時に来県されたアントワープの副市長さんや国会議員の方々にも大分の町は非常に素晴らしいと言っていただきました。
 特にアントワープの町の人口が45万で大分市とほぼ同じくらい、また港町ということで、アントワープとの友好関係をつくりたいという話がいま出ておりまして、これからどういう形で進めるか大分市長さんとお話していきたいと思います。
 このように、いろんな国との間でこれからスポーツ、文化などいろんな交流が進んで行くことになると思っております。
 
 今回の3日間のワールドカップサッカー大分開催を通じて、大分県という名前も中津江村をはじめとして、大いに世界に情報発信できましたし、また大分を訪れた人が大分県のホスピタリティーに非常に感銘をうけ、これから引き続き交流をしていこうと、新しい交流のきっかけができたと思います。そういった意味で非常に充実した、また多くの県民に感動を与えたワールドカップ大分開催であったと思っております。

 またこの間、特に日本チームが快進撃を続け、韓国のチームともども決勝トーナメントに進出して国民的なムードの盛り上がりをみせており、その盛り上がりにワールドカップサッカー開催地として大分県も一翼を担ったということも、また県民の皆さんにも深い感動とサッカーに対する関心、またそれを通じて大分県と各国との交流の意識というものが非常に芽生えたように私は思います。やっぱり大分で開催してよかったと私は思っております。
 
 全体的な総括を申し上げますと、第一点目に観客の輸送、警備、ボランティアによる案内など、大会の運営が非常にスムーズに行われたことに対して、JAWOCの関係者の皆さんから高い評価を得まして、非常に安心にして安全なワールドカップができました。
 第二点目は3試合とも95%を超える観客数で、チケット問題も一時あり、私もJAWOCの方に直接お願いしたりいたしましたけれども、非常に充足率が高く満足の行く内容だったと思います。
 第三点目は、チュニジア−ベルギー戦、メキシコ−イタリア戦、また今日のスウェーデン−セネガル戦はいずれもいい試合で、また日本の対戦相手になるチームの試合ということで、3試合とも全部テレビ、新聞の注目度が高かったと思います。
 第四点目は、特にカメルーンキャンプ地の中津江村、到着が遅れたことも幸いしたといったらおかしいんですが、今や全国でカメルーンと言えば中津江村ということで、カメルーンのおかげで非常に地域の情報発信ができたということであります。
 第五点目が、大分で試合をしたチーム、大分でキャンプをしたチームの国との間にスポーツや文化、また都市と都市との交流の芽が芽生えたということであります。
 第六点目は、やっぱり日本、韓国ともども決勝トーナメントに進出できたこと。韓国のサポーターも日本を応援し、日本のサポーターも韓国を応援して、サッカーの機運を盛り上げ、そして共に決勝トーナメントに進出できたということは日韓共催の意味が非常に大きく、これまで日本と韓国の間にいろいろぎくしゃくした関係もありましたが、これによってそれらを乗り越え、未来志向の日韓親善という機運が生まれてきたということを私は肌で感じております。やはり日韓共催のワールドカップが決まった時に大分が開催地として手を挙げて良かった。ワールドカップサッカーを大分で開催したことによる日韓関係の正常化、平和に向けての歴史的な意義を今振り返って感じているわけであります。
 
 最後に、この大会を支えてくれましたボランティアの皆さん、また警備、交通整理にあたった皆さん、またこのイベントに協力していただいた大分市、別府市はじめ各市町村の皆さん、また県民の皆さんに心から感謝を申し上げます。
 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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