テレビ屋さんのことば その4・たちつてと
< おことわり・・・この用語集は、私の勤務先であるTOSで使われている用語を基本としています。このためTOSだけと思われるローカルな用法や、中には方言に近いものもあります。解釈及び定義についても基本的に著者の独断によるものであることをご了解下さい。 >

 
代配

 電波料の代理店配分のこと。ネット番組の電波料の系列局に対する配分方法はキー局の一括配分と代理店配分とがあり、各系列局が代理店と直接交渉するのが代理店配分。キー局が系列局に対し一定額を保証する一括配分に対し、代理店配分ではキー局の制作費や自局分電波料を差し引いた残りを交渉して配分を受ける形になるため、キー局の負担は軽くなる。

 
 
タイムCM

 番組のCMのこと。特定の番組ごとに1社から数社のCMを継続して放送するもので、一般に「○○の提供で」という提供表示つきで放送されるのがふつう。またプログラムCMといういい方もある。 なお番組の中で放送されるスポットCMのことを「PT」という。

 
 
タイムテーブル

 time table  局の発行する番組表のこと。単にタイムテーブルといった場合は、ふつう月単位の「基本番組表」のことをさすが、週単位の「週プロ」や毎日の「デイリープロ」もタイムテーブルの一種である。 
 


タイムランク

 一日の放送枠を視聴率を基準に、「A・特B・B・C」の4つに分けてランク付けしたもの。放送料金がもっとも高いAランクから、最も低いCランクまであり、スポット時間取りの料金計算の根拠となる。 



代理店

 広告代理店のこと。広告主と局の間で双方の代理者として契約やスケジュール決定、素材手配から支払いなどを代行する。最大手の「電通」は、世界でも最大級の広告代理店である。 



ダイレクト

 direct  直接という意味で、放送用語としては中間媒体を経由せずに直接放送することを意味するが、一般にはCMバンクから一本化によらず直接オンエアする、つまりダイレクトオンエアを意味します。TOSではCMバンクがダイレクト・オンエアになっています。



ダビング

 dubbing 再録音のこと。ふつうVTRテープなどをそのままコピーして複製を作ることをいうが、効果音やナレーションを入れる、音声の仕上げ作業をさしていうこともある。
 
 

ダブルスタンバイ

 同一の時間帯に2つの番組を準備すること。スポーツ番組など当日の天気次第で放送できるかどうかわからない場合などにあらかじめ代替の予備番組を用意することをいう。雨プロもこれにあたる。


 
ダミー

 dummy 偽物・替え玉・身代わりという意味で、正規のものの代わりになるもの。生中継番組などで、CM消化のため必要な回数以上に仮に設定しておくイベントをダミーイベントといい、その場合にダミーとしてのCMもありうる。

 

単価

 スポット1本あたりの価格のこと。特にAタイム単価という場合は、引き合い金額をAタイム本数で割ったもののこと。限られたAタイムを効率よく販売するには、Aタイム単価は重要なポイントになる。

 

単々交渉

 ネット番組のCMはキー局一括が多いが、スポンサー的にはネット一括でも、料金面でネット受け局が代理店と個別に交渉を行ない、電波料の代理店配分を受けることをいう。ローカル局にとっては個別の営業努力が必要になるわけで、反面キー局側にはメリットが大きい。今後ますますこの形式が増える傾向にある。
 
 

単発

 レギュラー番組でなく、臨時に一回限りの形で編成する番組のこと。 特番は多くが単発の形をとるが、ふつう単発と言った場合は時間あわせなど、比較的重要度の低い穴埋め的編成のケースが多い。
 



ちょいまち

 時間違いなどの放送事故により、本来の映像を送出できない時、正常な放送に復帰するまでの間マスターで「しばらくお待ち下さい」などと表示したカードの映像に切り替えますが、この映像のことをいいます。放送マンは家でこれを見るとゾッとします。少なくとも、しばらくはどうしようもないことを示しているからです。



直(ちょく)

 スポンサーから局に直接話が持ち込まれる、「直扱い」のこと。TOSの営業システムは「代理店営業」が前提で、全て代理店を経由するのが原則だが、特定の代理店扱いにするのが困難なときなどに「直」が生ずることがある。この場合素材の手配なども局内手配のため問題の起きることもある。
 



通知書

 放送通知書のことで、CMの放送結果を代理店・スポンサーに通知する連絡書。なお現在は「確認書」に用語統一されているので使わなくなっている。
 


使い回し

 放送用語としては、ある素材を複数の放送チャンスに連続的に共用すること。本来異なる契約に対しては、それぞれ特定の素材が用意されるのが原則だが、ローカルではCM素材の制作費の関係からやむをえず使い回すことが多く、1本の素材を異なる代理店間はもちろんのこと、OBSやOABなど局間で使い回すことさえ日常化しているのは困った問題である。 
 
 

積み素材

 CM素材を2段積みし単一の素材扱いにしたもの。例えば30秒枠で15秒素材を2段積みして放送するケースのこと。異なる素材の場合も、同一の素材の繰り返しのケースもある。




提供
 番組の電波料・制作費を出して、その番組を視聴者に提供すること。その番組の開始と終了時に、その広告主の社名などを表示して提供社をあきらかにします。昔は1社提供が基本でしたが、最近では細切れ提供が多くなっています。



提供切り替え 

 提供チェンジともいいます。ナイターやワイド番組などで本来の提供時間帯ごとに区分けをするための運用方法。「ここまでは・・ここからは・・」というコメントをつけることが普通です。このほか、競合スポンサーを離すときや、ネットセールスとローカルセールスとを分ける時に使われることもあります。



テイク

 take  何かをとるという意味ですが、VTR収録なら2回目の収録を「テイクツー」といったり、アンタイム進行中に次のイベントを放送するためにTakeボタンを押す操作のことを指したり、放送用語としてはいろいろ幅の広いことばです。


 
定時

 定められた時刻という意味です。終了時刻が一定していない野球放送などは、階段編成により延長対応をしてありますが、延長せずに終わる場合を、「定時終了」といいます。通常は、新聞発表などは定時が原則になっています。
 
 

テープ

 tape  映像または音声信号を磁気記録する帯状の放送素材のこと。1インチのVTRテープ・6ミリ音声テープがおもなもの。これ以外のテープ素材は、D2のように全てカセットに納められているので、テープそのものとして意識することはあまりない。
 


ディゾルブ

 dissolve  溶暗効果のこと。映像が徐々に消えて行き、それに重ねて次の映像が徐々にあらわれてくる手法のことで、ドラマなどでは効果的に多用されます。なお映像が重ならなければ単なるFFフェードイン・フェードアウトです。



ディレード

 delayed 遅らせた、時限のという意味。放送用語としてはネット番組を発局本来の開始時刻から遅らせて放送する時差放送のこと。時差送出と同じ意味。



 
デイリープロ

 編成発行の番組表のうち、毎日発行されるもので、週プロのうちの特定の日の編成について、サブタイトルや出演者名など詳細に表示するもので、主として新聞社のラテ欄用に発行される。 
 
 

デジタル

 digital 「数値の」という意味で、もともとは「指の」という意味の言葉。指で数えることから数字を意味するようになった。一般に「デジタル」といった場合は、映像や音声信号を数値に置き換えデータとして扱うことを意味する。このため信号が連続的に変化するアナログに比較してあいまいさがなく、ノイズに強く劣化が
 ないので信号伝達に有利。放送もデジタル時代に入りつつある。
 


デジタル化

 一般に現在アナログ方式の放送波をデジタル方式にすること。これにより画質・音質の相対的な向上や圧縮技術の利用による多チャンネル化を期待できるほか、デジタル技術を利用した他メディアとの親和性が高まりマルチメディアとしての利用も期待される。しかし一方では放送各局に膨大な設備投資を強いることになり、デジタルとアナログの並列放送によるランニングコストの問題、視聴者の受信機問題など、課題は多い。



デジタルVTR

 映像や音声のアナログ信号をデジタル信号に変換して記録するVTRシステムのこと。信号が数値化されて録画再生されるため雑音に強く、ダビングを繰り返しても劣化がない特徴がある。
 D2がその代表的存在。 
 


デジベタ

 デジタル・ベータカムの略。SONYの放送用小型VTRシステムであるベータカムをデジタル化したもので、主たる用途はニュース取材などだが、システムが小型化できるため番組制作の分野でも広く使われるようになって来た。



デジタル放送

 現在の地上波テレビ放送はアナログ方式であり、局内の放送機器がすべてデジタル化しても最終的にはアナログでしかないが、放送波まで全てデジタル化して、まったく異なる放送方式としたものをデジタル放送という。これにより電波の使用効率が向上し高画質化や多チャンネル化、双方向化などが可能となるとされている。地上波デジタル放送は2003年から3大広域圏から開始されることになっているが、デジタル放送への移行には膨大な経費負担など様々な問題があり、未解決の課題が多い。なお一歩早くBS放送が2000年にデジタル化される。
 
 
デシベル

 decibel  電圧・電力・音量などの相対的な量的変化をあらわす単位で、電話の発明者ベルの名前にちなんで制定された。マイクロ通しなどで「SN40デシベル」といったときは、映像信号と雑音とのレベル比が100対1であり、画面上でザラつきが感じられないレベルであることを意味する。本来「db」だが、「dB」と表示することが多い。
 


テスパタ

 テストパターンの略で、画像の品質評価や調整のために使われる基準映像パターンのこと。ふつう円形の中に、縦方向と横方向に楔状の細い線などがあり、これの見え方で歪みや解像度などを判定します。放送開始前などに見ることができるので、家庭の受像機の調整にも利用できる



D2(でーつー)

 ソニーとアンペックスが共同開発し、SMPTE基準に認定された2番目のデジタルVTR規格のこと。ソニーが開発したより高品質のD1があるが、放送用はコンポジットのD2が主流となり、NABの番組交換基準も定められた。テープはカセットに入った、4分の3インチ幅のメタルテープで、最長208分収録できる。TOSでも
番組・CM送出に使われている。
 

 
TBC

 Time-base Corrector  時間軸補正機の略 1インチVTRなどテープに対してヘッドが斜め走査するヘリカルスキャン方式では、トラックが進行方向に長いため再生される信号に微妙な時間軸の揺れが生じるが、これをデジタル的に補正するシステムのこと。原理的にはFS(フレームシンクロナイザー)と同じ。なお Tokyo Beauty Centerの略ではないので念のため。
 


TD(てーでー) 

 Technical Directer の略。一般に放送上の技術スタッフの責任者のことで、制作側の「PD」とともに番組進行に技術側の責任者として関与します。小規模な中継番組ではスイッチャーがTDの兼任となることもあります。



てれこ

 「ひとつおき」という意味。ふたつの番組を毎週交互に放送する場合や、CMスケジュールでふたつの素材を交互に放送する場合に使う。もともとは歌舞伎の用語で、演目をふたつ用意して交互に上演することからきた。
 


テレコ

 テープレコーダーの略で、ふつう6ミリテープをかけるテープデッキのことをいう。テープコーダーというのはソニーのブランド。
 
 

テレシネ

 投写室のこと。フィルムプロジェクターやテロップマシンなどの映写機やカメラが置かれている。TOSでは独立した室ではなくマスター室の中にある。最近の傾向としてはマスターが完全に監視専門となって、再びテレシネは分離独立の傾向にある。
 
 

テレショップ

 テレビジョン・ショッピングのこと。番組内で商品を紹介し電話で申し込みを受ける形式が一般的。長いものは1時間番組の体裁をとっているが実質的に全編がCMである。
 
 

テレコール

 中継などで使われる高声電話式の連絡用インターホンのこと。テレコールは商品名だがほとんど一般名詞化したみたい。
 
 

テレ西

 テレビ西日本(てれびにしにっぽん)の略、TNCともいう。福岡市にあるフジテレビ系列の基幹局のこと。
 
 

テロップ

 telop card  テロップ・カードの略で、テレビ放送用の紙カードのこと。オペークプロジェクターにセットしそのまま放送できるもの。ライブとスーパーの2種類があり、スーパーテロップに電気的に着色すればいわゆる電着テロップになる。なおTelopはもともとTelevision-opaqueを合成した造語で、グレイ社の商品名だったが一般化したもの。



 
テロッパー

 テロップを作るシステムのこと。テロップは手書きのライブテロップや写植によるスーパーテロップなどがあるが、最近ではこれらをパソコン等を利用して電子的に作成し、映像データ化して放送する 「電子テロッパー」システムが主流である。 
 


天カメ

 天気カメラの略。局の鉄塔の上やビルの屋上などに設置して、方向や画角をリモコンで動かす全天候の情報カメラのこと。TOSでも固定式・移動式の天カメを運用している。
 

 
電着

 電気着色の略。スーパーテロップはふつう黒地に白文字だが、この黒地の部分を電気的に他の色に変換して着色すること。一般にブルーベースがよく使われるが、機械的または電気的にピンクなど他の色のベースも可能である。
 
 

電波料

 番組を放送するための料金。提供枠の権利金のようなもので、スポンサーは自社のCMを放送するかわりに電波料と制作費を支払う形になります。波料・波代ともいいます。
 



同期信号

 テレビの映像を正しく再生するための基準信号のこと。テレビ放送では送り手側と受け手側の映像のタイミングを一致させるため、放送局側は同期信号発生器による厳密な同期信号を付加して放送波を送出し、受け手のテレビはこの同期信号で受像機の映像のタイミングを合わせて再生する。シンク・sync ともいう。
 
 

特B

 タイムランクのうちでAタイムに次ぐランクのもの。比較的視聴率の高い夕方や土曜日・日曜日などに設定される。
 
 

特番

 特別番組の略。レギュラー番組をはずして臨時に編成する番組のこと。ナイターなど事前にスケジュールが決まっている特番と、突発的な事件事故などに際し緊急に編成される特番とがある。緊急特番はテレビ本来の機能がもっとも生かされるものだが、放送現場への負担は大きくなる。



どたきゃん

 「土壇場でキャンセル」のこと。ふつうスポンサーから申し込まれていたCMが直前にキャンセルになることをいいます。放送の準備を取り消すだけでなく、その穴埋めもしなくてはいけないので、現場は大騒ぎになります。


 
とびのり

 ネット番組の途中から受けてオンエアする「途中のり」のこと。ニュアンスとしては内容の流れを無視して強引にネットに乗るというイメージで、生番組ではCMの途中からとびのる可能性もあるため、ダミーCMを用意しなければならないこともある。
 
 

とびおり

 ネット番組の途中で自局のオンエアを終了する「途中おり」のこと。本来ネット番組は同時ネットが原則だが、TOSのようなクロスネット局は枠の移動が困難なケースがあり、とびのり・とびおりのケースがどうしても多くなる。途中おりともいう。

 
 
トラック

 track 走路のこと。放送用語としては、一般に磁気テープ上に一定の幅で信号が記録される帯のこと。音声であれば音声トラック、映像であれば映像トラックという。特にサウンドトラックといった場合は映画フィルムの光学的音声トラックを意味する。
 
 

トラッキング

 VTRテープを再生するとき、再生ヘッドが正しく記録トラック上を走行するよう調整すること。最近の家庭用ビデオなどでは自動化されてほとんど意識しないが、本来はトラッキングをとって、RFレベルが常に最大となるよう調節するもの。
 
 

とりきり

 番組の映像から、いったんスライドやテロップなどの別素材に画面を移してしまうこと。つまりとりきってしまうことをいう。 またそれに使う素材として、ライブ素材と同じような意味で使われる。もとの映像が残って重ねられる場合は、オーバーラップである。
 
 

トレーラー

 trailer  あとについて行くものという意味。放送用語としては、テープやフィルム本編の後に繋がれた映像や、黒味・白味のことをいいます。
 
 

ドロップアウト

 drop out 磁気テープ再生時の信号の欠落のこと。1インチVTRなどヘリカルスキャンのビデオトラックはたいへん細く長く、ちょっとした傷、汚れなどが信号の欠落につながって画面上に大きなノイズとなってあらわれる。これが出たらテープは廃棄。
 
 


たちつてと 終り

あいうえお かきくけこ さしすせそ  なにぬねの  はひふへほ  まみむめも  やゆよ〜わ


メニューに戻る         最初のページに戻る