5歳の息子です。2歳から今までに熱性けいれんを3回しました。けいれん予防のために、37℃以上の発熱時にダイアップ坐薬を使用しています。冬にはインフルエンザの流行が心配されますが、インフルエンザによる発熱であっても、ダイアップを使用してもよいのでしょうか?今のところダイアップを使用すると眠気に襲われるのが大
半で、興奮状態等にはなったことはありません。

 

 インフルエンザによる発熱の時でも他の発熱の時と同様、熱性けいれん予防のダイアップ坐薬は使ってかまいません。
ダイアップ坐薬の副作用として、使用後の眠気や興奮があります。このため、インフルエンザ脳炎・脳症になったときの意識障害や行動異常と見分けがつきにくいことを心配されているのかも知れません。このような副作用は、同じ量を使えば大体いつも同じ症状が出るため、以前使ったときとの比較で、薬の副作用か、脳炎・脳症などの異常か、ある程度の判断がつくことが多いと思います。また、インフルエンザの発熱時に
けいれんを起こした場合には、熱性けいれんなのか、脳炎・脳症のけいれんなのか判断に迷うこともあり、その意味でもかえってきちんと予防的投与をしておいた方がよいでしょう。

なお、「坐薬」ということで言えば、インフルエンザの時は解熱剤には注意する必要があります。
成人によく使われるジクロフェナク(商品名:ボルタレン)は、
インフルエンザ脳炎・脳症の時に使用すると、死亡率が高くなることが分かっています。ボルタレンは坐薬があるため外科、整形外科などで鎮痛剤として処方されることもありますが、解熱剤としては小児には使用しないのが原則です(特に冬場は)。
その他の解熱鎮痛剤も含め、成人用にもらった坐薬を子どもだから半分で...などとして使ってはいけません。

また、坐薬ではありませんがメフェナム酸(商品名:ポンター
ル)も同様にインフルエンザ脳症の死亡率を上げる薬剤です。シロップや散剤が鎮痛剤として処方されることがあるため、注意が必要です。

小児に使える解熱剤として、アセトアミノフェン(商品名:アン
ヒバ坐薬、アルピニー坐薬、カロナール(坐薬、細粒、シロッ
プ、錠)など)はインフルエンザの時でも問題なく使えます。使う量や使い方などは医師の指示に従ってください。

    徳永洋一 


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