全国的にも貴重な建物

レンガホール

別府市末広1−3
0977-26-3355

 

 
  浜脇から秋葉神社の東側を通り野口にかけて南北に走る西海道(現在の旧国道)は、江戸時代別府の町のメインストリートであった。今でもその町並みが偲ばれる旧家が残っているが、この旧国道に接して昭和3年イタリー製のレンガタイルを貼った新鮮で端正なモダン建築が出現した。

 当時、中央公民館や浜脇高等温泉も誕生したが、大分県内に建つ良質の鉄筋コンクリート造建築は、別府市に集中したと言ってもよい。

 設計は、逓信建築設計の中心的な存在であった吉田鉄郎先生によるもので、別府電報電話局として建てられた。戦後市が、譲り受け庁舎として使っていたが、人問なら還暦を過ぎているにもかかわらず老朽化も少なく、健康で合理的な近代建築のもつ美しさを感じさせる建物である。

 外柱を壁柱としてその間に、均整のとれた2連の上げ下げ窓を入れ、壁桂に配した樋が地味な壁面を引きたて、装飾的な効果をもたらしている。特に東側正面入り口上部のアーチや星をイメージした照明器具、迫り出しのバルコニーなどの扱いに中央公民館との共通性がみられる。

 小規模ではあるが県内近代建築の代表的な秀作であり、化粧直しをしてレンガホールと改名し、現在地域の人々に愛される建物として再生されている。

(H3.8)

 

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