2004.6.18


 

限り無い母親の愛

<担当>角 健吾
 6月17日にアメリカンエルクの赤ちゃんが誕生しました。今回はアメリカンエルクの赤ちゃんについてお話したいと思います。

大きな鹿のアメリカンエルクはよくお客様がトナカイと間違えられます。トナカイはオスにもメスにも角がありますが、エルクにはオスにしか角がありません。トナカイより大きな身体をしています。

◆第二の母親が見守る

 実は今回出産したメスは去年の9月にも赤ちゃんを生んでいたのですが、残念ながら生まれて一ヶ月ほどで死んでしまったのです。ここに当時の担当者が書いた日誌があります。




小さな赤ちゃんとお母さんエルク




『9月30日エルクの子どもがなくなっているのを発見した。前日の午後から見ていないので、すこしでもはやく発見したかった。その子どもは草むらの中にあった。こどもの周囲の草が倒れていた。おそらく母親がずっとそばによりそっていたのだと思う。8月16日に誕生したので一ヶ月と10日ほど順調に育っていたので本当に残念でならない。』

と言う内容の日誌ですが、これを読んだとき母親の悲しみ、そしてスタッフの悲しみを感じました。 
 
 スタッフは担当動物の第二の母親として赤ちゃんをやさしく見守っています。今回、同じ母親が生んだ赤ちゃんが元気に育って草原をかけまわることを願っています。

◆草むらが外敵から赤ちゃんを守る

 その赤ちゃんを写真を撮ろうとしたのですが、母親は子どもと一緒にはいません。外敵から身を守るために草むらに隠れています。

赤ちゃんを探すためにスタッフと一緒に草むらの中に入りました。私の背丈ほどの草の中、探せど探せどなかなか見つかりません。草むらのどこかに隠れているのはまちがいないのですが。遠くで心配そうに母親が私たちを見ていました。あまり母親を刺激してもいけないので途中でやめましたが、一時間歩いても見つからなかったのです。




ふんばって立ち上がる! まるでバンビのよう



◆気が休まらない命の季節

 新しい命が誕生するこの季節、スタッフの気が休まる時がありません。赤ちゃんが生まれた時は、誰よりも喜びも大きいのですが、病気やケガをして元気に育たない時は、人いちばい心配して世話をしています。命の尊さや死への悲しみを誰よりも肌で感じているのです。

私はスタッフのこんな努力が、生きた感動をお客様に体験していただけるのだと思っています。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)