青春の坂道




もう20数年前の、いまでも三流女優として時たまブラウン管に登場する岡田奈々のアイドル歌手時代のヒット曲。
なんとまあ「クサイ」タイトルなんだろう!って当時でも思った。
今はもう「青春」という言葉も死語なんだよね。

青春は長い坂を登るようですぅ・・・・
ほんとにもうなんとクサイ詩なんだろう。まあ、「青春」を「人生」と置き換えたら常識通のお年寄りから共感を得られるかもしれないけど・・・・・。

青年期の終焉は長い坂の頂上に到達したときとなんて思えない。

青年期の終焉って、勢い良く崖を転がり落ちていく途中に、しがみつくところを見つけ、転がり落ちるのを止めることが出来たとき?

穴ぼこだらけの道から舗装道路に出たときかな?

地雷原を渡りきったとき?

いろいろいるんだよね。

何も考えずに、そこが地雷原と知らずにひょいひょいと渡りきってしまう奴。
考えすぎて一歩も地雷原に入って行けない奴。
気合いを入れて地雷原に入って行き、半分も行かないうちに爆死する奴。

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人はいつ青年でなくなるのか。それは恐らく、年齢でも結婚でもなく、彼が生命保険に加入した時なのではあるまいか。命のカタを誰かに残さなければならない、残したい、と思った時に彼は青年期を終えることになる。
私の友人の木村由美さんのページのエッセイ集の中にある「ぼくは大人になった」でも紹介されている沢木耕太郎の「バーボン・ストリート」に収められているエッセイ「ポケットはからっぽ」での一節。

人は年齢を増やすほど物質的にも精神的にも社会的にも多くのものを持つようになる。持てば持つほど失う恐怖感が増してくる。そして自分自身を含め持っているものが他の人に大きく影響するようになる。そして保険に入る。

はじめて鎧を身に着け金庫を背負って地雷原に一歩を記したとき、人は青年期の終焉を迎えるのだろうか?



すいか泥棒調書