ドイツに住んでいる3ヵ月の乳児です。生後1ヵ月から顔に乳児湿疹ができました。両腕、大腿、膝に、がさがさとして赤みのあるちょっと厚い湿疹が左右対称に出ています。痒みはなさそうです。こちらの小児科で見てもらったら、お風呂には週1回以上入れないように、石けんもシャンプーもいらない、お風呂にくるみ油などを少量入れればよいとのことでした。日本では毎日お風呂に入れて皮膚を清潔にしておくことが大切と言われているようですが、ドイツと正反対です。今は週に2回程度、油を少量入れてお風呂に入れていますが、湿疹は治るどころか広範囲に出てきています。外用薬は、ワセリンを塗っています。このような湿疹の場合どのようなケアがいいのでしょうか?

 

 今行っている治療(スキンケア)で湿疹がよくならないのであれば、この子の湿疹に対してその方法では不十分だということになります。気候や人種の違いによる治療の差か、あるいは主治医の意図するスキンケアが十分に行われていない(言葉の問題、生活上の習慣や常識の差から?)可能性もあると思います。

 まずはもう一度小児科を受診して、「このような治療を何日間ぐらい継続してみたがよくならない」と言って相談されたらよいと思います。

 また、一般的な治療の方向としては、以下のように治療を変えて見ることを考えてはどうかと思います。

1)入浴剤を変更する:
クルミ油は保湿成分のある入浴剤として使っているのだと思います。湿疹が悪化するのであれば肌に合っていない可能性があります。他の入浴剤に変えるか、入浴剤は使わないで外用の保湿剤をしっかり使う治療に変えてみたらよいと思います。

2)外用薬を変更する:
ワセリンも人によっては皮膚に合わない事がありますので、別の薬に変えることを考えてもよいと思います。非ステロイド系の消炎軟膏や、作用の弱いステロイド軟膏を使用した方がよい場合もあります。

3)入浴回数を増やす:
入浴は、日本で言われているように毎日入浴してもよいのではないかと思います。石けんも、香料などの少ないもの、湿疹肌用の低刺激のものを使ってよいと思います。皮膚を傷つけないように、石けんをよく泡立てて、手のひらで洗い、十分に洗い流すようにします。保湿剤塗布は、入浴後なるべく早く行うようにします。

 以上を、できたら1項目ずつ、数日から1週間程度行ってみると、どれが効果があるのかよくわかります。

乳児の湿疹の一般的な治療については、

顔の湿疹(3か月)
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/92.html
ジクジクした乳児湿疹
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/134.html
乳児の全身性の湿疹
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/163.html

も参照してください。

               徳永洋一 


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