2004.10.29


 

恋の戦いに敗れて 〜それぞれの1年〜

<担当>角 健吾
◆ハーレムは種を守るシステム

 当園のバイソンは、ハーレムを作ります。それはそれは大きな群れです。一頭のオスがすべてのメスをひとりじめするハーレム。当園にはハーレムを形成する動物としては、他にブラックバックがいます。

ハーレムを作るのは、第一の目的は、強い種を残すためです。体も大きく強いオスの遺伝子を残し、自然界の生存競争に残るためなのです。長い進化の過程であみだしていった方法なんでしょう。




強いオスがメスを独り占めするハーレム



私たち人間の男性のほとんどは、たくさんの女性に囲まれていいな…!とあこがれるかもしれませんが、バイソンやブラックバックは大変です。他のオスからの挑戦を受けたり、群れを守ったりしなければなりません。

◆恋の戦いに負けたオスがポツン


 動物セクションにはバイソンの群れ(ハーレム)が集まる場所がありますが、その群れとは離れてポッンと一頭で過ごすバイソンがいます。




ぽつんと1頭…



実はこのバイソン、一頭のオスがメスを手に入れたことに賛成できず不機嫌になり、そのリーダーに立ち向かい負けたバイソンだったのです。つまり、恋の戦いに負けたオスのバイソンだったのです。一匹狼ならぬ、一匹バイソンていう感じです。

今群れの中にいるオスはそのリーダーに戦いさえ挑まない力の弱いものか、年の若いオスなんです。




再び挑戦する為に…!



◆リベンジに燃える恋の敗者


 負けたオスも負けっぱなしというわけではないのです。次の戦いに向けて体力を温存しているようです。虎視眈々(こしたんたん)とハーレムの王座を狙っているのです。群れから離れポツンと1頭いるバイソンは、私から見たら、チャレンジ精神を持つ『あっぱれ』なバイソンなのです。私は動物から見習うことが多いのですが、バイソンのリベンジ精神もその一つです。

当園で離れバイソンを見たら『頑張れよ』と心の中ででも呼びかけて下さい。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)