紅葉たより
高塚地蔵尊

 私が小さな頃、母と祖母と一緒に訪れた記憶のある、天瀬町の高塚地蔵尊。

 とても静かで、11月ともなると、ひんやりとして澄んだ空気が気持ちいい。

 

 たしか、長い階段を上っていくとお地蔵様がたくさんいたような・・・という記憶もよみがえってくる懐かしい場所。

 暖かな日だったせいか、午前10時頃だというのに、かなりの人がいらしてます。

 

 まずは手を清めて。

 そうそう。

 この煙を浴びたところが、良くなるということ。

 頭と顔と、、、体全部・・・

 私の母は、私が生まれる前にここへ来て「二重で目の大きな子になりますよう」に、とお願いしたのだそうです。

 おかげさまで、二重です。

 記憶とおり、大社の裏手に、お地蔵さんが何段にもわたって並んでいます。

 このお地蔵さまに、年の数だけ治したいところを書いた前かけをかけると願いがかなうのだそうです。

 また、この玉をさすって、自分の体の悪い部分にあてると、そこが良くなるのだそうです。

 やはり(というのでしょうか?)、高年齢の方々が多く、側の大きな銀杏の木々の下にあるベンチで、ゆっくりと気持ちよさそうに休まれていました。

 階上から見下ろすと、紅葉した木々が、煙の中に霞んで見えて風情があります。

 

 鐘をつくのも忘れずに。

 鐘の音も、木々の間を抜けてしみじみと響きます。

 

 階段を降りて、さらに下っていくと、坂の脇には、市場のようにお店が並んでいます。

 おばあちゃん達が、ギンナンやしいたけ、果物、野菜、乾物といった物を販売しています。

 この大きなお地蔵様のおせんべい、気になってお土産にしようかな、と思ったけど、ちょっと値段が高かったので、みかんに変更しました。

 このみかん、大きくてとてもおいしかった。

 その帰り道、山道で牛が突然、目の前を横断。

 脇の斜面に上り、草を食み始めました。

 車を降りて近づくと、向こうも私をじーっと見つめるので、照れてしまった・・・。

 のどかな田園の中を、ラジオや音楽を聞きながらドライブするのも、気持ちのいいシーズンです。

 週末は外へ出かけましょう。


Reported by Miho Tomonari