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「院長に質問!〜不妊症について〜」
Q.不妊症について教えて下さい。
A.日本では正常の夫婦生活を2年以上していても妊娠しない場合をいいます。
Q.不妊症の原因は?
A.男性が1/3、女性が1/3、双方に1/3といわれています。
当院にかかった男性はその半数に精液異常が見られ、男性不妊が多くなってきています。
これは、食生活、ストレス、仕事内容などが原因のようです。
女性の場合、結婚年齢の高齢化に伴って卵の質が衰えたり、子宮内膜症や子宮筋腫が多くなったこと、
また、性交渉による感染症(クラミジア)などの増加、さらに男性と同じく食生活やストレスなどが原因です。
Q.日常生活で気をつけることは?
A.健康的な生活を心がけることです。最近は食生活が豊かになってきて、肥満症が多いことや、
反対に極端な食事制限をして卵巣の機能が落ちている人が多いようです。
一般には、月経の変調や月経痛に注意すること、清潔な生活を心掛けることです。
また、基礎体温を計ることも大切です。基礎体温で排卵の状態が分かりますし、
不妊症の時期に入った場合でも、記録を病院に見せれば卵巣の機能が一目でわかります。
Q.どんな状態が現われた時、病院に行けば良いですか?
A.「月経のサイクルが一定しない」「月経量が多い(または少ない)」「おりものが臭ったり、色がついている」「月経痛がひどい」「原因不明の熱や下腹部痛がある」「乳頭から汁が出る」などの症状が現われた時です。また、1年以上妊娠してない場合は要注意です。以前妊娠経験があっても安心できません。
Q.体外受精について教えて下さい。
A.卵管が詰まっている、また何かの原因で卵管が無い人や、重症の子宮内膜症など、妊娠が非常に困難か体外受精でなければ妊娠が望めない人にのみ行っています。当院の約25%が体外受精によるものです。以前なら赤ちゃんを諦めざるを得なかった人たちも体外受精によって妊娠ができるようになったのです。
Q.今後の課題は?
A.まず、結婚年齢が上がり、不妊治療が年齢的に難しい人が増えてきていること、男性の精子異常の治療が非常に困難なこと(このため、人工授精や顕微授精が大切になります)そして、多胎妊娠に代表される不妊治療特有の副作用です。これらの点については、現在世界中で検討されています。そのうち、不妊診療が完璧になり、赤ちゃんを望む全ての人に、赤ちゃんの授かる日が来ると信じています。