トピックス  奥豊後ガイド  ギャラリー奥豊後  三郎プロジェクト  石仏と石橋  輝いちょんし  それホント?  奥嶽小僧の部屋
奥の奥豊後TOP 


No.3


■□■  草木染めの小畑京子さん  ■□■






  小畑京子さん,緒方町軸丸在住。緒方町内の山から雑草をとり染色・機織りをする。


小畑さんの染める布はあたたかみがあり身につける人を引き立てる。




 ■草木染めとの出会いは?


  生まれは竹田なんですが,子どもの頃から祖母が機織りをしているところを見て育ったんです。
  祖母は織りの名手でした。祖母が私に,釜で煮た繭から糸を取り出すところを見せてくれたことをよく覚えています。
  そうした幼児体験があって,私自身の中には布に対する特別な感情が育ったみたいで,布を見ているととても落ち着くんです。



  結婚して鳴門に住んでいた頃,同じアパートに住んでいたセミプロの染色家,国府田さんから染色を教えてもらったのが染色を始めたきっかけといえると思います。

  その頃は草木染めのろうけつ染めをやっていました。毎日3人で集まって染物をしていました。鳴門は染物に使える草木が少なくてわざわざ徳島まで草をとりに行っていました。


 ■緒方での活動は?

  17年前ですか,鳴門から緒方にもどってきました。緒方は染色の材料になる草木がいたるところにあり,本格的に草木染めを始めました。

  本格的といっても誰から教えてもらうでもなく,すべて一人でやっていましたから,失敗の連続で結構大変でした。本を読んで書いてある通りにするんですが,思うように色が出なくて何度も何度もやり直しました。でも,時々本にのっている色以上にいい色が出たときは本当に嬉しかったですねえ。


  材料の草や木もいろいろ挑戦しました。くず,ぎしぎし,よもぎ,山ぐり,梅などでもいい色が出るんですよ。    

  展示会にもどんどん出すようになりました。


 ■草木染めの魅力とは?


  草木染めは自分の思った通りの色がなかなか出ないんです。その時々で出る色が違うおもしろさがあります。

  雑草はね,一枚一枚すべて色が違うんですよ。化学染料は常に同じ色だけど,植物は日々成長しているから色も日々異なるんです。色は生きものと同じです。
  そんな中で,新しい色が出たり,目のさめるような色が出たときは本当に嬉しいですね。



 ■夢や信条は?

  これといった夢はありませんが,今は一枚一枚を丁寧に染めることを大切にしています。布は私の宝物です。

  自分が納得できるやり方で本物を作っていきたいですね。




 《奥嶽小僧の感想》
  高校の教師であるご主人も京子さんの染物の手伝いをするという。小畑さんの染物に対する深い愛情と繊細な神経が紡ぎ出す一枚一枚の布はとても輝いて見えました。  これだけはというこだわりをもつことがいい物を作る秘訣なのでしょうか。 ご主人が退職したら奥様の京子さんの弟子になるのかな。楽しみです。
 


取材 奥嶽小僧 2001年7月24日 


奥の奥豊後TOPへ