定例記者会見
日時:平成14年6月3日(月)午後1時30分
場所:第一応接室


■韓国ソウル特別市でのW杯開会式に臨んで
 いよいよワールドカップ大分開催まで7日となりました。
 私も先週、ソウルで開かれた開会式にJAWOCの副会長として出席をいたしました。
 テレビでも放映されましたが、開会式は韓国の伝統芸能、歴史、文化を披露、また新しいITを駆使したり、大きなマスゲームなどが繰り広げられ大変感動しました。
 一番感動したのは、サッカー場の中で大会の始まる前に韓国と日本の国旗の両方を青年が持ち、韓国と日本の国歌をみんなで一緒に斉唱したことであります。
 おそらく戦後の日本と韓国との間で、日本の国歌をこういった公式行事、しかも国際的な大イベントにおいて韓国の人たちと一緒に歌うということは画期的なことだろうと思います。
 日韓共催でワールドカップをやることは、日本と韓国のこれからの平和のために役立ちます。ワールドカップサッカーを通じて、特に次世代を担う若者同士の交流、また文化の交流、そしてお互いの国の歴史に対する理解、こういったものがより一層深まると思いますので、大変感動をいたしました。
 またアクセス、会場の警備についても、非常に目立たない形で行われており、無事に終わることが出来ました。
 試合もセネガルがフランスに勝つという番狂わせでありましたが、大分の決勝トーナメントはフランスの入っているA組の2位と、F組の1位でアルゼンチンとイングランドの勝者ということになりそうであります。フランスがあるいは大分に来るかもしれないという期待を抱かせる非常に面白い試合でした。
 ソウル市内の私の泊まったホテルからサッカー場に行くまでの車中から、マンションの窓に市民の皆さんが自発的に赤とグリーンの小さな小旗を歓迎、お祝いの意味で飾っているのが見えました。町全体に歓迎の旗がきれいに立っており、ソウルの市民あげて「おもてなしの心」を表現していました。
 大分も、会場周辺の明野の住民の皆さんが自発的にフラワーポットを飾ったり、きれいに清掃していただいておりますが、こういったボランティアの精神で住民あげて世界から来る人をおもてなしすることも大切だと実感いたしました。
 
■世界に向け大分を情報発信
 第一番目は、これからいよいよ大分からの情報発信。
 お手元に資料がお配りしてありますが、竹町に「たしぶ」というお店がありましたが、その跡地に『大分県物産館』をオープンしまして、大分県の一村一品の展示をいたします。そこで手にとって見ていただき、また味わっていただいて、ほしい方へは販売することにしております。6月1日から6月20日までの20日間オープンいたします。
 次に、『一村一品ホテル活用PR促進事業』ということで、大分市と別府市の主要なホテル20箇所に、小さな売店みたいなものをつくりまして、そこに別府の竹細工や小鹿田焼、日田の下駄、乾しいたけ、カボスの加工品など、いろんな品物を展示して、皆さんに手に取って見てもらい、そこで通信販売もする。また竹町の物産館でも買ってもらうということで、別府で6箇所、大分市内で14箇所のホテルでこういう展示をして、大分の一村一品のPRもしたいと考えております。
 それから第3番目に『大分アクセス』。これは、大分のどこにどういったらいいかという簡単なガイドマップであります。
 日本語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語の5カ国語版で、合わせて11万部刷ってあります。主要なホテルの部屋の中に置いて、サッカー観戦に来る人、観光に来る人、いろんな人に使っていただこうと思っております。
 それから、『OITAドリームフェスタ イベントガイド』。ワールドカップ期間中に開催するいろんなイベントを掲載した地図を作りました。ウェルカムビレッジをどこに作るとか、若草公園ではどういうことをやるかとか、また城址公園ではパブリックビューイングという大型スクリーンでサッカー観戦をしていただくとか、いろんな催しがこの地図を見たらわかるように、英語と日本語で全部書いてあります。
 私はいつも「ホスピタリティー」と申し上げておりますが、外国の方が大分駅についた時にボランティアの人が「こんにちは」とその国の言葉で話しかける、それが一番のおもてなしになるわけです。ホテルの入り口の案内の人とかそういう方々が、それぞれの国の言葉で丁寧に対応していく、それが大分が非常にいい町であるという好感を持っていただくことになるわけですので、外国の人と接する方々にこういうことがよくわかっていただくようにいたしたいと考えております。
 そこで、こういうマップもホテルや駅とかいろんなところで配っていきますので、いろいろご案内をしていただければありがたい。県民一人ひとりがガイドになったつもりで対応していただければありがたいと思います。
 その次に、『21世紀に伝えたい大分の風景』の絵はがき。今年の初めに東京の高山辰雄先生に顧問になっていただき、いろいろな「21世紀に伝えたい大分の風景」を写真に撮って一冊の本にしました。その中から主なものを取り上げまして、今度サッカー観戦にこられる方々に、ビッグアイ、大分トリニータ、高崎山のサル、別府の湯けむり、大分香りの森博物館、富貴寺、姫島のキツネ踊り、岡城跡と桜、くじゅう連山とミヤマキリシマ、臼杵の石仏、これら10枚の絵はがき入れて、400円で頒布いたすことにしてあります。これもそれぞれの売店等でお配りをしたい。
 それからまた、『ふるさとを興す一村一品運動』ということで、各市町村の特産品のマップを作りました。中国や韓国にはこの運動に興味を持っている人が多いので、この運動の理念等もここに併わせて書いてあります。ビッグアイの中にメディアセンターも出来ますので、世界中の記者のみなさんにもそういった大分の特色とか大分の良さもここでPRしたいと考えているところであります。
 それからもう一つは『豊の国大分の郷土料理』ということで、大分にはだんご汁やりゅうきゅうなどいろいろおいしい料理もございますので、それぞれの地域の代表的な料理、それがどこのどういうお店で食べられるか、値段がどのくらいかということもここに書いてあります。ビッグアイの周辺に屋台村も出来ますので、関あじ・関さばなどいろんな料理のことも皆さんにわかっていただくためのこうした資料も一緒にホテルの中に入れておきたいと思っております。

 なお、私がいつも申し上げている「安心、安全」、「ホスピタリティー」、「アフターワールドカップの地域間交流のきっかけ」という「ワールドカップの三原則」のうち、安心・安全対策で、今日、国土交通省九州地方整備局の江頭局長さん、副局長さんとの懇談会がありましたので、その席上でこの国道、高速道路の安全対策、特にワールドカップは梅雨時でございますので、特にこの大分自動車道の霧対策について要請をいたしたところであります。

 また、ワールドカップに関連していろんな文化交流イベントもございます。
 今日、チェロの世界的な演奏家であるヨーヨー・マさんもおみえになります。また明日メキシコから有名なバンドが来県して文化会館でコンサートをすることになっております。
 このように、いろんな国際色豊かな文化行事も開かれることもお伝えをいたしておきます。

 
■東九州自動車道(佐伯〜蒲江間)及び主要地方道佐伯蒲江線青山工区市福所(いちぶせ)地区着工式
 第二番目は、東九州自動車道佐伯〜蒲江間の着工式であります。すでに佐伯までは現在工事が進んでおりますが、佐伯〜蒲江間については一昨年末、施行命令が出ており、来る6月17日、ビッグアイでワールドカップの決勝トーナメントが行われる日の翌日ですが、佐伯市の青山市福所地区というところで日本道路公団と県の共催で着工式を行います。
 佐伯〜蒲江間の工事により、東九州自動車道がいよいよ蒲江まで抜けて、県南地域は高速時代が始まるということになります。
 蒲江町から宮崎の県境の北川町、宇佐市から福岡県の椎田町、この二つがいま整備計画で、すでにアセスメントも終わっておりますので、早く施行命令を出していただきたいとお願いをいたしております。いよいよこれから道路公団はじめ4公団の民営化委員会が発足して、これからの公団のあり方の議論もされますので、ぜひこういった地方の幹線道路、とくに「九州はひとつ」を実現するための循環系道路の整備促進の重要性を反映できるような委員会の委員を選任してもらいたいと、先般、全国高速道路建設協議会の会長として総理官邸で緊急提言もいたしたわけでございます。引き続き、この東九州自動車道の早期完成を強く国に要望していきたいと考えております。
 
■梅雨時における防災・防疫対策
 第三番目は、6月は梅雨でございますので、食中毒、とくにワールドカップサッカーの開催される6月の間の食中毒、それから大雨に対する防災対策等について万全を期するように、防災センターを中心に各地方機関でそれぞれ緊急避難の時の手続きや訓練をやっておくように今日の部長会議でもお願いをいたしております。
 特に、本年度はワールドカップサッカーがありますので、いつも6月15日に発令しておりました食中毒注意報を1ヶ月早い5月15日から発令して、関連宿泊施設や飲食営業施設の営業者に対して立入調査や講習会を実施し、また各保健所においても集団給食施設や仕出し屋の立入調査や発生を想定した「健康危機管理シミュレーション」を実施して、対応に万全を期すようにしております。
 
■行事のお知らせ
 次に行事関係ですが、「九州地方知事会議」が6月5日に山口県豊北町のホテル西長門リゾートというところで行なわれることになっております。山口県も九州地方知事会議のメンバーです。ここで来年度予算に向けての対応等についての議論が行なわれると思います。
 それから「豊の国しらゆり塾」、これは母子家庭のお母さんの人づくりということで、私が塾長で、ここで法律問題ですとか、消費者問題ですとか、いろんな資格を取るときの支援制度ですとか、いろんな勉強をしてもらうということで毎年開いております。
 母子家庭のお母さん同士がそこでお互いに友だちになり、また悩みも打ち明けるというこで大変好評で、今回でもう19回目。卒塾生も多数出ております。この入塾式が26日に開かれることになっていますのでお知らせします。
 
■トピックス
 最後にトピックスですが、1年おきにやっている「大分アジア彫刻展」、いつも朝倉文夫さんのふるさとである朝地町の朝倉文夫記念公園で行なっておりますが、今回はとくにワールドカップの開催に時期を合わせて、6月20日から7月31日まで開催します。とくにワールドカップ特別企画として、6月8日から13日の間、大分県立総合文化センターアトリウムプラザで、この彫刻展に入賞した作品の模型、「マケット」と言うんですが、これを展示いたします。
 また、この彫刻展で大賞を授与した方と「共生」をテーマにした作品を朝倉文夫公園で滞在制作する「アーティスト・イン・レジデンス」ということで、現在制作に韓国人作家のチェ・ソドンさんがもう制作にとりかかっており、6月20日の彫刻展の開会式の際には作品を皆様に披露したいと考えております。これも日韓交流ということで、第6回アジア彫刻展のワールドカップ特別企画ということで開催をいたしたいと考えております。

 それから、今度のワールドカップサッカーで、大分で一番有名になったのは中津江村です。朝から晩まで全国ニュース、総て全国版で中津江村が紹介されました。昨日も、新潟での日本における開会式で、中津江村長さんの姿が全国放映されました。私も韓国の開幕式に行った時に、ワールドカップサッカー議員連盟の宮沢元首相、川渕Jリーグチェアマン、日本サッカー協会の岡野会長、さらにはサッカー村のみなさんも東京の名前は知らなくても中津江村は知ってるというようなことでした。またカメルーンも中津江村のおかげで大変有名になりまして、カメルーン選手への応援が非常に多かったように思います。
 先般、カメルーンの壮行会が中津江村で行なわれましたが、山笠音頭を一緒に踊った場所に私もいましたが、あの場面がテレビ放映され中津江村のファンが非常に増えて、私にも「中津江村っていったいどういう所ですか」という問い合わせがずいぶんありました。多くの他県の人にもカメルーンは非常に評判がよく、皆さんで愛したいという方がたくさんいます。
 そこで、これまで活動してきた「カメルーン中津江村キャンプ実行委員会」を母体に、「中津江村を愛する会」を発足することを壮行会で提案しましたところ、中津江村に滞在したマスコミの皆さん、シェファー監督やカメルーン選手も、中津江村を愛しており喜んで会員になりたいということで、またカメルーン代表チームの役職員の方も名誉会員になることに了解をいただいております。
 皆さん方もぜひこの会員になっていただきたい。また広く県民にも、この会員になっていただくようにお願いします。なお中津江村を愛する会の名誉会長が私で、坂本村長さんが会長であります。
 また、カメルーンと大分県との国際交流、チュニジアと佐伯市との国際交流、こういった地域間交流を始めることも、このワールドカップの大きな成果でありますので、私が会長で、大分県の経済界、それから中津江村、また主な一般の県民の方々も一体となって「不屈のライオンを愛する会」、いわゆる「カメルーンを愛する会」を発足をさせたいと思っております。また、カメルーンの方もぜひお願いしたいということでございます。
 例えば、年に一回総会及び交流会を中津江村で行ったり、カメルーンと中津江村の交流を促進する事業を行う。またキャンプ期間中には中津江村のふるさと産品、カメルーン弁当がたいへんよく売れたそうですが、会員のみなさんに中津江村の産品や会報をお送りするようなことをしていこうと考えております。
 わざわざ中津江村まで来ていただいたテレビキャスターの久米 宏さんはじめいろんな方々に顧問になっていただくことになっております。
 広く全国でカメルーンと中津江村が有名になりました。メンバーになりたいという方がたくさんいますので、大分県の枠を越えて全国から会員を募集する予定であります。

 なお、これもちょっとしたトピックスですが、私のところに手紙がまいりまして、韓国の釜山市のキリスト教諸教会の青年メンバーを6月10日から17日までの1週間、大分の教会を宿泊所、集会場として受け入れ、大分県のいろんなところを歩いたり、サッカーをパブリックビューイングで見たりと、ワールドカップサッカーを通じて釜山市内の諸教会と大分の教会との初めての交流をやりたいということであります。
 また、2002年ワールドカップ宣教協会主催で、韓国釜山市の牧師サッカーチーム「ホサナ」と大分市の社会人チームとで6月11日と12日に南大分運動公園グラウンドで交流試合をすることになっております。
 ワールドカップを通して、こうした草の根の交流がいろいろと進んでいるという一つの表れであり、幅広い交流が行なわれる例として、私にいただいた手紙をご紹介しておきます。

 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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