2005.02.04


 

ブラックバックのハーレムに異変

<担当>角 健吾

◆激務にたえて守るリーダーの座

 ブラックバックのメスが7頭やってきました。この7頭のメスの登場がブラックバックの社会に大きな変化を起こしました。ブラックバックは1頭の力の強いオスが全てのメスをもつというハーレムを形成する動物です。今まではナンバー1のオスがメス三頭と生活していました。



七頭のメスを獲得したナンバー1
角も立派ですね



 メスが多くてうらやましい。そんな声が時々ジャングルバス乗車の男性のお客様から聞こえてきます。でもそんなに甘い世界ではないのです。
それは、ブラックバックのリーダーとしての任期はあまり長いものではありません。ブラックバックの戦いは常にメスを奪うか奪われるかなのです。そのため他のオスの執拗な攻撃を受けます。



チャンス!とばかりにメスにアタック中の若いオス



そしてメス自身が他のオスのところに行かないように一生懸命見張っていなければならないのです。内と外に相当の神経と体力を消耗するようです。
そのためリーダーとしての任期は短いのです。

◆新しもの好きのリーダー

 ところで今まで何とかメス三頭を他のオスから守っていたリーダーですが、新しいメスが来た事でそちらのほうに興味を持ったようです。「見かけないメスがいるな、はやいとこ自分の物にしよう」といったところでしょうか。今までいた三頭のメスから離れ、新しいメスの所に行ってしまいました。人間社会に例えれば、浮気性か職場放棄のようなものですね。




あああ…待って〜!
フラられても再チャレンジ!



◆棚ぼたのナンバー2

 リーダーが新しいメスの所に行ってしまい、残された三頭のメスはというと。「ナンバー1がだめならナンバー2がいるさ」と言った感じでしょうか、今まで狙っていたナンバー2のオスのところに。

これは野性の世界では当たり前のことです。自分の遺伝子を後世に残すため新しい出会い求めるのです。動物ゾーンではハーレムを見つけたらうらやましいとだけ思わずにそれを形成する過程には様々なドラマが隠されていることを想像してください。
もっと動物の行動・生態が面白くなります。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)