ほうちょう(鮑腸)の出来るまで

大分の郷土料理


大分市戸次 ほうちょう保存会
会長 後藤すみこ
Tel:097-597-1808


 

「ほうちょう」と「だんご汁」
同じ物で呼び方が違うんでしょう。
とよく言われます。

実はこの私も少しは違いがあるだろうけど、ほとんど同じ物じゃないかと思っていました。

9月12日、早朝から、「ほうちょう保存会」の方々が、地域で行なわれるイベントにほうちょうを作って出すというので、取材に行ってきました。 

普通の小麦粉の2割ほど高い
地元の製粉屋さんが作ってくれた
小麦粉を練って生地を作ります。

出来た生地は、濡れふきん包んで20分ほど寝かします。

これで「こし」がでるのだそうです。


 

 


さて、生地を寝かしてる間に出汁を作ります。 

昆布、シイタケ、イリコをたっぷり入れて煮立てます。

 


 
 

寝かし終わった生地は熟練の技で、同じ大きさの団子状にされます。

ここまでは、だんご汁の作り方に似てますね。

 

団子状になった生地を、菜箸の太さぐらいに伸ばします。
伸びたものをお盆の上に並べています。

 

 

 

 

手前のお盆の中で、再度20分ぐらい寝かします。

余談ですが、この作業は座込んでするのが一番いいんだそうで、このような状態で作業が続けられます。

 


 

 

昆布、シイタケ、イリコを取り除いた出汁にたっぷりの鰹節を入れてもう一煮立ちさせます。

その出汁に、うすくち醤油とみりんで味付けをします。
ちなみにうすくち醤油は「カニ醤油」のでないと、ダメだそうです。

 

二度目の寝かしを終えた、生地は熟練したお母さんたちの手で、2m近くに伸ばされます。

さて、のばし終わったら、ゆでます。


 

ぐらぐら煮立ったお湯に、次々に伸ばされた麺が入れられます。

ゆで具合を確かめて

に麺がゆでられはじめると、

出汁の中に入れる薬味の用意が始まります。

大分特産かぼすがほどよい大きさに切られ、ショウガの香りが、食欲を誘います。

 



 

ゆであがった麺は冷水でぬめりをとられ。
一人前文(170G)ずつに分けられます。

 

麺は食べる前に暖められ。お湯を張ったどんぶりに入れられます。

天然だし100%
のこのつゆは、これだけでも、とってもおいしい。

 

これを味わえるのは大分市内で行なわれるイベントに出店していることがあります。

1人前 350円 です。

どうぞ、一度味わってみてください。


 
4人前分量

小麦粉(地粉) 300g
塩 8g

だし

水 2カップ
いりこ 12g
しいたけ 4g
だし昆布 4g
かつお節 2g
しょうゆ 大さじ4
みりん 小さじ2

薬味

ねぎ 少々
かぼす 2/5個
しょうが 少々
ごま 少々

最新情報(1999.12.23)

大分市戸次のふれあい広場に茶屋を建設する計画があるそうです。
これが出来上るといつでも「ほうちょう」が食べられるようになりそうです。
早く完成して欲しいですね。



1999/9/12
(by Goto Yukihiko)