2004.1.30


 

質素なシロイワヤギの食生活

<担当>角 健吾

前回は、岩場や雪山などの足場の悪いところでも暮らしていける、シロイワヤギの独特な足裏の構造にについてお話をしました。今回はシロイワヤギの食べ物についてお話をいたします。

◆シロイワヤギは贅沢は言わない◆
前回のお話した中で、シロイワヤギは、捕食動物に襲われないように、岩場や雪山に暮らしそこで生きて行くためハイテクの足裏を装備したとお話いたしましたね。

そのことと関係あるのですが、シロイワヤギはあまり多くのエサを食べません。ちなみに陸上で一番大きなアフリカゾウは一日20時間も食べ続け約200kg採食します。それに比べてシロイワヤギは一日わずか1.5kg程度で、家畜のヤギの二分の一ほどです。




飼育係さんから餌を貰う


しかし、シロイワヤギはダイエットしている訳ではありません。
岩場やエサが少なくなる冬の山など、厳しい環境で生きて行くためには、食生活も生息環境に適応して生きて行かなければならないのです。

もう一つは、足場の悪いところで生きて行くためには身軽でないと岩場を登ったり、飛んだりできません。  そして、外敵が来た時もすばやく逃げることができないのです。

生きて行くため、子孫を残すため、自分の肉体をベストコンディションにキープすることが必要なんですね。




むしゃむしゃむしゃ!美味しい!!


前回お話した足裏の構造や少食の食生活は、全て“生きる-生き残る”為のシロイワヤギがあみだした習性なんです。厳しい野生の世界をかいま見ることができます。

家畜のヤギはチモシーを良く食べますが、シロイワヤギは栄養価の高いルーサンを好んで食べます。




シロイワヤギの好物
栄養価の高いマメ科の植物『ルーサン』


これは、あまり量を食べない性質のため、少量でも栄養補給ができるルーサンを好むのか、それとも生まれた時にルーサンをあげていたため好きになったのか、飼育担当者に聞いても、どちらとも言えないそうです。

そして、シロイワヤギをご覧になる時は、生きるためにいろいろな習性を身に付けなければならなかったことを、何処か片隅に置いて見て下さい。きっと、私たちに何かを教えてくれると思います。 

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp



アニマルトピックスは、アフリカンサファリスタッフが動物達との触れ合いや不思議な習性などを自分達の視点からレポートしているものです。(※今後の定期的な更新はありません)