| ホタルの殖やし方 |
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これをご覧になった方から、「ホタルの幼虫は、どうして手にいれたらよいですか」といった質問メールをいただくことがありますので、私の実行していることを紹介します。これを参考にされれば幼虫が孵化します。あなたも取り組んでみませんか。 種ホタル→産卵→幼虫孵化について 種ホタルの採集方法 大分県内では、5月下旬〜6月中旬のホタルの飛ぶ時期の夜の8時〜10時ごろに、現地に出かけて蛍を採集します。少し遅い時期になるとメスが多く採れる様です。時期が下がると、産卵を済ませたメスが増えます。 メスの探し方の要領ですが、飛び回っているホタルは殆どがオスです。 メスは草や木の葉などにじっと止まっているものが多いのです。草地などを棒でゆすると光を出しますから、それを見つけて採集します。メスは羽根の付け根をつまんだ時に硬く感じますが、オスは柔らかい感じです。夜9時を過ぎると、交尾中のものが多くなります。オスはメスの2〜3倍を交尾用に入れて、あとのオスは放してやりましょう。 ほたるの産卵・孵化のために準備する用具 産卵用ケースとミズゴケ、それにエアーポンプがあればよいので、それ以外に難しい道具もいらず、簡単に実行できます。 種ほたるを収容し、産卵させる容器 |
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産卵させるための容器 |
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このケースに入れる種ホタルの頭数ですが、数十頭ほどです。 1頭のメスが産卵する数はそれまで300〜500個ほどと推定していましたが、正確に詳しく調べる方法を工夫して数えました。1頭で500個から多いメスで1000個以内を産むことが分かりました。ミズゴケの場合は、どのあたりに卵が産み付けているかは見つけにくいです。 孵化が近づいてくると、卵がだんだん黒く見えるようになります。産卵後、18日〜23日くらいで孵化が始まり、殆どの卵が孵化してきます。孵化した幼虫は2mmほどで大変小さいので、大きめのスポイドでゆっくりと水と共に吸い上げてを扱うのが良いようです。また、目の細かい布または金属製の網でこし分けるなどの工夫をしています。 孵化したら、ミズゴケの水分を増やしてじっとりと湿らせて、その中で生活出来る様にする方法もあり、この方法は楽で、飼育を長期間継続せずに放流する場合に適しています。 まだ孵化していない卵が黒くなり、孵化を始める時期に、卵が水につかった状態を作って比較した結果では、卵が空気に触れている状態の卵に比べて、孵化する時期が2〜3日ほど延びるが、殆どの卵が孵化することが確認できました。 孵化の時期を迎えると、孵化した幼虫が容器の内側を這い上がりはじめます。 そうなったら、水苔が水につからないようにしたほうが孵化しやすいので、ミズゴケを網の上にのせて、ケースの底に水を張って、孵化して這い出した幼虫が水の中に入っていけるようにしています。 幼虫は暗い場所に隠れようとする習性があるので、不透明な容器を用いて、中に小石やミズゴケなどを入れて、隠れ場所を作ってやります。適当な隠れ場所がない場合は、たくさんの幼虫が一カ所に集まってだんご状になる習性があり、酸素不足を起こして弱ったり死なせることがあります。 |
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幼虫の放流時期について。 ホタルを殖やす活動に取り組むとき、あまり手間がかからずに実行可能なことから着手するのが良いと思います。 この方法ですと、カワニナを確保が出来ない場合でも、放流場所さえ確保できていれば幼虫の放流が出来ます。 この期間が延びると、飼育には最初の時期にカワニナの稚貝を与えることが必要になります。理想的には、台風が来なくなる時期まで飼育して幼虫を放流すると、水に流される危険を避けて蛍を多く飛ばすことが出来ます。 幼虫を大きくなるまで飼育を続けるには、ホタル幼虫の飼育法をご覧ください。 |
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| タルの育つ川や水辺の生育環境を整えよう。
ホタルが生育するのに適した環境かどうかは、極言すると、ホタルが一番よく知っています。
@ 川を汚さない。良質な水が年間通じて安定して得られる環境が望ましい。 生き物が育つ条件として基本的なことは、えさが豊富であることです。 幼虫のえさとして、カワニナが育つ栄養をバランスよく含んだ良質の水が、冬場も枯れずに年間を通じて安定的に流れていること。 あまりきれい過ぎる水ではカワニナが育ちません。人が住む地域では、台所から食物のかすなどが流れ込み、それを餌としてカワニナが殖えて、ホタルが多く飛ぶようになります。 また、台風時等の出水によって流されるので、水害を被りにくい地形的条件を備えていることが望まれます。
A ホタルが飛ぶための水辺には暗い場所が必要です。ホタルは暗い場所で光を出して交尾相手を探すので、住宅が増え、道路が整備されて、車のライトや街灯、防犯灯が増えると、ホタルが逃げてしまいます。この条件からみると、ホタル観賞しやすい条件を備えた都市部の近くで、ホタルが飛ぶ川を探すのは難しくなっているようです。 ホタルが飛ぶ時期だけ、街灯を消したり、覆いをかぶせたり、黒いシートで光を遮断して、光による影響が無いように配慮している地区もみられます。 B 幼虫が上陸してもぐれる土手や土砂があることが必要です。幼虫は土まゆをつくりますから、水害防止を目的としたコンクリート3面張りの川で、上陸しても土に潜れないようだと、ホタルは育ちません。川の中に堆積した土砂をそのまま残したところに草が生い茂り、そこで土繭をつくらせる方法で、ホタルがたくさん飛んでいる川の例もあります。 Cホタルが世代交代をするには、産卵場所があることが大切です。 川などの産卵場所で、昼間でも直射日光が遮られ、産卵に適したこけが生えていて、孵化した幼虫がすぐ水に入っていけるような条件が必要です。 U字溝や用水路に苔が生えていて、絶えず水しぶきが掛かる場所でメスが産卵していました。このような条件が整うと、放流しなくても毎年ホタルが飛ぶようになります。 D ホタルがよく育つ川では、昔ながらの自然の状態が見られます。川岸や水辺に草や木が生い茂っていると、直射日光の影響を受けにくいので、乾燥しにくく、地面の温度上昇も抑えられるなどの効果が考えられます。 川の中に石や砂、泥の堆積で中州が出来て、瀬があったり、淵があったりで、水草も生えて流れが割と緩やかなところは、水生生物にとっては生きていきやすい環境となります。 水害防止等の目的で、川岸が3面張りとなり、道路も舗装された地域が広がることで、降った雨を一時的に蓄える働きが乏しくなってくると、川の水量が急増しやすく、川の生き物が隠れる場所も少なくなり、水と一緒に流されてしまいます。 また、水田に水を導くのに、昔のように土を掘って出来た溝に水が流れている場所では、今でもホタルが順調に育っていますが、最近では水漏れを防ぐため、樹脂製パイプを埋めたり、U字溝を使用した水路がふえており、そこでは生きものが水に流されやすく、育ちにくい環境となっています。 |
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