2003.5.16

 

ゾウの泥浴び 〜泥の秘密〜

<担当>角 健吾

  ジャングルバスでゾウが登場すると「わぁー、大きい」という言葉のほかに泥だらけの姿を見て「汚い」という言葉を耳にする事があります。これを聞くと私はがっくりします。
じつはこの泥浴びこそ野生の生態の他ならない行為なのです。


ジャングルバスの前に登場するゾウ


 冬場などからだの大きなゾウは冷たく乾燥した風を受けます。私たちが唇が荒れ、手がかさかさになるように、ゾウは柔らかい耳の裏の付け根あたりが擦り切れて出血する事さえあります。いわゆる「あかぎれ」です。

 ゾウの耳は周囲の音を聞いたり、高くなった体温を下げる役割があります。耳をパタパタと動かし耳の毛細血管の温度をさげて体温を調節します。そんな大切な機能を担う耳の負傷は致命的です。

 そのため担当者はこの時期になるとゾウの耳の付け根などに、状態を見ながら油を塗ることがあります。
この油がかさかさの肌に潤いを与えるのです。



泥浴びをするゾウたち


  気温が暖かくなると待ちに待った泥浴びです。鼻で泥を掴み背中にかけます。それでもかけたりないゾウは泥池に寝転がって体中に泥を塗ります。この泥パックこそ、虫や直射日光から肌を守り、肌に潤いとつやを与えるのです。

 ゾウの肌はガサガサというイメージがありますが、本来は潤いがあるのです。
これからの季節、サファリのゾウには泥があちらこちらについている光景を是非見てください。「汚い泥」ではない「美容と健康の泥」が体についているのです。

 

メールアドレス   lion@africansafari.co.jp


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