10ヶ月の娘のことで相談します。生まれたときから泣いたり笑ったりと大きな口をあけると、下唇が右側にひっぱられてしまいます。(大きな口をあけなればまったく正常です)。産院では「ミルクも正常に飲めるししばらく様子を見ましょう」とことでしたので、そのままにしておきましたが、5ヶ月検診で他の小児科にいったところ、「こういう症状はだいたい小学校に上がる前に治るものだが、心配ならば大きい病院を紹介します」と言われました。そのときはお断りしましたが、病院に行った場合どういう検査をするのでしょうか?子供は予定の帝王切開で38週に生みました。

 

 診断の第一歩は問診です。生まれた時からある症状ですので、妊娠中や出生時の状態、発達の経過などは必ず確認します。また、症状がどのような時に起こる のか(口を開けたとき毎回なのか、その時によって強かったり弱かったりするのか、など)、どのような経過なのか(だんだんひどくなってきたか、軽くなっ てきたか、変わらないのか、など)を確認します。

次に、症状の詳しい様子を確認します。「唇が右側に引っ張られる」という訴えの場合、実は「左側の動きが弱い」ということが多いものです。また、「右側が過剰に動く」という場合には、不随意運動やけいれんがあります。
どちらであるかを見分けるには、よく観察することが大切です。「唇が右側に引っ張られる」ときに、唇だけでなく、頬、まぶた、目、額、その他手足の動きがどうであるかをよく観察する必要があります。病院を受診した時にうまく症状が現れないような場合には、自宅でビデオを撮ってもらうと診断に役立ちます。

異常に関係する部位は、筋肉を動かす経路(脳―神経―筋肉)のどこかであると考えられます。まずは診察で、顔を含めた全身の神経的な異常がないかどうかを調べます。

検査は、血液検査、脳の断層写真(CTまたはMRI)、脳波検査などが考えられると思いますが、問診や診察でどこの異常が最も疑われるかを判断した上で、どの検査を行うかを決定します。症状が軽微な場合や、進行性が見られず早急に検査する必要がないと考えられる場合には、しばらく定期的な診察のみで様子を見て、その経過次第で検査時期を決定することもあります。

                     徳永洋一 


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