あげんし こげんし どげんし? 山の中の小さなパン屋さん
キッチンうすだ
臼田 朗さんと成美さん

T
どこにあるの?
 大野郡緒方町大字平石。緒方町内の国道510号線から『キッチン臼田』の看板をたよりに,山の中へ7キロほど入っていく。

















 初めての人はくねくねと細い道を運転するのはちょっとこわいかもしれない。しばらくして,谷あいの細い道の少し上にフランスの国旗を掲げた小さな山小屋風の建物と民家がぽつんとたっている。


 臼田 朗さん(33才,東京都出身)と奥様の成美さん(東京都出身)のパンとケーキの店『キッチンうすだ』は「これが本当にパン屋さん?」と首をかしげたくなるような実にシンプルな造りだ。


(・_・)<奥嶽小僧>ごめんくださーい。
(^。^)<成美さん>いらっしゃいませー」明るい女性の声が返ってきた。
















 ドアを開けると目の前にパンを作るテーブルと大きなオーブンがある。左にはできたてのパンを並べたテーブルがある。中では赤いバンダナの女性と,白い帽子の男性,白っぽいバンダナの女性の3人が忙しそうに働いていた。
 男性は馴れた手つきで,次から次へといろいろな形のパンを作っては,大きなオーブンに入れている。オーブンの中にはこんがりと焼けたおいしそうなパンが並んでいる。
 赤いバンダナの女性ができたパンを陳列台に手際よく並べている。素人目にも手つきがいいのがわかる。
(・_・) あのー,取材をお願いしたいのですが……。
(^。^) はい,いいですよ。ばたばたしてますけど,いいですか。




(^_^) 臼田 朗さん
(^。^) 臼田成美さん
(・_・) 奥嶽小僧です

U
どんなことしてるんですか?

(・_・) ここは何人でやっているんですか?
(^。^) はい,主人と妹の3人です。
(・_・) ご家族は?
(^_^)<朗さん> 妻の成美(しげみ)と2才の娘の裕子の3人です。(白いワンちゃんもいた)

(・_・) お店の名前なんですが,普通パン屋さんというと「ベーカリー」とかよくついているんですが,どうして『キッチン うすだ』なんですか?
(^_^) キッチンというのは台所ですよね。将来は台所があるチーズやワインも扱うパンをメインにしたレストランをやりたいなという気持ちがあるので。

(・_・) けっこういろんな種類のパンを作っているんですね。
(^_^) そうですね,パンを30から40種類作っています。季節によって作る種類が違います。季節の野イチゴやニンジンなど,その時一番おいしいものを入れるようにしているんですよ。
(^。^) 素材はいいのがたくさんあるんで,なるべくいかしたいなあと思って。
(・_・) ニンジンや野菜は自分で作るんですか?
(^。^) 最近はちょっと暇がなくて近くの方にお願いしてます。

(・_・) 営業日は?
(^_^) 月・火が休みなんです。あとはやっています。
(・_・) 時間は?
(^_^) 10時から売り切れまでです。
(^。^) だいたいいつも5時くらいまでですね。

(・_・) パン作りのおもしろさや難しさというのがありますか?

(^_^) パン作りは13年していて,毎日作っているんですけど,同じものがないんですね。特に,天然酵母は気分屋で,手を入れないと子どもみたいに元気がなくなるんです
苦労してることはおもしろさの裏返しなんですが,色や形,味が同じ安定した商品を作るのが難しい。でも,それをやらないとプロの職人としてだめなんです。奥が深いですねえ。日々勉強,一生勉強ですね。
 それに,仕事は朝3時から夜8時ぐらいまでになることも。でも,朝早く起きるというのは自分の仕事だからなんともないですけど。


(・_・) いやあ,けっこう重労働なんですね。
(^_^) そうですね,みなさん「パン屋さんていいですねえ」なんて言うんですけど,体力勝負なんですよ。
 夏は釜の前が暑くて大変。銀座のパン屋で働いていたころは一夏で10キロぐらいやせました。それくらいハードなんです。








(^_^) 臼田 朗さん
(^。^) 臼田成美さん
(・_・) 奥嶽小僧です

V
ここに店を出した動機は?

(・_・) さて,いよいよ本題に入りたいんですが。私は,「いなか暮らし研究家」としてホームページで田舎に住む楽しさ・すばらしさを訴えているんです。臼田さんは東京に生まれ銀座のパン屋さんで働いていたのに,なぜこんな山の中に,それも「奥の奥」にお店を持ったのかその動機を話していただけませんか?
(^_^) 動機なんだろうね?
(^。^) あのー,いなかに来たくて来たんだから,田舎らしいところに住みたかったんですよね。ほんとの田舎に住みたかったという動機は,自分で作ったものを食べたかった。野菜とか。環境もそうですし,食べ物も都会ではなかなか自然のものを食べられないですしね。安全なものを食べたいというか,基本は自分で作る。そこが始まりだったんですよね。 もともと2人ともアウトドアが好きだったというのもあったし…。
(^_^) 毎日がアウトドアだよね,ここでは。
(・_・) じゃあ,東京にいた頃は奥多摩なんかに2人で行ってたんですか?
(^。^) ええ,よく奥多摩や山中湖とかねえ。
(^_^) 釣りが好きなんです。フライでタイをまいて…。
(・_・) そうなんですか?僕も渓流をやるんですよ。
 《フライフィッシングの話で盛り上がる(略)》


(・_・) 2人ともアウトドア派なんですね。
(^_^) うちは薪ストーブを使っているんですよ。薪割りとか不自由とは思わないんですよ。















(^。^) 都会の人とかよく不便と言うんですけど,不便とは思わないよね。楽しいという感じですね。
(^_^) 田舎の人から,「どうしてそんなところに住むの?って言われます。
(・_・) それは私もそう思いました。店を出すのなら,人がたくさん通る国道沿いの方が繁盛するのになとね。
(^_^) 商売だけじゃないですからね。
(^。^) 基本的には,自分たちのプライベートな生活の上に商売が成り立っているんです。もうければいいということじゃなくて,楽しみたいんですね。
お金がそんなになくてもいい。田舎に住むことが目的ですね。
(^_^) それに都会のようにお金がかからない分材料にお金をかけられますね。都会では削るのが材料費です。
(・_・) 友達がよくここのシュークリームを買ってきてくれるんです。ここのシュークリームはよそのと違っていて外側がカリッとしてるじゃないですか。友達が「これはイギリス風よ」なんて教えてくれるんですよ。臼田さんのところは作り方も違うんですか?
(^_^) うちはうち流でやっています。基本はカリッと固めのシューですね。子どもに安心して与えられるものを作る。農薬とかなるべく使わない材料ですね
(^。^) 当たり前のものを当たり前に作ればおいしいものができるんですけどねえ。




(^_^) 臼田 朗さん
(^。^) 臼田成美さん
(・_・) 奥嶽小僧です

W
これからの計画・夢は?

(・_・) 奥さんは旦那さんと同じ職場だったんですか?
(^。^) そうです。私はOLをやめてそこのケーキのほうをしていました。
(^_^) 彼女はアルバイトで,ずいぶん生意気なアルバイトが入ってきたなあって。ハハハ(~_~メ)

(・_・) これからのお2人の計画とか夢とか教えていただけますか?
(^_^) やっぱり,計画としてはパン焼きの石釜ですね。ヨーロッパなんかでは結構多いんですよ。
(・_・) それって温度の調節とか大変じゃないですか?
(^_^) 大変です。2年ぐらい考えていて,陶芸の人とか炭焼きの人とかに聞いて回りました。
(・_・) その釜は自分で作るのですか?
(^_^) はい。自分で作ります。この建物も自分で作りました。
(・_・) このお店をですか?
(^_^) 友達と何人かで半年かけて作りました。
(・_・) ほーっ,内側はフランス風の壁ですね。その後はキッチンという名が似合うようにレストラン風に変えていくわけですね。
(^_^) ええ,じょじょに拡張していって。俳優の柳生さんが八ヶ岳でやっているレストランのようにしたいですね。フリーな空間がすごく広くて気持ちがいいんです。
(・_・) レストランとなると,その時はここではなくて別の場所ですか?
(^。^) そうですねー。もっと山奥ですかねー。(~o~)
(^_^) もうちょっと山あいのロケーションのいいところに。
(・_・) じゃあ,久住とか,見晴らしのいいところ。
(^_^) 観光地化されてる所はやだねー。
(・_・) 近々実現しそうなのが石釜ですね。
(^_^) ええ,うちのPRにもなると思います。

(・_・) 最後に,ホームページを見てくださる方にメッセージをお願いします。
(^_^) そうですねー,ドライブがてら遊びに来てください。山道を散歩しませんか?
 それに,県内は宅配もしています。前日までに予約を入れていただければ,昼前に宅配に出してその日のうちに届きます。

(・_・) 今日はお忙しい中ありがとうございました。

取材日:2000年1月29日
「キッチンうすだ」さんへの連絡は
電  話:0974-42-4128
メール: kitchen_usuda@nifty.com


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