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2001・8・14

 小松明」(こだい)


原尻橋と水面に映る灯
     「小松明」(こだい)

  旧盆,8月14日,夜8時。
  大野川の支流緒方川が流れる緒方平野を闇が覆いつくすと花火を合図に「緒方五千石」とうたわれた緒方平野に一斉に灯りがともる。
  地域の人が総出で,水田の畦(あぜ)に立てた高さ1.5mほどの竹のくいの先に灯油と芯(しん)をいれた缶がついた松明(たいまつ)【昔は本物の松の根っこを乾かしたものだった】に火をともしていく。


チューリップと水車

  約300haの平野は見渡す限り松明の灯りに覆われまたたく間に火の海と化し,幻想的な光の世界が出現する。 



天守閣・大手門・石橋
  この「こだい」という行事,昔は,各戸ごとに5〜6本竹の先に松明をくくりつけたものを作っておき,「こだい」の日にそれを持ちより,水田の畦に2〜3m間隔で立てて,日暮れになると太鼓の合図で一斉に火をつけたという。
ライトアップされた原尻の滝
  「こだい」のいわれはいくつかある。
  江戸時代(宝暦9年)厳しい年貢に苦しんでいる農民を救うため,岡藩にたいして百姓一揆をおこして強訴し,その罪で処刑され非業の最後をとげた,井上村の原尻 奥之丞(はらじり おくのじょう)の霊を慰めるために始まったと言われている。
  また,五穀豊穣を祈願する虫送りの行事とも言われている。



吊り橋もライトアップされ大人気

  現在,この行事は「祭り」の性格を持つようになり,各自治会が趣向を凝らした炎のオブジェを競う場ともなっている。
  今年も,鮒川区「かなめ会」の「天守閣・大手門・石橋」の展示を筆頭に,水車や鳥居をかたどった炎の芸術作品が多くの町民や観光客を楽しませてくれた。
 町外,県外に出ている者もこの「こだい」を見るためお盆には必ず戻ってくるという。 
  この「こだい」は緒方を代表する祭りの一つとなっている。


取材 奥嶽小僧 2001年8月14日 

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