’94第14回大分国際車いすマラソン


 今年も、秋晴れの中、大分の大事な、そしてビックなイベントとしての車いすマラソ
ン大会が行われました。
 県庁前を11時にスタート。臨海工業地帯をぐるりと回って42.195キロ走って陸上競
技場が終点です。
 天気はとっても素敵な秋晴れ、青空で、気温は20.2度ととてもよい状態のように思え
るけれど「北西の風4.3メートル」があって、体感温度は少し寒い。選手にとっては往路
がキツイという状態らしい。

 参加選手は、フルマラソン 171人、 ハーフマラソン 231人、の計402人。
 日本はともかく世界27の国と多くの地域からの参加があって、名簿を見ると、ポル
トガルやスリランカ、メキシコ、アルゼンチン、カザフスタン、スウェーデン、南アフ
リカ、チェコ、フランス、ドイツ、ベルギー、マカオ、ケニア、コロンビア、ブラジル、
カタール、カンボジア、ベトナム、パキスタン、中国、台湾、韓国、、、、、。

 さらにデータ的なことを言うならば、最高齢はアメリカから参加のマキシム・ローデ
スさん(ハーフに出場)が81歳。凄いねぇ! 国内選手では73歳の愛知の小野時男
さんが最高。 大分県内は57歳だって。
 最年少は、佐賀から来た17歳の江利裕二君。

 スタート直後にはクラッシュして転倒、病院に運ばれるような人もいたぐらいある意
味では凄い競技なんですが、とにかく、参加される方々、各々、個性があっていい。
 年々、選手のユニフォームもファッショナブルになってきているし、日の丸の鉢巻き
をしている外国選手がいたりと、みんな楽しんでいた。

 私はスタートから約12〜3キロ地点と思われる、
登り坂のキツイ橋のたもとでの応援。
 とにかく先頭の選手二人は凄かった。

目の前を凄いスピードでサーっと走っていって、写真も焦点が定まらない程。
 結局、その二人が優勝と二位だったのですが、三番手がやってくるまで十数分もかか
るほど引き離されている。
徐々に国内選手達が現れるのですが、とにかくこの坂道はきついからなぁ。

 凄かったのは、片腕だけの選手!、
 左手一本で、凄い力で登っていった! 素晴らしい。
 また、始めて参加したのかなぁ、と、思われる選手もいて、坂を見上げながら溜息を
つきつつ登りに挑戦するような雰囲気。

 もう、坂を一緒にあるいて、ガンバレガンバレ、と、皆が言う。応援者も最初は声を
出すのが恥ずかしげだったのが、選手のあの頑張りに感動して、一生懸命に大きな声で
応援するようになる。とっても感動的。
 スタート地点でもなくゴール地点でもなく、こういった苦しい場所での応援がやはり
素晴らしい。

 すでに、反対車線では、ハーフの折り返し選手が次々と陸上競技場を目指して疾走し
ているが。
 
 そして、いよいよ最後の選手がやってきた。すでに1時を回っている。一番最後尾の
選手、、、圧倒的な拍手と「ガンバレー」の声。彼の10数メートル後ろには、医療車
とリタイアした車いすを収納する車が続く。本当にぎりぎりで頑張っている様子で、そ
れを後続の車、

がやさしく見守っているような感じになっていて心が熱くなる。人の優しさですね〜。

 彼が坂を登り切った時に、「まもまなくフルマラソンの先頭選手が折り返しでここを
通過します」というアナウンス車がやってきた。

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 さて、ここで私は陸上競技場に移動した。
 車いすの方々もスタジアムの長めのよい位置に一列になって見学。
 既にハーフの選手、及びフルの1位と2位の選手達が帰っていて、ゴール付近は混雑
し始めている。
あ、いま、フルマラソン3位がゴール、国内選手で、国内1位とのこと。北海道の選手だ。
 しかし、取材陣が凄い。
カメラの列、TVカメラの数も多い。
 
 で、その付近を私も「取材用(?)QuickTakeカメラ」を持って“何かないか?”と探
していたら、あれ、いつも“ラジオのcafeコアラ”でお世話になるOBSメディア
21のスタッフ達とばったり。

「どうしたの〜」
「ある選手を密着取材してるんだけど、そのアメリカ人の選手、あとゴールするのに1
時間ぐらいかかるらしいので待ってる」
とのことでお疲れさん。
 また、いろいろな人に会う。
 コアラ関連では、知事が選手達の間を歩き回って盛んに声を掛け、エールを送ってい
た。気さくな知事だな。
ボクにも声掛けてきた。。。。
 そうそう、昔(?)、コアラの例会に来たことがあるNHKのアシスタント・アナだっ
た岩津聡子さんもある選手家族をインタビューしてた。
 また、TOSの渡辺記者にあったら、「じゃぁ教えちゃん」と、本大会の基本的なこ
とをいろいろ教えて貰った。ホホ、記者を取材すると楽で言い。
 でも、 そういったインタビューの側でじーっと耳をそばだてていると、
「参加してよかった。沿道の人達が“ガンバレー、ガンバレー”と声を掛けてくれて本
当に嬉しかった。」
「本当に人生の励みになった」
とほとんどの方々が言われます。何をおっしゃいますか、選手の皆さん。私たち健常者
はあなた達の今日の頑張りを見せられて、反対に「あなた達もガンバレー」と声掛けら
れた、と、思えるのに。

 競技場の芝の上では、皆さん、思い思いに意見交換。

 とっても明るく、のびのび、自由の雰囲気です。
 所々の車いすには、お花が飾られています。

そうか、バレーや音楽会と同じように友人知人や家族の方々が参加したお祝いにお花を
送ったんでしょうね。嬉しいだろうな。

記念品もTシャツが売っていた。
 表彰式も始まって、ますますなごやかですね。
 今年の一位の人は世界記録保持者のスイスのハインツ・フレイ選手。1時間30分54
秒。

 ちなみに世界記録は彼の1:21:23"
 日本記録は、山口県の前田選手の持つ1:33:15" で、この大会の過去の最高記録は
1:34:35"ですから、今日の記録は大会新記録ということになります。
 ハインツ選手は、2年連続4回目の優勝ということで、今年は既にボストンやベルリ
ンでも優勝している強者。
 2位はフランスのフィリップ・クープリ選手。1:35:44"。
 3位は北海道の室塚一也選手。1:39:09"。
左の室塚選手と、大分県内第一位の選手には知事から特別賞が送られた。

 ボランティアの人達がいっぱい。有名な(?)通訳のおばあちゃんもおられる。
 小学生も選手達に「飲み物いりませんか?」と配ったり、毛布を渡す女性もいた
り、、、。
 ちなみに、ボランティアは大企業では会社ぐるみで頑張っているところが多く、一企
業で40人といった数で、東京や他県の職場から一斉にこの日、集まってきていただい
ている。ありがとうございます。

 秋晴れの健やかな一日でした。
 知事の最後の挨拶も、「see you agein ,また来年も来て下さい」