プラント・オパール分析のやりかた

機動細胞プラント・オパールは50μm(20分の1ミリメートル)以下なので、試料の採取には細心の注意が必要です。それを研究室に持ち帰り、以下の手順で定量分析を行います。

 

 壌試料採取

100cc 採土管)

仮比重測定

一部抽出(約 1g

乾燥・秤量

ガラスビーズ添加

(約 10mg 10万個)

有機物分解

H2O2処理)

超音波照射

20kHz100W10min

粘土除去

(沈底法)

乾燥・プレパラート作成

顕微鏡による観察・計数

 

図プラント・オパール定量分析

 

過酸化水素水による酸化分解や、超音波照射によって粒子を単離します。さらに、水中では粒径によって沈降速度が異なることを利用して必要な大きさの粒子を回収します。

20分の1ミリメートルのプラント・オパールの沈降速度は毎分12cmになります。そこで、4cmの深さの懸濁水としたばあい、2秒後に沈殿していない上澄みを回収し、1分たっても沈殿しない上澄みを捨てる作業を繰り返せば、目的とする大きさを含む、30〜150μmの粒子を取り出せます。

試料にあらかじめ微小なガラスビーズを一定量混合しておけば、顕微鏡下の出現割合で、土壌中のプラント・オパール密度を推定することができます。

植物体重に換算するためには、表1に示す値を便宜的に用いています。

 

表1 植物体中の珪化機動細胞密度


分類

代表植物

学名

植物中密度(104個/g)

イ ネ

イ ネ

Oryza sativa

3.40

ヨ シ

Phragmites communis

1.44

タケ亜科

ゴキダケ

Pleioblastus Chino var. virides f. pumilis

20.83

ウシクサ族

ススキ

Miscanthus sinensis

2.79


 

植物体の珪化機動細胞標本を得るもっとも手軽な方法は、灰化法です。温度を調節できる電気炉があれば550℃で灰化します。ふつうの坩堝でも高温になりすぎないように注意してゆっくり灰化すればいいでしょう。これも超音波分散と沈底法による微粒子除去を行えば、見やすくなります。

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