5歳の男の子です。アレルギー性鼻炎と診断され、アレルギー検査で「非特異的IgE」が1754.0という数値が出てきました。診て頂いた先生も大変高い数値とおっしゃっておられましたが、素人の私たちにはそれがどれほどの数値なのか全く分かりません。またこれから喘息やアトピーなどの症状も出てきてひどくなる一方ですと言われましたが、今後どの様にしたら良いのか全く分かりません。この「非特異的IgE」の数値はよくなる事はないのでしょうか。

 

 

「非特異的IgE」の正常値は、私の病院から出している検査の会社では173以下となっています。この数値は、検査に出す会社によって少しずつ違いますので、検査した医療機関ごとにどれくらいが正常値か確認してください。また、検査の会社が設定する正常値は、多くは成人のもので、小児の場合はもっと低い数値(100以下、等)が正常値と考えられています。

私の診ている患者さんで非特異的IgEが最も高い人は、4000以上の方がいます。この患者さんは、重症の気管支喘息とアトピー性皮膚炎、複数の食物に対するアレルギーがあり、症状が強いときにはIgEが1万以上になったこともありました。

一般的には、アレルギー体質の強いお子さんでは、アトピー性皮膚炎→気管支喘息→アレルギー性鼻炎・結膜炎、といった順に色々なアレルギー症状が出てくることも多く、「アレルギーマーチ」という言い方もあります。喘息やアトピーのないアレルギー性鼻炎のみの患者さんの非特異的IgEは測ったことがないのですが、ご質問の患者さんの1000以上は、かなり高い方です。現在他のアレルギー症状がないのであれば、今後出てくる可能性も十分にあると思います。あるいは、よく病歴を聞けば、診断されてはいなくてもこれまでにもアトピー性皮膚炎や喘息の症状の一部が出てきていることも考えられます。

今後の対策として、喘息やアトピー性皮膚炎など、鼻炎以外のアレルギーに対しては、どのような症状がアレルギーを疑わせるのかを確認しておき、疑わしい症状があれば早めに小児科に相談するのがよいと思います。

また、非特異的IgEは抗原を避ける努力をしていると下がってきます。鼻炎であれば、一般的にはダニ、ハウスダストなどに反応が出ることが多いので、部屋を念入りに掃除したり、布団の日干しなどはしておいた方がよいでしょう。「特異的IgE(RAST法)」を調 べて具体的にどのような抗原物質に対してアレルギー反応が出やすいのかを確認しておくと、対策も立てやすくなります。



徳永洋一 


*このページで掲載している内容については、一般的なことをお答えしております、具体的な事柄の判断や決定にあたっては、かかりつけ医等に相談して下さい

徳永せんせいへの質問を受け付けています。
 お子様の年齢と質問したい内容を具体的に記入して、電子メールにてお送りください。
 送られてきたメールから、毎月4つの質問を選んで、Q&A形式でこのページへお答えを掲載
 いたします。(お答えできるメールは4つのみとなります)
 【 送り先電子メールbabyroom@elf.coara.or.jp 】

過去のQ&Aへ