3才2ヶ月の娘です。先日、気管支喘息と小児科医に言われました。一昨年までは何ともなかったのに、最近は風邪をひく度にゼーゼーいい、今年になってからも3回ぐらいそのようなことがありました。5月は滲出性中耳炎の内服治療中に鼻水が多くなり、疲れも重なって熱を出し最終的にゼーゼーいった感じです。この時の血液検査ではダニ、ハウスダストが陽性でした。耳鼻科の粘膜テストではアレルギー反応はありませんでした。医者は、音が聞こえたので喘息だと言いますが、本当でしょうか?治療は抗アレルギー剤を朝晩飲んでいます。

 

 滲出性中耳炎はベースにアレルギーがあることが多いといわれています。このお子さんは滲出性中耳炎があり、血液検査でもアレルギー反応が陽性なので、アレルギー体質はあり、喘息になる可能性もあるお子さんと考えられます。風邪の時にゼーゼーいう症状をはっきり「気管支喘息」と診断できるかどうかは、もう少し経過を見てみないと分かりません。しかし、典型的な喘鳴を短期間に繰り返したのであれば「気管支喘息」である可能性はかなり高いと思います。喘息であるかどうかは、典型的な発作を繰り返すかどうかや、風邪(ウイルス感染症)以外の時にも発作を起こしてくること(運動、疲れ、天候、ほこりや煙を吸い込む、精神的ストレス等)で診断します。

このお子さんのように、気道感染(いわゆる「風邪」や気管支炎など)の時のみに発作を起こしているうちは、「喘息性気管支炎」(気管支炎のうち、喘息のような喘鳴(ゼーゼー)を伴うもの)という診断名をつけることもよくあります。発作の回数が多ければ喘息と同じように発作時だけでなく予防的な治療もしなければならず、その境目はあいまいです。

「喘息性気管支炎」の場合でも、症状がより喘息に近く、喘息に準じた治療をする場合は、発作予防に対する意識を高めてもらうために「喘息」と説明する場合もあります。逆に、症状からほぼ確実に喘息であろうと思われる場合でも、医師によっては「喘息性気管支炎」、「喘息気味」、「喘息の気がある」、「喘息になりかけ」などの表現で説明しながら、喘息の治療も加えつつ様子を見ていくこともあります。

治療には、「抗アレルギー薬」、「喘息治療薬」などを使います。症状が軽いときや回数が少ないときは、ゼイゼイがある時のみか治まった後1週間程度の治療ですむこともあります。しかし、重症だった時や何度も繰り返すときは、再発予防のために1か月以上治療を続けることもあります。

症状が同じでも、それまでの病歴や現在の環境などによって診断名や治療は変わってきます。医師によっても説明の仕方が違うと思います。

喘息の診断については、

咳がとまらない
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/12.html

せきこむ
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/29.html

小児喘息
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/42.html

も参考にして下さい。

                         徳永洋一 


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