定例記者会見
日時:平成14年4月1日(月)午後1時30分
場所:第一応接室


■平成14年度県政のスタートにあたって
 新年度になりまして最初の記者会見であります。
 本日は新年度にあたりましての部課長級の辞令を発令し、新年度に臨む私の考え方を伝えておきました。伝えたことは三つあります。
 
風通しのよい職場づくり
 第一番目は、現在は平成不況、またデフレスパイラルの真っ只中で、これからの県政を進めていかなければなりません。また一方、国会においては、さまざまな政治家の金と金との結びつき等の問題で政と官のあり方等についての議論がなされている中で、特に大分県においては平成14年度の予算に盛られている緊急雇用対策、また景気回復対策、また消費者の生産者に対する不信、BSE問題等への対応、こういった対策を進めていかなければなりません。昨年は別府の土地をめぐっての不祥事が起こりました。国政においてもそうですが、なんといってもやはり県民の県政に対する信頼が何よりも大事であります。『信なくば立たず』と私は常々言っております。
 ですからまず県職員一丸となって県民に信頼される行政を行う。そして、県民の目線に立った行政を行う、ということを先ず第一番目に伝えました。
 そのためには、一つの部署で知事から任せられた権限を行う際には、一人で処理しようとせず、必ず上司に報告、連絡、相談する。その上司はまた上の部長に相談する。『報・連・相(ホウレンソウ)』と私はいつも言っておりますが、月一回はホウレン草を食べなさいと。何もこれはポパイの戦訓ではありませんで、必ず報告、連絡、相談ということで風通しのよい部署にしておく、個人のいろんな問題についても、いろいろ相談を受けるような風通しのよい職場づくりをやってもらいたい、ということを第一番目に伝えておきました。
 
■バリアフリー県政
 第二番目は、“バリアフリー県政”ということであります。
 バリアフリーというと身体障害者と健常者との間のバリアを除くということによく使われますが、私の言うバリアフリーは、県と県、部と部、課と課、こういった障壁を取っ払うということです。いま横断的な行政の仕事が非常に増えておりますので、部と部の連絡、課と課の連絡、こうした横の連絡をより綿密にするようなシステム行政というものをぜひやってもらいたい。
 例えば今度の雇用問題にしても、教育庁においては補助教員の採用、また林業水産部においては林業の間伐者の雇用、それから土木建築部においては道路・河川等の環境美化に対する雇用、各部各部に雇用交付金の予算を散りばめてありますので、それぞれの予算の中で雇用目標を達成してもらい、合計2,600人ぐらいの雇用を確保したいということで各部が取り組みます。したがって副知事を本部長に全体を統括する緊急雇用対策本部は置きますけれども、各部がみな横並びで雇用問題の解決にあたらなければなりません。
 また青少年健全育成という問題でも、県警本部と教育庁と知事部局が横並びで解決していかなければなりません。
 また6月に迎えるワールドカップサッカー成功のためにも、アクセスの問題、警備の問題、またそれぞれ地域の人のおもてなし、こういった問題については観光担当の部局、また警備担当の部局、また交通アクセス担当の部局、また全体を取り仕切るワールドカップ推進局、各部局が一致団結してこれをうまく成功に導かなければならないということで、最近は縦割りの行政では賄えない、横割り的な仕事が非常に増えてきております。
 だからといって青少年事務局とか、雇用対策事務局をまたつくるということになると屋上屋を架して、今の行政機構の簡素化の動きに逆行してしまいますので、こういう縦割り行政の機構の中でバリアフリー行政というものをどうやってこれから続けていくかが課題になります。市町村合併も町と町、村と村の壁を取っ払って新しい広域行政をやるための一つの行政の行き方、これもバリアフリー行政の行き方だし、将来は県と県の障壁を取っ払って、一つの九州府を置く、道州制になっていく。また国と国の枠を取っ払って、グローバル行政、ローカル外交というのを進めていく。これからは国と国との境界も取っ払われ、県と県、市町村と市町村の境界も取っ払われ、各部各部の境界も取っ払われる。IT革命でこれからは新聞社間の枠も取っ払われてくるということになって、“バリアフリージャーナリスト”というものも出てくると私は思います。
 そういう意味でこれからは総てバリアフリー情勢の中で行政をしていくようなシステム、これを第二番目に伝えました。
 
■『希望あるところ力あり』『志あるところ道あり』
 第三番目は、やはり非常に厳しい世の中で景気の行先もよく見えませんけれども、常に前途に希望を持って、県民にもみな希望を抱いていただくように、そして将来に向かって前向きに進んでもらいたいと、『希望あるところ力あり』、『志あるところ道あり』ということで、私も初心に立返ってこれからの県政を頑張ってまいりたいとこのように思っております。
 平成14年の県政のスタートにあたっての所信の一端を述べた次第であります。
 
■「大分〜上海線就航記念行事」並びに「日中国交正常化30周年記念大会」
 資料はお配りしていませんが、大分上海線が定期便化いたしまして、4月25日に上海発12時半大分着ということで、第一便が大分にやってまいることになっております。
 この便には一昨年にもご来県いただいた中国共産党の曾慶紅組織部長も乗って大分にやってくるということになっております。
 したがいまして、その第一便就航の記念行事、あわせて本年がちょうど日中国交正常化30周年という時期にもあたりますが、大分県と中国の各省との間はこれまでも一村一品で非常に濃密な交流関係をもっておりますので、まず大分の地において日中国交正常化30周年の記念大会を行いたいということで、第一便が25日に着きますので26日に全日空ホテルにおきまして、大分県と大分県日中友好協会、大分県国際交流センターの三者共同主催で日中国交正常化30周年の記念式典を行いたいと考えております。
 その時にちょうど中国の民用航空総局、中国の航空便の割当て等を行う、日本でいうと国土交通省航空局に相当するところですが、そこの局長さん、また中国西北航空公司の社長さん、また陜西省、江西省。この中国西北航空公司というのは、西安にあります。ですから西安のある陜西省の人達も大分県の一村一品を勉強したいということでこの飛行機で一緒に来県されます。そういう人達も入れて大会を行うことになると思います。
 なお第一便が西北航空の飛行機でやってきますから、その第一便で今度はこちらから答礼便というのが出ます。その答礼便には小野県観光協会会長さん、二宮県商工労働観光部長が乗って、中国上海市の観光の仕事をしている旅遊局の皆さん、また観光のエージェントの皆さんとそこでパーティーを開いて、大いにこれからこの便を使って大分県観光にやってきていただくと、こういうことを催すための答礼便が出されることになっております。
 
■『豊の国サッカー大使』
 ワールドカップまでいよいよ60日となりました。これから私は全力を尽くして県庁各部あげて、この成功に向けて努力していくわけでございます。今回折角大分で3試合が行われるわけでございますので、この3試合をぜひとも大分の将来を担う若い人達に観戦してもらいたいということで、JAWOC(2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会)の持ってるVIP招待席の中で、開催自治体の枠のうち58席に県内の市町村の若い世代の人を入れることをJAWOCにお願いし、了承いただきました。県内市町村1名ずつ選考し、「豊の国サッカー大使」として試合を見ていただいて、その感想文を書いてもらうことにいたしました。ぜひ大分県の若い人を代表してこの試合を直に見てもらい一生の記念にするとともに、またその感動を県民に伝えてもらいたいと思います。
 具体的には4月以降応募要領等を取りまとめて、4月末日をめどに市町村ごとに募集を開始し、5月末までに選考を終え、JAWOCに報告してJAWOCの会長名で招待状を送付することになります。
 
■別府市実相寺サッカー場が公式練習場に
 別府市を中国のサッカーチームのキャンプ地として誘致活動を行ってきましたが、中国は韓国でキャンプを行うことに決まったものですから、FIFA(国際サッカー連盟)の方に特にお願いしたところ、別府市の実相寺サッカー場が大分で試合をするチームの公式練習場として使用されることが決まり、別府に宿泊する強豪国が練習を行うことになりました。
 それから決勝トーナメントでは、グループA(フランスの入っているグループ)の第2位のチームが実相寺で練習をすることになります。フランスまたはウルグアイまたはセネガルまたはデンマークということになろうかと思います。
 フランスのチームが来ればここで練習をするということになり、優勝の本命のチームが大分で練習する可能性が出てきました。フランスでない場合でもウルグアイ、セネガル、デンマークのいずれかがここで練習をするので、チュニジアが佐伯市、カメルーンが中津江村でキャンプ、それから別府市では出場チームが練習するということになります。このように世界各国のチームが県民の皆さんにその姿を現しますので、そういうチームをウエルカムするため、ベルギー村をつくったり、いろんな産品を出したり、歓迎ムードを盛り上げたいと考えております。
 また大分県に来るチーム国へのウエルカム訪問団を4月早々にイタリア、チュニジア、ベルギーに派遣することは既にご報告のとおりでありまして、団長は県観光協会の小野会長さんで、名誉団長として副知事に行ってもらうことにしておりますので合わせてお伝えをいたしておきます。
 
■個別労働関係紛争のあっせん制度の導入
 つぎは、お手元の資料にある個別労働関係紛争のあっせん制度であります。
 これはいわゆる労働組合に参加してない個々の労働者と使用者の間の雇用や賃金などの争い、紛争をあっせんするということで、4月1日から個別労働関係紛争のあっせん制度というのを導入することにいたしました。
 景気の低迷に伴いまして、県に寄せられる労働相談件数も10年度877件、11年度1,256件、12年度1,400件と増加しておりますので、県では4つ(大分、佐伯南郡、日田、中津下毛)の地方振興局に中小企業労働相談所を設置して相談に応じてきましたが、相談にとどまらず、これらの紛争を迅速に解決するためのシステムというものが必要になりました。
 昨年7月に「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律」、通称「個別労働関係紛争解決促進法」が公布されまして、地方公共団体は地域の実情に応じ、個別労働関係紛争の自主的な解決を促進するため、あっせん等の必要な施策を推進するよう努めることと併せて、地方労働委員会は、知事からの委任によりまして、現在のような集団的な労働関係紛争と並んで個別的労働関係紛争のあっせんが出来るということになりました。この制度が入りますと県下の4つの地方振興局に設置されている中小企業労働相談所と地方労働委員会との間で連携を図りまして、地方労働委員会においてあっせんするということにいたしました。
 九州では佐賀県が1月から実施をして大分県は2番目であります。件数としては年間10件程度ではないかと考えております。
 
■大分県男女共同参画推進条例の取組み
 先の議会で「大分県男女共同参画推進条例」が可決され、本日より施行となりましたので、これの実施にあたりまして、まず配偶者からの暴力の被害者を保護するため、「配偶者暴力支援相談センター」を本日設置いたしました。社会福祉センターの中にある大分県婦人相談所で面接相談、電話相談等を行います。
 
■トピックス
 あとはトピックスであります。お手元に資料をお配りしてあると思いますが、「風の出会い−きものと韓服による−志村ふくみ・イ ヨンヒ展」が4月10日から29日までの間、県立芸術会館で行われます。志村ふくみさんはご存じのようにお父様が佐賀関町のご出身の方で、草木染めにおいては日本でトップクラスの芸術家の方であります。
 今回は韓国のイ ヨンヒさんの作品と両方を展示することになっております。
 4月10日に開会式ということで私も出席しますが、志村さんとイ ヨンヒ先生もおみえになってご挨拶をされるということになっております。
 私が志村先生にお願いして、大分県の豊後梅を草木染めで染めてもらった作品も大分には収蔵しております。ぜひ広く県民の方に見ていただきたいと思います。

 それから「別府アルゲリッチ音楽祭」。今年のアルゲリッチ音楽祭は4月22日から4月29日まで開かれますが、その時期にタイ王国のガラヤーニ王女殿下がご来県をされることになっております。伊藤京子さんがタイでいろいろ演奏した時にガラヤーニ王女殿下がぜひ大分を訪れて、演奏をお聞きになりたいということで、26日に来県されてグランシアタでの演奏会、翌27日のマラソンコンサート、29日のオーケストラコンサートを聞かれ、4月30日にお帰りになるということになっておりますので、お知らせをいたします。
 現在のタイ王国の元首であるプーミポン国王陛下の実姉で、1989年に一度訪日されているということであります。

 もう一つは若者に非常に人気のある「B’z(ビーズ)」のライブコンサート「B’z LIVE‐GYM 2002」。これは8月10日大分スポーツ公園ビッグアイで若者が全部集まって入場予定者数3万5千人という予定でございます。
 ビッグアイの今後の利用については、いろいろ皆さん方もご心配のようですが、これからワールドカップサッカー。またJ2のトリニータもいまや6連勝で間違いなく来年からはJ1になります。そうすればここでJ1の試合もありますし、またこういった大規模なライブコンサートも続々申し入れがありますので、あまりご心配にならないように合わせてお知らせをしておきます。

 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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