2005.01.21


 

ジャングルバス生態観察イベント〜超個人主義なトラ〜

<担当>角 健吾

◆クローズアップジャングルバス

 現在ジャングルバスで生態観察イベントを行っています。目的は動物の生態を間近で観察し、もっと詳しく知っていただくものです。ジャングルバスの機能をクローズアップした、ちょっとお得な特別便です。

今回はその企画の一環で行ったトラをご紹介します。



森林の王者 トラ
よく見ると模様がとっても綺麗



◆超個人主義のトラ

 トラは群れを成すライオンと違い、単独行動です。そのために活動範囲が広く、ライオンの1000倍といわれています。
当園ではライオンよりも頭数を少なく展示しているのはそのためです。入り組んだ密林などで生活しているため、物を立体的に捕らえる能力に秀でています。

この能力を確かめることがジャングルバスでは可能です。最初にいた場所から見てジャングルバスからおやつがなくなると必ず反対側に回りこみ、他におやつがないか確認して来ます。

単独行動であり立体的のものをとらえるトラに肉の塊を投げ、どのような行動をするか観察しました。 けっこう肉に対して貪欲で争いもあるかなと思っていましたが、他のトラが取っても食物連鎖の頂点に立つプライドなのか、『あいつの肉をとるまでもない』といった感じでした。肉の奪い合いもなければ取り合いもなければ、分け合いもなく、ただ自分だけ。超個人主義といった感じです。




物音を立てずスッと立ち上がる
エモノに気付かれないようにという本能?



◆眼力をもつトラ

 同じ時期に生まれたトラなので当園では集団でいるときもありますが、実際は単独行動。つまり群れのトラを見る事ができるのは大変珍しい事なのです。

いつも私の心を魅了するのは感心するのはその静かでしなやかな動き。ジャングルバスに立ち上がるときでさえ「スッ」と音を立てずに立ち上がります。
トラ担当のスタッフによると、担当の乗る車に近づくトラはバックミラーに映らない角度から忍び寄ってくるのだそうです。人間の視線を感じ死角を見極めることができるのでしょか。

私が写真を撮ろうとバスの窓からレンズを向けるとトラと目が合いました。ほんの一瞬でしたが「何見ている!」と目で静かにどなられたような感じがしました。




「何見ている!」とにらみつけるトラ



◆動物たちの本質に迫るジャングルバス

 間近で動物の行動を詳しく観察していくと様々な発見があります。現在は食に対する動物の行動をテーマに、クローズアップしています。

肉を食べたトラに注目するのか、叉は肉をとらなかったトラに注目するだけでも2パターンのトラの行動を観察できます。

見る視点をいろいろ変えることでその動物の本質に迫る事ができると思います。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)