我輩はジュンである

8月3日



折れた枝や落葉の掃除にテンヤワンヤ

秋のお彼岸が近づいてきた。
台風13号が九州全土を
暴風雨域にして、
大きな被害を残していった。
境内の芽吹き始めた
彼岸花が心配されたが、
大丈夫なので
和尚さんはホッとしていた。



9月18日撮影

彼岸花の原産地は中国。
臨済寺の境内のは、
比叡山の麓が出生地。
和尚さんが送ってきた球根を、
大事に丹精込めて
育てているものだ。



部屋から眺めているボク





僕がシシで
花壇に入ろうものなら、
和尚さんが飛んできて
尻を棒でつつく。
花茎がもろくて、
ちょっとさわっても
すぐ折れてしまうそうだ。



本堂前の白い彼岸花。
国東の長安寺の和尚さんが
植えてくれた。







彼岸花は
赤や黄や白色がある。
花が咲いた後に、
葉が伸びてくる。
花と葉を同時に
見ることは出来ない。
葉のある時、花はなく、
花のある時、葉がない事から、
韓国では「サンチョ(相思華)」
と呼ぶ。
花は葉を思い、
葉は花に思いをよせる、
ロマンのある呼び名だ。



9月22日撮影

9月18日撮影と同じ場所。
次々と花の芽が出てきている。
晩秋から春先にかけて
葉がサンサンと太陽を浴びて
球根が滋養をたっぷり貯えて
花芽をニョキニョキ出してくる。



同じ境内でも咲いている処もある


球根には毒がある。
すりつぶして
充分に水にさらせば、
毒がとれるので、
昔の人は飢饉の際に
食料にしたとのこと。
別名「曼珠沙華(マンジュシャゲ)」
”天上の花”という意味。



9月23日撮影
おめでたい事が起こる兆しに、
赤い花が天からふったという
古くからの語り伝えがある。
縁起のよい花だ。



水子堂でお彼岸のお経があがっている


「ユウレイバナ」とか「ハカバナ」
「シビトバナ」とか各地で
色々な別名で呼ばれていて、
縁起が悪いという人も居るが、
縁起が良いと観るも
悪いと受け取る人も、
人それぞれの受けとめ方だ。



本堂でお彼岸のお護摩。


咲く花に善悪はない。
ピクニックに出かける時に
雨が降り出せば、
降る雨が恨めしくなる。
日照り続きの時に
雨が降り出せば
降る雨がありがたくて
合掌したくなる。             

9月26日撮影



「美しいもきたないも、嬉しいも悲しいも
心一つだって、わかるかいジュン?」


同じ出来事も、
自分の都合によって
ありがたくもなれば
腹も立ってくる。
心一つの動かしようで、
明るくなりもすれば
暗くなりもする。
 



「ママ〜 『理屈じゃわかるけど
やっぱりもっと喰いたい〜』 といっているョ」


「もっと喰いたくても
食べさせてくれないのは、
肥満から病気にならない
ようにという親心だ。
喰わしてくれない事に
腹を立てるのじゃなくて、
子を思う親心を知るべきだ。
わかったか!ジュン!」

・・・・・とどのつまりは、
僕にお小言だ。
それでは皆様、
今日はこの辺で。

          おわり        
                 
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