2004.12.17


 

ライオンヘイブラザー

<担当>角 健吾
◆ボディーで話すライオン

 今回はライオンのコミュニケーションについてお話したいと思います。前にもお話しましたが、ライオンはネコ科の動物でもあまり単独行動はしません。グループで生活しています。私たち人間の社会でも、学校や会社などで生活するということは、それなりに意志が伝わらなければ、いざこざの元になったり不愉快な思いをする原因になりますよね。ライオンも同じです。

◆額をゴツン、ブラザー元気かい!

 ライオンを見ていると面白行動を見せます。とても広い場所なのにわざわざ仲間のライオンにぶつかりながら歩くライオン。人間なら、「バカヤロウどこに目をつけているんだ!」と怒鳴られてしまう行動です。




広い草原でわざわざぶつかる…ゴツン!すりすり…



しかしこれには興味深い理由があったのです。
例えばA・喉の下を通る場合お腹をみせる。B・おでことおでこをゴツンというくらい頭突きをして、顔と顔をくっつける。このAパターンが代表的サインです。

Aは、じつは服従のあいさつなのです。喉の下を通る事は「噛まれてもいいですよ、あなたにはむかうつもりなど、毛頭ありません。」という意味。
Bは、同じ力関係の仲間へのあいさつです。おでこをゴツン「よう、ブラザー元気かい!おれも元気だぜ!」という感じです。

◆怒られて学ぶ若いライオン

 そして面白いのが頭をコツンとたたくあいさつです。これにはどんな意味があるのか分かりますか?実は尊敬の合図なのです。頭をコツン、人間でいえば頭をナデナデでしょうか。「あなたは偉い、強い、尊敬していますよ」という意味です。




オス同士でもこんなに顔を近づけてすりすり…
顔がしわくちゃ!



時には力加減を間違え、「痛い!なに頭たたいているんだよ!なまいきなやつ、おれ様にはむかうのか!」と攻撃したと感じられ、大人のライオンにお灸をすえられている若いライオンもいます。あいさつはきっちりと、調子に乗るとしっぺ返しがあるようです。

しかし若いライオンたちは、グループの中で生きて行くコミュニケーションをしかられながら身に付けているようです。

 コミュニケーション方法やその意味を理解して、ライオンたちを観察すると、人間社会に合い通じるものを感じます。とても興味深いですよ。みなさんも一度じっくりと観察してみてはいかがですか。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)