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2002/08/04


登山口付近から祖母山を見上げる
 緒方町南部は祖母傾山系と呼ばれる急峻な山々が織りなす素晴らしい自然に恵まれている。なかでも,祖母山に源を発する奥嶽川の源流部,つまり川上渓谷は鬱蒼とした原生林に覆われ,森林浴の森百選にも選ばれている最高の渓谷である。
 山腹をおおう原生林は,モミ・ツガ・カヤ・アカマツなどの針葉樹林と,シデ・ケヤキ・カエデといった広葉樹が混生して,四季折々に見事な景色を楽しませてくれる。
 川上渓谷には緒方町尾平の尾平鉱山から登山道に沿って入る。
 入り口には20台ほど車を置ける駐車場がある。登山をする人はここで入山届に記入する。

登山道入り口の駐車場



 登山道を200メートルほど進むと,突然眼前に現れる赤い色をしたがれきの山に驚かされる。
 これは,1955年までこの地に三菱金属尾平鉱山があったなごりだ。硫砒鉄鉱や黄鉄鉱,黄銅鉱などの金属鉱物が今でも簡単に見つけられるという。 この鉱山の廃液が原因でカドニウム汚染が下流の田畑に広がったこともある。 この美しい眺めからはなかなか想像することのできない歴史が秘められている。

尾平鉱山跡地
 登山道からは,イチイガシやシイなどの照葉樹と岩場などには赤マツやオンツツジなどが生えていて,多様な樹木を楽しむことができる。



 鬱そうと生い茂る木々の下には清冽な水が流れている。足をしばらくつけておくと,冷たさよりも痛さを感じるほど冷たい水があちこちでしぶきをあげている。
 木々が川を覆うところは深い緑色に見えるが,太陽の光が差し込むところは川底の石がはっきりと見えるほど澄んだ流れだ。
 木々からはフィトンチットが,冷たい水しぶきからはマイナスイオンが放出されている。
 ここで川原に腰を下ろし,しばらく寝ころぶ。うーん,極楽,極楽!
 これぞ,森林浴。
 吊り橋を渡っていると,この冷たい水につかり親子で水遊びをしている光景を目撃した。
 これは忘れることのできない思い出になるでしょう。



 登山道を歩いていると左の写真のようなオブジェに出くわす。それは,ここが自然観察遊歩道だから。
 登山道の入り口から順に歩いていけば,川上渓谷の植物や動物などの豊かな自然を学びながらトレッキングを楽しむことができるようになっている。

 岩場に生えた赤松の木々。この木の下にマツタケが……。
 祖母傾山系では,このマツタケ採りにやってきた人が崖から落ちて死亡する事故が毎年のようにおきている。





ミヤマクマワラビ
 渓谷の周辺には普段見ることのできない植物や動物が生息している。
 祖母山で最初に発見されたキレンゲショウマは見つけることができなかったがヤハズアジサイやモウセンゴケなどは簡単に見つけることができた。

 また,ここにはオオダイガハラサンショウウオ(体長約18センチ)やニホンカモシカも生息している。そして,絶滅したといわれるツキノワグマも……。でも,そんなのがいたら,のんびり木陰で昼寝なんてできない。(~_~メ)
モウセンゴケ ヤハズアジサイ