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ムジゲな日々 1997年11月22日(土) |
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朝鮮学校訪ねよう〜福岡朝鮮初中級学校 |
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11月22日(土) 夏休みのハギ・ハッキョの取り組みも一段落した秋、今度はムジゲの会で福岡の朝鮮初中級学校を訪問しようという企画が持ち上がった。もともとムジゲの会が発足した当初から実現したいと思っていた企画のひとつで、予想以上の人が参加することになった。会の事務局員の中からパクさんが出身校に依頼して、快く訪問を受け入れてくれた。 訪問が実現したのは11月22日の第4土曜日。朝鮮学校は土曜日も午前中授業が有るとのことで、8時に日田市を出発した。30人ほどが8台の車に分乗した。参加者の中には朝5時に家を出て遠くから集合場所にやってきたものもいた。 高速を通って、福岡インターで一般道に降り、慣れない道に迷いながらも到着時間を少し過ぎたところで福岡朝鮮初中級学校へ続く坂を上った。その日は曇天で、下ではそうでもない風が、丘の上では音を立てて校舎の窓を揺さぶっていた。 建てられて20年以上経つ校舎はいたるところで雨漏りがしているが、校長先生は、「修理もままなりません。何せお金が有りませんから。」とおっしゃった。朝鮮学校は各種学校扱いとなっている。だから日本学校の様な国からの補助もない。また卒業しても日本の学校の卒業資格と同じ認定はなされない。「言葉による差別は減ってきましたが、相変わらず行政的な面での差別が置き去りなんですよ。」と校長先生はいう。 最初に校長先生から学校の概略を伺い、早速私たちは3班に別れて授業参観した。生徒数は減ってきたとのことで、大体1学年11人前後である。つまり各学年1クラスずつで、授業で使われている言葉はすべて朝鮮語、教科書も朝鮮語で書かれている。 生徒たちはこの学校に来るまで家の中では単語くらいしか朝鮮語を話したことがなくても、最初の年に徹底して基礎から習うので、秋頃には大体誰もが授業中の先生の言葉が理解出来るということだ。中級学校から入学した生徒には初級学校から学んでいるクラスメイトがアドバイスするといった協力体制もとられているらしい。 教室では先生の言葉にどの生徒も耳を傾け、積極的に発言している姿が印象的だった。生徒の中には、朝鮮籍の子だけでなく韓国籍の子や帰化や親の結婚で日本籍になった子もいる。民族の文化や言葉を子どもに引き継いでほしいと思ったら、親は子を朝鮮学校にやる。「自らが朝鮮民族であるという誇りをもって、ここ日本で生活していくということを前提にカリキュラムが組まれています。」と校長先生はおっしゃった。 「子どもの権利条約」の理念が日本の学校に浸透すれば、在日外国人の子どもたちも生まれ育った町にいて、家族のいる家から地元の学校に通い、かつ、自らの民族の誇りをもち得るだろう。しかし、朝鮮学校でなければ「自己の文化を享受」できない状態に在る今、在日朝鮮人の子どもたちもその周りにいる日本人の子どもたちも私たちもまだ、在日朝鮮人問題から「解放」されてはいない。 授業参観していると、突然、5年生のクラスの子どもたちから、今日訪問してくれている日本の小学生たちとドッヂボールがしたいという申し出があった。日田から連れていった子どもたちも大乗り気で、給食後にドッヂボールをやっていた。 この日の学校訪問の締めくくりは舞踊サークルと音楽サークルの子どもたちが披露してくれたパフォーマンスだった。かなり時間をかけて練習しているということで、とても見ごたえのあるもので、思わず大きな拍手を送った。 |