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 The Missing

 アカデミー賞受賞作「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード監督最新作「The Missing」は、1800年代のニュー・メキシコを舞台にした異色西部劇である。主演に、ケイト・ブランシェット、トミーリー・ジョーンズ。

物語は、インディアンに拉致された娘を探し求める母親とその父の壮絶な戦いを描いた作品である。ジョン・ウェイン主演の名作「追跡者」とよく似たストーリーだが、今回の物語の主人公は女性で、その強き母親役をケイト・ブランシェットが熱演している。

実に「暗い」映画である。アメリカではサンクス・ギビング(感謝祭)というホリデー・シーズンに合わせての公開となったが、R指定の大人向け映画であり、「家族の絆」がテ?マの内容にしては全く感動できないという、ホリデーに見に行くにはあまりにもダークな映画であった。アカデミー賞を取ったロン・ハワード監督が再び感動モノ映画に挑戦し、しかも女性が主人公の西部劇だという異色作だったが、ストーリー、展開、どれを取っても歯車が噛み合っていないのが見ていてハッキリわかってしまう。おまけに、「お涙頂戴」シーンの連続で、泣け、泣けと言わんばかりに、観客に迫ってくるシーンにはイライラしてしまった。
この映画の唯一の見所は、ケイト・ブランシェットの演技であろう。いつまでたっても「追跡」する男役が似合うトミーリー・ジョーンズだが、今回ばかりはケイトの方がトミーリーを圧倒するほど、心の傷を追った母親役を見事に演じていた。

予告編を見ると、西部劇映画なのか、ホラー映画なのかさっぱり見当がつかないが、父と娘、母親と娘の「絆」を描く複雑なドラマに、西部劇アクションと感動をミックスしても、何かが足りない(ミッシングしている)映画であった。

今回の評価100点満点中、10点
(どうせ作るなら、ケイト・ブランシェットを主人公にした単純明解な西部劇アクションの方が面白かったのではないだろうか。)


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