■ KIYOの傍聴番外編 2004年7月7日 福岡地裁第8回期日

■大分から欠かさず福岡地裁の期日に傍聴へ出かけています
 福岡地裁へは支える会・大分から欠かさず傍聴に出かけています。私も回に1回の割合で傍聴に出かけるようにしていますが、7月7日の薬害肝炎九州訴訟の原告側証人に対する国・三菱ウエルファーマ(旧・ミドリ十字)側の反対尋問を傍聴してきましたのでその感想を書きとめておきます。

■被告である国・三菱側は真剣勝負せず、『イライラ動揺作戦』も不発!
 被告である国・三菱側の反対尋問は、本筋に対する反対尋問と言うより重箱の隅を突つきながら相手を苛立たせて「証人の証言には信憑性がない」という結果を引き出す戦法に出ているように感じましたが、証人の毅然とした証言や裁判長のたしなめもあって被告・国側のもくろみは失敗に終わった感じです。

■「薬害は明らかである」被告である国・三菱側はそれに気づいている なのに争う不思議
 しかし、薬害エイズの問題と同様に薬害肝炎も明らかに防げた、防がなければならなかった薬害だと思います。そもそも薬害肝炎で問題になっている「フィブリノゲン」という製薬は最初から効かなかったし、薬の再評価の段階でも誠意ある比較結果が提出されていないのです。一方でアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)は1977(78かも)年にはウイルス混入の危険性を指摘してアメリカでは使用されなくなったのです。その危険な「クスリ」が日本では使われつづけ、出産時に血が止まらなかった場合などに使われ多くの人がC型肝炎に感染をさせられてしまったのです。
 誰が考えても有効ではなかったし危険だったのです。それが被告の国も三菱側も裁判に出席している代理人には分かっているはずです。なのに争わなければならないのです。

■さらに納入先を公表しない不思議 罪に罪を重ねるのが薬害の変わらぬ構図
 三菱ウエルファーマ(旧・ミドリ十字)が厚生労働省に提出した納入先は全国で7004病院あります。30万人以上に投与されたとも言われていますが今だに病院名が公表されていません。(12月頃に公表予定と報道)
 C型肝炎の病気は徐々に進行することもあって今だに気づいていない人がたくさんいると思われます。早急に検査やカウンセリングなどを整備して7004病院を公表すべきだと思います。そして無用の引き延ばしをせず、薬害事実を見とめて謝罪と補償、そして病気に対する恒久対策(治療の研究などを含む)に全力を期すべきだと考えます。

■被告の国がすべきことは裁判で争うことではなく事実の確認と再発防止策だ
 よくは分からないのですが、被告国はもちろん厚生労働省をさすと思いますが、被告席に座っている代理人は法務省の役人たちだと思われます。それも裁判官などを歴任した法の専門家です。その専門家が20名ほどのチームで反論(引き伸ばし)しているのです。そんな時間が有れば、事実関係を調べて、薬害根絶の為の方策を厚生労働省に答申するほうが有意義だと感じました。

■法務省は厚生労働省の薬害体質を正せ! 
 法務省には民事局、訟務部門、人権擁護局、刑事局、矯正局、保護局及び入国管理局が設置されていますが、その訟務部門が対応しているのでしょう。判決を勝ち取ることは真実を明らかにし判例を残す意味ではもちろん重要ですが、一方では国のこう言う仕組みを変えさせ自らの自浄努力というか省庁同士の相互監視による緊張感が必要なのではないかと感じた傍聴でした。厚生労働省の過ちを法務省が擁護する国の仕組みは不必要だと感じました。

(この感想はあくまでも私の個人的な情報と感想であり事実に反することもあるかもしれません。興味のあるかたは各自でお調べ下さい。そして薬害肝炎の闘いに関心を持って下さい。参加して下さい。)

■だから 傍聴に行きましょう