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 Man on Fire

 デンゼル・ワシントン主演最新作「Man on Fire」は、メキシコを舞台にしたサスペンス映画である。監督に「Spy Game」のトニー・スコット。共演に「Cat in the Hat」の子役、ダコタ・ファニング。

アメリカのハリウッドがメキシコを舞台にした映画を作ると、メキシコを「危険」で「犯罪」が多い「悪の巣窟」のようなイメージで描く内容のものになってしまうのはなぜだろうか?アカデミー賞受賞作「トラフィック」にせよ、「ワンスアポンタイム・メキシコ」にせよ、最近のアメリカ人監督が描くものは全て血なまぐさいメキシコばかり描いている。

この映画「Man on Fire」も例外ではなく、メキシコで多発する子供の誘拐を題材に、裕福な家にボディーガードとして雇われたアメリカ人が主人公として登場する。このボディーガード役を演じるのがデンゼル・ワシントンで、彼の役柄は、元兵役を経験し、自分の人生に絶望しているという、複雑な性格を持つキャラクターを演じている。

感想を映像だけに焦点を合わせて述べると、トニー・スコット監督独特の、わざと画面をずらしたり、ボカシして見せたりする、チャカチャカした落ち着きのない映像が意図的に盛り込まれているのが特徴の一つだ。ひょっとすると、初めて見た観客は気分が悪くなるかもしれない。また、日本のバラエティーTV番組でお馴染みになっている、セリフが字幕になって次々に現われる手法が、効果的?!に使われているのもこの映画の特徴だ。

最後に映画全体の感想として、幼い子供を守るヒーローを描く映画として忘れられないのが、あのリュック・ベッソン監督作品の「レオン」ではあるが、今回のデンゼル・ワシントンも「レオン」に負けないくらい熱く、ハードに、そして時に残忍な男として、誘拐された子供に対し命がけの救出を試みる姿に、熱いものが込み上げてくる。物語の結末は決してここでは語らないが、命を賭けて一人の幼い子供を守ろうとする大人の姿は、現代の大人を皮肉っているかのように見えてしまった。個人的には、この映画のエンディングを変えて、シリーズものにしたら面白いのではないかと思ったが、とことんシリアスでかつ、本格的なサスペンス映画を観たいのならこの映画はオススメである

今回の評価100点満点中、70点
(映画のテーマを変えずに、監督を変えて、この作品を作ったとしたら、もっと面白い物ができたような気がします。)


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