よくある質問
答え トラピスト、トラピスチン(トラピストの女性形トラピスト修道女の意)は聖ベ ネディクトの修道院戒律を遵守する数ある修道会の一つです。
聖ベネディクトの修道院戒律とは六世紀にイタリア、モンテッカシーノで著された有名な修道院戒律です。
十七世紀フランス、ノルマンディー地方のラ トッラプ修道院ではじまった修道院規律改革運動の発祥の地名トラップに因んで、トラピストの呼称が生まれ、
この修道院規律改革運動に参加した修道院をトラピストと呼ぶようになりました。
この十七世紀のトラップ修道院規律改革運動は 聖ベネディクトの修道院戒律を遵守していたシトー修道院(『シトー』とはフランス中部ディジョン市郊外
の地名)において十二世紀に行われた修道院生活刷新運動に鼓舞されています。
シトー修道院の修道院生活刷新運動はクレルボーの聖ベルナルドの影響で全ヨーロッパに急速にひろまり十三世紀末には500カ所以上のシトー修道会修道院
がありました。聖ベルナルドはシトー修道院に入会し後年 新修道院を創立するためにクレルボーの地に初代修道院長として遣わされました。
現在、シトー修道会はいくつかの修族に分かれています。日本には巌律シトー修道会に属さない『シトー会である聖ベルナルド女子修道会 略号 OC 』が静岡県引佐郡にあります。
トラピストの正式名称は巌律シトー修道会(あるいは巌律シトー会)
Cistercian Order of the Strict Observance
です。略号はOCSOとなります。
現在 巌律シトー修道会には100ケ所の男子修道院と70ケ所の女子修道院があります。
なお 『シトー会』『シトー修道会』は全く同じ意味ですが、このページではシトー修道会の訳語を採用しました。
答え トラピスト修道士、修道女は沈黙の人と言われています。しかし『沈黙』の誓いはたてません。
通常シトー修道会修道院では以下の三つの理由によって会話が許されます。仕事や共同体における対話の手段として。目上や他の会員と精神的な分かち合いをする手段として。特別な機会に許される自発的な会話の手段として。
これらの手段は沈黙の雰囲気を保つための規律として役に立ちます。そして沈黙の雰囲気は絶え間ない祈りを促します。
ベネディクト修道会士あるいはシトー修道会士は修道会入会後五、六年後に修道誓願をたてますが、沈黙の遵守は、暗黙のうちにその誓願に含まれます。
舌を制して沈黙の雰囲気を保つことは、修道生活により忠実に励む という意味をもつ『操行改善の誓願』に含まれます。
修道士と修道女は 会話 だけがコミュニケーションの手段ではないことにすぐに気づきます。単純な、しずかな、祈りに満ちた友愛は言葉を超えた何かを相手
に伝えることができるのです。
答え 矛盾するようですが、数の上では発展すると同時に減少しています。
全世界に散在する巌律シトー修道会修道院の数はこの60年間で二倍以上になりました。
1940年 82カ所
1970年 127カ所
2000年 168カ所
特筆すべきことは、1940年にはアフリカには一カ所の修道院があるだけで、ラテンメリカ(南米)にはまったくありませんでした。
2000年現在 アフリカ 17カ所、 ラテンアメリカ 12カ所に増加しました。
日本が属する、環太平洋アジア地域は過去60年間に修道院数がほぼ4倍(1940年6カ所、2000年23カ所)になりました。
アジア、アフリカ、ラテンアメリカ地方は他の地方より急速に発展していると言えます。
巌律シトー修道会の修道士と修道女の合計人数は過去60年間で約15パーセント減少しました。
現在、2500人強のトラピスト修道士と1800人強のトラピスト修道女がいます。
一カ所の修道院は平均25名の会員がいる計算になりますが、60年前の一カ所の修道院平均会員数は50名以上でした。
1980年に七名の会員によって創立された大分の修道院の現状は、盛式誓願者(司祭3名含)9名・修練者2名 計11名
(2009年12月 現在)です。年齢層は三十代から八十代まで幅広く分布しています。
答え キリスト教の誕生したまさにその時から、キリスト者のさまざまな生活形態は 身体の諸器官にたとえられてきました。
それらは一致と多様性において、相互に助け合うように招かれているものです。
キリストの死と復活という 全く類を見ない出来事を通して、キリスト者は 信仰のうちにキリストの神秘体を形成するのです。「 私たちは お互いに体の一部なのです。」 (
エフェソ 4 - 25 )
復活したキリストの霊が キリストの神秘体を鼓舞し、統合し、また、同時に多様化させるのです。それが「 教会 」です。
シトー会やトラピストの召命は、このキリストの神秘体を形成する絶対不可欠な一要素です。
つまり それは、ローマカトリック教会の使徒座との一致における、また、全教会と全世界にとって益となる聖霊の実りなのです。
事実、キリスト者のさまざまな召命は、人間の歴史を通して キリストの働きと現存を継続させるものです。
キリストの癒しや教え、また 説教や奉仕の業は、今日 このような働きに参与するように招かれている個人、あるいは グループの中に具体的に表われています。
トラピストの修道者たちは、キリストの霊によって 単純で、世から離れて祈り、そして 修道共同体の中で、お互いに奉仕し合う特別な生活に招かれていると受け止めています。
これは、イエスが多年にわたってナザレの聖家族とともに隠れた生活を送られたように、また、イエスが御父に一人で祈られた時や、エルサレムにおける最初の
弟子たちのような存在を継続させるものです。
答え この現代世界は 常に安定した、あるいは 矛盾のない世界であるとは とうてい言えませんが、その中にあって、人は目に見えないものに対する深い要求、また
神秘性や修道生活への渇き、あるいは 神との一致を求める望みがあります。
神を探し求める心というものは、自分自身を離脱させてゆくさまざまな手段の中に表われてきます。
例えば、社会奉仕や神秘に対する認識、また 人間にとって不可欠な沈黙の祈りなどです。この神を探し求める心によって、シトー会の生活は、この世に対して驚くほどに深い意味をもつようになるのです。
なぜなら シトー会の霊性が、神との一致、人々との一致を キリストの秘義において 強調するものだからです。
厳律シトー会の総長であるドン・ベルナルド・オリベラは、最近 このテーマについて全共同体に 次のように手紙を書き送っています。
「 私たちキリスト者の神体験というものは、最近の分析によりますと、キリストに向かって変容してゆく体験であり、キリストとの一致に導かれてゆく体験です。
これは新しい時代の幕開けに導きを与えるものであり、また、今日の現代世界に対して信仰の証しだてとなる唯一の在り方です。そして この方法によってのみ、他宗教との対話に、また、キリスト教会に対する私たちの観想的な務めに
きわめて必要な助けを与えることができるのです。」
( 1999年の手紙、「ドキュメントとテキスト」より)
答え すべての人間は、心の内に 観想的な思いが秘められています。
それは 私たちは皆、神に向けて造られているからです。
修道生活は 個人的にも、また 共同体の一員としても、完全に神さまのために生きるという この要求に応えるものです。祈りはまた、修道生活の中心をなすものですから、毎日、10分から20分とっておいて、個人的な祈りや黙想、または 聖書 - 特に 新約聖書 - を読むことによって、いつでも修道生活を知るうえに役立てることができます。
もし 自分がどこに召されているのかを、つまり、人生の召命について考えている人であるならば、とりわけ 神さまが修道生活に招いてくださっていると感じている人であるならば、このような祈りは
特に大切です。
なお、トラピスト修道士の召命を感じている男子カトリック信者は、数日間 当修道院客室に宿泊することが可能です。宿泊客室数が限られていますので、事前
に空室状況を問い合わせてください。電話、ファックス、e-メール可
トラピスト修道院の生活についてさらに詳しく知りたい方は、年初版発行 を御覧ください。
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