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磨崖仏とアジサイの寺  普光寺


普光寺磨崖仏-04 朝地町上尾塚にある普光寺磨崖仏は,初めて訪れた者を驚かせずにはおかない。

 大野川北岸の筑紫山普光寺境内にそそりたつ岸壁に高さ8.3mもの磨崖仏が彫られているのだ。

 国道57号から車で5分ほど入ったところ。谷間の坂を下っていくと本当に小さなさびれた山門がある。山門の中は小さな仏堂があるだけでこれといって見るものがない。しかし,この庭から左手の庭から谷を隔てて真正面に明るく日があたる絶壁が望まれる。そして,その瞬間ハッと息を呑む。それがこの不動明王だ。

 左の写真は,その磨崖仏の不動明王像。県下最大の磨崖仏である。鎌倉初期の作とみられ,県指定の史跡になっている。
 この目もくらむような断崖の中ほどにはぽっかりと巨大な岩窟が口をあけていて,そのひとつには小堂が建っている。 

 普光寺は磨崖仏だけでなく,アジサイの名所でもある。絶壁の前に広がる深い谷にはアジサイが一面に植えられ,青いアジサイの花を不動明王がながめてニッコリしているように見える。
 写真は11月28日に撮影したが,その時期にもアジサイがいくつも咲いているのには驚いた。


    椿の花と不動明王。
  
 このお寺は,正式には「筑紫山普光寺」というらしいが,大友時代は「筑紫尾寺」と呼ばれていたという。江戸時代になって岡藩主が「筑紫尾」は語呂がよくない(畜生に通じる)と,「尾」を除いて「筑紫山」にしたという伝えがある。

 不動明王の両脇には,脇侍の「コンガラ」,「セイタカ」のニ童子が彫られている。

 不動明王像の右横の岩窟には,護摩堂が立てられ,金剛界大日如来像など多数の仏像が安置されているという。

 鎌倉時代にこの地を治めた大友氏は,地頭職の志賀氏と確執を繰り広げながらこのちに勢力を拡大したという。

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